阿波地域住民自治協議会

~住めば都:山里プラン~ 淀川の源流からの情報発信です

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2015年02月04日 | 平成26年度
現在、滅多に見られなくなった【木馬道?(きんま)】の写真です。
昭和30年代まで、伐採した木材の搬出方法で、木製のソリに積み、急斜面を避けて緩やかな下り斜面の道を作り、そこに雑木や搬出しない木々を利用し、線路をひっくり返した形状の「木馬道」と、木馬道の上をソリで滑り落とす搬出作業です。沢山の木材を積んだソリ(きんま)が、小さな谷や川に渡した木馬道を滑らせるときは、踏み外せば大事故。また、ソリの制御も一本の棒を突き刺す。危険な作業であったようです。
 この、作業の経験者も現在では80才を超え地域でも数えるほどの方々と思います。
 この写真は、亡き夫の遺品にありA2版に拡大して貴重な「山仕事」としてセンターに寄贈頂きました。

 撮影者は、当時一緒に仕事をしていた、故松岡克始さん。
 写っている方は、面影が残っている人で、現在75~80才の人です。(すぐに分かりました)
松岡が、この写真の裏に残した記録によると、この日は木馬で3回搬出し1回あたり300円の日当とのことです。
 また、これを撮った年は、一万円札が発行されたとのことです。したがい、昭和33年の撮影らしいです。