昨日の能登半島の地震、名古屋でも揺れを感じました。余震が続いているので不安な夜を過ごされたことと思います。早くおさまってほしい。
雨も強めに降るという予報もあって、二次災害も心配。地震国とはわかっていても、こういう災害報道を見るととてもつらいです。そして備えておかなければ・・・とも。
でも少し前の新聞に、「備えていない」ことを前提とした防災のあり方についての記事がありました。防災については誰しもやらなければ、とは思いつつ、私もそうですが何をどれくらい
備えるべきかがわかりにくい。非常食のローリングストックなどはしているものの、時に期限切れになったり。自宅はともかく、畑の家はそれすらちゃんと出来ていない。
不便な田舎だからこそちゃんとしなくちゃ、とは思うんですが。
私がダメなところは、その記事をちゃんと読んでいないこと。我ながらダメさ加減に呆れます。
さて本題。
今回の旅行でのお昼は三度とも麺。
河口湖ではほうとう、富士吉田では吉田うどん、そして蓼科では蕎麦と、いかにもなご当地麺のラインアップ。
先日の記事できのこほうとうの写真を載せましたが、娘は囃子文句にもある「うまいもんだよ かぼちゃのほうとう」のかぼちゃほうとうを選びました。
かぼちゃはもちろんですが、きのこ類も結構入っていて、きのこが苦手な婿さんに遠慮して普段なかなかきのこを食べられない娘は超ごきげん。
ほうとうのお店はいたるところで目に入りますが、ここのは味が好みの薄味でした。
孫はほうとうは熱いのでざるうどんにしたのですが、一人前をほぼ食べきるほど気に入ったようです。残りを食べた婿さんが、孫好みの味と言っていました。
翌日の富士吉田では、娘が探しておいたお店に行ったのですが、これがまた場所がわかりにくいというか、おまけに道が細く車は大きめで、浅間神社からそれほど距離がないはず、
なのになかなか到着出来なくて。
そしてようやく着いたところは、看板はあるにはあるものの、まるでごく普通の民家。その普通の玄関にのれんが下がっていて、なんとも妙な感じ。
新倉屋(あらくらや)というそのお店、中に入ってもやっぱり普通の民家。思わず「おじゃましまーす」と口にした娘と私。
地方の実家か親戚の家、みたいな雰囲気と言えばいいでしょうか。富士吉田の観光ガイドというサイトに外観や店内の写真など載っていますので興味のある方は検索してくださいね。
どうやら私たちが訪れる前に既に大勢のお客さんが来て去った直後だったようで、お店の方(ご夫婦で切り盛り?)もバタバタと慌ただしい。
空いた席に座っていると、「すみません、今日はもう【天】が出てしまったので」と動き回りながら店の方がおっしゃる。天、って天ぷらのこと、なんだよね?
メニューにはお店のおすすめとして「肉天うどん」が載っているけど、天がないということはこれもダメってことらしい。
そのため天のつかないものの中から選んで、さて注文を、と思ったら
「あ、そこの紙に書いて奥に持ってきてください」と言いながら、また小走りに去っていく。
お隣の席に後から来て座った常連さんご夫婦が、「そこの紙に書くんですよ」と教えてくれました。見ると私の傍らにメモ用紙に席の番号らしい数字が書かれたものが。
お水も当然ながらセルフサービスで、その水を持ってくるために奥に行くと、これまた少し広めではあるけれど、ごく普通のダイニングゾーンの奥に厨房が。さすがに厨房はお店っぽい
感じでしたが、それ以外は何度も書くけど本当に普通の家のよう。
で、やってきた冷やしたぬきうどん。
しっかりと歯ごたえのある麺ですが、讃岐うどんのそれとはまた違う食感。
おつゆは少し甘めで、私の好みとは少し違うもののこれはこれでおいしいと思いましたが、孫には不評でほとんど食べず。
どうやらここのうどんはよそに比べるとやわらかめらしいですね。話によると本格的なものはもっと固い歯ごたえみたい。
驚くべきはお値段で、一番安いかけうどんは普通盛りで300円でどこかのうどんチェーン店並み。こういうお店が我が家の近くにあったらいいのにな。
面白いなと思ったのは、お店の人の接客ぶり。忙しいから丁寧とはいかないけれど、そっけないということもなく。何より外国人観光客に対しても、オール日本語で対応していたところ。
それでもなんとなく通じてしまう?ものなんですね。
そして、三日目。
蓼科では蕎麦をいただきました。信州と言ったらやっぱり蕎麦でしょう。
ロープウェイの駅からほど近い、田村というお店に。
天ざるです。汁の入った容れ物が面白いです。この上に薬味ののった浅いものが重なっていました。蕎麦湯を飲むときにはちょっと飲みづらかったですね。
天ぷらにはコゴミとこしあぶららしい山菜も入っていて、エビもぷりぷり。お蕎麦はやや太めですがおいしかったです。
このお店はお蕎麦もよかったけれど、接客が丁寧でとても感じよかったですね。観光地なのにすれていない、と言いますか。
どの麵類もおいしかったですが、インパクトの強さから言ったら吉田うどんが一番かもしれません。味は優劣つけ難いです。どれもおいしかったんだもの。
旅行のときって食事時間が普段と違って、時になってもお腹があまり空いていないこともあったのですが、それでもおいしいと思えましたから。
旅行記の締めは、参拝したふたつの神社の御朱印。
どちらも皐月限定で初穂料500円。見開き千円のもあったけど、ま、これでいいかと。
お朔日にいただけて、なんだかとてもいい気分でしたが、家の神棚の榊を朔日に替えられなかったので、3日の朝に取り替えました。でもやっぱり朔日に替えないと気持ちがすっきり
しないものですね。
相方も私も神棚と仏壇のある家に育ったので、朝晩お経を唱えるのと朔日十五日の榊の取り替えは体に浸み込んだ習慣ですから。