鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

牛乳給食

2020年11月16日 | 兎糞録
 地元にあった牛乳屋さんのことを書いている方がいらっしゃったので思い出してしまいました。
 小学校の時はドロッとして飲み込むに飲み込めない、とてもまずい脱脂粉乳でした。クラスに一人くらい好きな人もいましたが。全部飲み干すのは無理でした。後年、初めてバリウムを飲んだ時は又脱脂粉乳が出たと思ったものです。今ではバリウムもだいぶ飲みやすいものになりましたけど。とはいえ、おかわりしたいほどの味ではありませんが。

 中学校になると弁当持参で牛乳だけ給食で出ました。これが牛乳給食です。
 お昼になり全員が牛乳瓶の紙の蓋を開けると、

 「あっ、蠅はいったー!!」
   「俺なさもはいったー!」
     「わだしなさもはいったー!!!」
 先生あわてず騒がず、
 「はえっ、」違った「はいっ、そんじゃとっかえましょう」

 昭和四十年代初め、田舎の中学校はこれで通っていたんですね。それでもその牛乳続いていましたから当時の衛生感覚なんてそんなものだったのでしょう。今はその牛乳屋さんとっくにありません、なので名前を出しても大丈夫でしょう。その名も西荒瀬牛乳。
 鳥海山でも蠅はいっぱいいますね。それがジェット戦闘機のようにブーンとすごい音をたてて直線状に飛ぶんです。ふわーふわーっじゃなくてブーンです。あまりにもでっかいんで唐揚げにしてやろうかという人もいたくらいです。サービスで無料ですということで。山頂にもいますから蠅の生命力たるや。何か特殊な高山蠅とでもいう種類なのでしょうか、深山銀蠅などという。


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