今回は、新作自主映画の道路での撮影許可の話。
若い頃は道路など外での撮影は「ゲリラ アクション ロマンス」と銘打って、許可なく撮っていました。
それどころか3年前の前作まで一度も外での撮影は許可をいただいた事はありません。すべて、ゲリラ撮影でした。
今作は、スタッフ、キャストを安心させるため、何より堂々と撮影したいため、警察署に許可をいただく事にしました。
今回の撮影ではS県東部地区にあるS市で1回、N市で1回、M市で2回、行う事になっており、各市にある警察署それぞれに書類を提出しました。
提出する書類は次の4つ。
①道路使用許可申請書ーこれは、警察署から直接いただけます。警察署のページからもプリントアウトできます。
②撮影場所の地図ーこれはインターネットからプリントアウトできます。使用する道路の範囲を赤マジックでくくります。
③作業帯図ーこれは使用する道路の幅を書きます。必要なのは、歩道に歩行者が来た場合の回避する道の幅です。あと、必ず誘導員を立てる事も条件になります。(ちなみに道の距離や幅ですが、私はメジャーで何度も測ったり、道のブロックを1つ測って、1つづつ数えたりしました。おおよそで大丈夫でした。)
④具体的な撮影スケジュールー私の場合は香盤表を提出しました。必要な撮影時間を赤マジックでくくります。
全般的に、大事なのは事故がなく撮影が成立するかです。警察はそこを厳しく問いただしてきます。
3つの警察署に提出しましたが、1回でOKいただいたのはM市のみ。あとは3回ほど伺いました。何かいじわるされているのでは?と疑うぐらい、必死でお願いしました。
また、警察の路上の撮影許可をいただく条件に街の自治会の許可をいただく必要もある場合があります。その場合は市役所で自治会長の電話番号を教えてもらい、許可をいただきました。
許可をいただいて、ようやく許可の手数料を警察署に支払います。(1ヵ所の許可の手数料に2千円ちょっと支払います。ただではないのです。)
そんなこんなで苦労して、撮影をしていて助かった事は、誘導員を使って堂々と撮影できるのはもちろん、何か近くの人に聞かれた時、警察署に許可をいただいてますとはっきり言える事。それで納得いただきました。
最後に撮影当日は、警察はまったく見に来ず、ノータッチだったので拍子抜けしました。
とにもかくにも交通事故もなく、無事に撮影は終わりました。感謝です。
つづく
N市の警察署に提出した作業帯図です。かなり厳しかったです。
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