理想国家日本の条件 さんより転載です。
オバマ米大統領来日は、日本の試金石となるだろう。
光りの進軍 光りよ通え・・よりhttp://blog.goo.ne.jp/hikarinonakama/e/ba0083b87b5c86c6cfc9828c2011780a
2014-04-18
土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
今月23日に、アメリカからオバマ大統領が初来日します。
TPP問題や日本の集団的自衛権などが、安倍首相と話し合われるでしょうが、
この時期における米大統領の来日は、それらの小さな話し合いでは済まないだろうし、
決して済ませてはならないと、私は思っております。
それは米大統領ならば、ウクライナ問題を抱えるロシア包囲網に、
日本が国家としてどのような立場で、どのような働きをするかを確かめ、
何を確約するかを引き出すだろうからです。
これは超重要問題です。
なぜならば、それは日本の安全保障問題と、かなり長期に渡って直結するからです。
日本の安全保障は、同盟国アメリカとの同盟関係の元にあり、
事実上、アメリカの軍事力の傘下にあります。
今のところアメリカとの軍事同盟なしでは、日本の安全保障は成り立たないですし、
裏を返せば、アメリカとの軍事同盟が正常に機能すれば、日本の安全保障は成立します。
ですから、アメリカと歩調を合わせないという選択肢は、今の日本にはあり得ません。
それが嫌ならば、日本独自で日本の国家や国境を、守りきれるだけの軍備や法整備をするべきです。
ただ現実問題として、日本とアメリカが仲たがいをして、日本が得をすることは余りないですし、
世界もそれを望んではいないでしょう。
しかしそれは、今現在においては・・・という前提詞が付きます。
未来永劫そういうことはありませんし、近い将来もそれで決定しているわけではありません。
今の国際情勢を、歴史という判断材料を加えて流れを見るならば、アメリカの衰退と同時に、
覇権国家としてのアメリカの時代は、静かに終わろうとしていると思います。
冷戦終了時とは、その世界の覇権地図は、もう完全に変わって来ており、
世界唯一の超大国アメリカの時代は、もうすでに終わっていて、その流れは止まらないと思います。
少なくとも、アメリカ大統領がオバマ氏である時期は、この流れのままでしょうし、
オバマ氏の任期が終わって以降も、米民主党政権が続くようならば、
その流れは更に加速度を増すはずです。
その国際情勢の大きな流れは、昨年以来多くの日本人が知ることとなった、
中東シリアでの内戦解決にアメリカが無力であったことで、決定的なものとなったと思っております。
そして今、ウクライナの内紛から端を発した、ロシアのクリミア併合問題から、
アメリカやEUが、対露包囲網を作る動きをしており、その中心であるアメリカが、
同盟国日本を、その中に組み込むことができるか・・・
という時点での、米大統領の訪日が迫っている訳ですね。
現在のアメリカは、幕末の江戸幕府のような状態で、世界の警察を単独ではできないし、
本心ではするつもりもない状況下であるのに、覇権だけは手放さないという
厄介な国家という見方もできます。
そういう状況下における米大統領との会談において、日本の宰相安陪首相は、
どのような判断をし、どのようなビジョンの元に、日本の安全保障を担保するのかが、
今回の日米首脳会談における、超重要ポイントであるのです。
かつてのアメリカ一国時代であるならば、日本の判断は簡単です。
アメリカ追従と言われようが、日本の安全保障のために、
折れるところは折れていれば良かったのです。
しかし時の流れは早いです。
簡単にロシア包囲網に参画すれば、孤立化したロシアは中国と接近し、
関係を強める可能性があるからです。
これは第2次世界大戦後の、冷戦構造の復活を意味します。
今現在中国単独で、アメリカと全面戦争状態をして勝てる見込みはありません。
しかし、中国とロシアが手を組めば、今度はアメリカの勝算はありません。
冷戦が復活すれば、最悪の場合日本が戦場となるのです。
ですから日本は、今ロシアを孤立させてはなりません。
今ロシアと中国とは、仲たがいさせることが、日本の安全保障上の国益なのです。
となれば安陪総理にはぜひ、米露をつなぐ架け橋となっていただきたいと私は願うのです。
それには、アメリカには日本のことを、「OH,心の友よ!」と思わせると同時に、
親日国であるロシアにも、「日本はロシアの国益上、超重要な国家である。」と、
思わせる戦略と戦術を、
今こそ駆使していただきたいと、日本を愛する私は心から願っております。
以前記事にした拙文国防プロジェクト、ビッグマックセットやマトリョーシカのように、
日本の安全保障と関連国家とが、三方一両得で解決する方法論を強く望みます。
さすれば今回の米大統領の訪日は、このまま、パクス
アメリカーナ(アメリカによる平和)の次の時代、
パクス ジャパーナ(日本による平和)の幕開けを告げる、歴史的分岐点となるでしょう。
http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/e/1de980168d614344e5a49845074331d6
http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/e/5e95be59143bfa00289daf0bb67d5344
「土佐のくじら」より転送。
http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/e/e678bd8287678728bc08ff250ca294d8