鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

昭和レトロのホーロー鍋

2021年05月05日 | 兎糞録

 何か月か前、やっと探し出しました。昭和の香りレトロホーロー寄せ鍋一人用。そんなものどこでも売っているだろうしAmazon辺りならいつでもあるだろうと思ったら全くないのです。アルミ製のものはありましたがホーローのものはないのです。

 初めての一人暮らし、東京。親の持たせてくれた荷物の中にありました。中にはタオルにくるまれ紙に包まれたお札が一枚。インスタントラーメンは必需品でした。それから忘れられないのが東芝の電気炊飯器。

 こんな形のやつです。釜の内側に水を入れてそこに内釜を入れるのです。これはかなり長いこと使っていました。

 

 初めて入った阿佐ヶ谷の定食屋。一番安いのがハムサラダ定食。次に安いのが鯨カツ定食。その頃は鯨は肉の中で一番安かったんです。その定食屋、カウンターにすわると目の前にゴキブリホイホイが並べてありました。オエッ。そこの定食屋にもう一度は行きませんでした。

 

 鳥海山に関する気色悪い記事を見たので今日は口直しです。


鳥海山にスノーモービル

2021年05月04日 | 鳥海山

 河北新報に「鳥海山のモービル入山、意見に隔たり」という記事が出ていました。

 そんなものいいわけないでしょう。小見出しに業者「法律を守って活動」とあり、山形県側の南斜面、秋田県側の北斜面をモービルで駆け上がって客を山頂周辺まで案内、格好とモービル走行を繰り返す、とあります。その業者の言い分は「海外を知るボーダーは鳥海山を天国みたいなところだと評価する。恵まれた環境をもっと盛り上げたい。モービル禁止エリアには入らず、法律を守って活動している」のだそうです。それになんで海外が基準になるのかな。

 嘘ですね、一昔前のサラ金がそういうことを言っていました。法律を守ってだと?自然に対する畏れも敬意も持たず、金になるからやっているだけでしょう。だから業者は「地元のルールは尊重するが、法的な根拠はない」とうそぶいているのです。

 ボーダーも法律をかじり、抜け穴を探して行動します。これは国定公園全面禁止にすべし。緊急災害救助以外のスノーモービル乗り入れを禁ず、とするべきです。法にない、規制する根拠がない、といって手をこまねいていては自然は破壊される一方です。なに、自然が破壊されるというエビデンスがない?疑わしきは禁ず、です。逆に自然に一切影響がない、不快に思う人が一切いないという証拠を提出していただきたいですね。

 自由というのは法に触れなければ何をしてもいいというものではないというのは自明の理なのです。

 そんなスノーモービルもいつか人命に係わる大事故を起こしそうな気がしますね。


福居良を聴いてみよう

2021年05月04日 | Jazz

 デザインもいいですね。ミュージシャンで画家の西脇一弘という方のデザインです。

 福居良、最初に聴いたのはSCENERYというアルバムですがその時はそう印象に残らなかったのですが聴いているうちにのめりこみ、よくありますよね。ぜひ聴いてみてください、そして購入もお勧めします。


百と100は違う数

2021年05月03日 | 鳥海山

 研究論文もPC上に発表するようになったためか、表記も横書きされるようになりました。そのために数字の表記も水田一〇〇町歩、封戸一五〇戸と一見日本語を装った怪しいものとなっています。100町歩、150戸と書かないだけまだましかもしれませんが日本語の論文としては失格です。

 

 百町歩、百五十戸と一〇〇町歩、一五〇戸の違いはお判りでしょうか。そう、百町歩、百五十戸は概数、一〇〇町歩、一五〇戸は丁度100、150という意味なのです。千人の敵は1,000人倒してもまだ残っているかもしれませんが1,000人の敵は1,000人倒せば残りはゼロです。またれいの概念のない時代の数を一〇〇町歩、一五〇戸とあらわすことはできないのです。(異論はあると思いますがそういうことにしておきましょう。)

 日本古代史を専門に学んだ方であれば戸数というのは常識的に理解できる単位なのでしょうが、一般向けの鳥海山の歴史などを見ると、大物忌神に「神封二戸」などと書いてあっても注釈は全くありませんから大方の人は建売住宅二戸程度を想像してしまうのではないでしょうか。私は日本史は専門ではありませんので律令制の戸数の大きさが想像つきません。しかし、文書に残るほどの出来事ですから二戸というのはかなりの大きさだろうと想像されます。また同様に石高についても「天喜三年鳥海弥三郎宗任殿より御寄付三石有之」とあっても三石というのがどれほどありがたいのかも想像がつきません。まあこれからそのあたりを勉強をしても追いつかないでしょうが時代を通じての石高のありがたさというのは貨幣経済にどっぷりとつかっている身では想像がつかないです。話は飛びますが、江戸時代の武士が二百俵取というの現代の年収何百万にあたるは、家格を維持するにはどれほどの人を抱えなければいけなかったかなどと興味は尽きません。間違っても200俵取とか加賀100万石なんて書いてはいけません。

 上は有名な大物忌神社にある北畠顕信寄進状ですがいったい寄進された由利郡小石郷乙友村とは地図でいえばどのくらいの広さでどれほどの実入りがありありがたいものなのかも想像がつきません。

 鳥海山についていろいろ見ているうちに興味と想像はあちこちへ飛んでいきます。

 わらわにも何ぞ寄進してたもれ、といったかどうか。

 次回は百名山について考えてみましょう。


運転免許

2021年05月03日 | 兎糞録

 ある時免許センターで、見るからに阿呆の塊に手足をつけたようなあんちゃん二人、原付の試験会場から出てくりなりあたり憚らぬ大きな声で    

 また落ぢだー、三回目だー!

 と言いながら原付に二人乗りで跨るとそのままブロロロロと帰って行きました。あんなもんでも万が一受かれば免許交付なるんですねえ。免許証所有しているものうち七割は不適格者という話もあります。そういえば試験問題に
「覚醒剤は体に良いので運転前に飲んだ方がいい、◯か❌か」
 なんてのも見た覚えがあります。これ一問でも丸つけただけで不合格じゃないですか。
 先日免許の更新講習行ってきましたがもちろん優良の、あれ昔は優良だと手続きだけで講習なかったんですね。
ところで次回の講習は、高齢者になってしまうんだった〜、高齢者講習だと優良運転者でも適格者か実技講習があるんですね。山へ行くハードルがまた高くなる。ガソリンだって前はそんな負担ではなかったので結構気軽に毎休日ごとに遠出できたけれど通勤費も出ているわけでもなし、毎月何万もガソリン代はきついですね、この暮らしでは。
 
 上級国民ではないのである程度になったら免許証がこうなるのも致し方ないことです。