さて、そもそも私の処女作「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」とはどんな作品なのでしょうか?
当時の絵コンテが出てきたので読み返してみました。
そこで、今回は撮影の話の前に絵コンテである原案のお話しをしたいと思います。
まずはタイトル。もともとは「食べ子ちゃんの一日」という仮タイトルだった様です。
それで、絵コンテでのあらすじは以下の通りです。
あらすじ
朝起きた食べ子はしゃもじを手にしたお母さんに見守られてご飯を食べます。
ご飯を食べながら歩く食べ子は一年前に失踪した兄・のぼるを思い浮かべます。
一年前。兄・のぼるは妹・食べ子に「世界一の電柱のぼり」になると告白をします。
最初はうまくのぼっていますが、ある交差点の電柱で失敗。兄は失踪し、修行を重ねます。
途方に暮れている食べ子に突然、反復横飛びマンが現れ、励まします。
そして、2人は再会!無事に帰路に辿るのでした。
のちに家でお母さんは泣きながら、食べ子は食べ病で、のぼるはのぼり病だと告白します。
のぼると食べ子はお母さんを慰めます。
横で新聞を読みながら、話を聞いていたお父さんは一瞥して、自分はステテコ脱げない病なんだよ!とステテコ姿で立ち、高笑いします。
するとお母さんは私はしゃもじ離せない病なのと告白し、家族大爆笑。大団円します。
終わり
実際、これを制作するにはかなり制約がありました。当時、チャレンジする撮影よりも屋内の撮影や他の役者を探すのに気が回りませんでした。
ですので、撮影の際、その部分は変更し、端折ることにました。
そして、何より、のぼると食べ子を兄弟に設定したのは、2人を恥ずかしくさせないためでした。
そう。当時ののぼる役のU氏と食べ子役のOさんは付き合っており、熱々のカップルだったのです。
つづく
冒頭の食べ子が歩くシーンの絵コンテです。
反復横飛びマン登場!の絵コンテです。
交差点での再会のシーンの絵コンテです。
初めての絵コンテはこんなノートに描いてました。
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