???こんな言い方はこの地方だけでしょうか。子供のころ、小さい声でぼそぼそ喋ると父親から言われたものです。うちの親はちょっと山の奥の出身ですからその地方の言葉だと思っていたのですが年齢も重ねてからこちらの仕事先でも何人かの人がそういうのを聞きましたからやはりこのあたりの言い回しなのでしょう。
なんとなくわかりますよね、どんな感じか。モゴモゴ喋っているのが目の前にうかんできますね。うまい言い方です。ある日隣の席である部署の部長さん、電話で話した後「あれは何だ、あれは水の中で屁ふた様なしゃべり方で何言ってるかわからね。」ああ地元の人も言うんだ、長いこと聞かない言い回しだ、と思った思い出があります。インターネットで検索してみましたがそういう言い回しは出てきませんでした。皆さんのお住まいのところではそういういい方はあるでしょうか。ぜひお知らせください。
ほかにはうわさ話を聞くと人にしゃべりたくなりますよね、それを「口が痒くなる」というのですが、これもなるほどなあと思います。「いへもぢ」なんてわかります?漢字に直せば「位牌持ち」長男のことですね。「おんちゃ」次男ですね、意味を強めて「うだりおんちゃ」(うだる=打棄る=捨てる)とも言います。
今ではこのあたりの女の子もみな標準語もどきでしゃべりますが、私の子供のころは女の子は語尾に「じー」とか「だじー」、「そいでがい」「してがい」などと言っていたものです。これは全くの地元の人だけのしゃべり方です。街中では古い家のおじいさんも使います。今もなお方言を使い続けるというのは最高の文明です。それが汚く聞こえる人はその人の耳と心が汚いのです。
でも方言はいいですね。東京弁だって明治まではあの辺の方言だったのですから。それが全国に広がってしまっただけ。我々はもっと地元の言葉を大事にしましょう、ほかの人に通じなくとも。