パソコンのあるこの部屋。フローリングなので何畳くらいの広さかよくわかりませんが、アバウト6畳くらい?でしょうか。
デスクは北側の窓際にありますが、写真はその斜め後ろの東の窓際あたりの様子。
子ども時代、棟割り長屋のひとつ、しかも平屋に住んでいました。
貧乏な家ではありましたが、どういうわけだかいつのころからだったか全然記憶にありませんが、気づけばアップライトピアノがありました。
どう考えても、かなり不似合い(苦笑)。
ふたりの姉は近所の教室に習いに行っていましたが、そういうお稽古ごとが大嫌いだった私は、そろばんと習字だけでもうんざりなのに、
それ以上何かを習いたい、などとは露ほどにも思いませんでした。
その後歳月が過ぎ、姉ふたりはだんだんとピアノから遠ざかっていきましたが、私は逆にピアノに近づいていました。
そのわけはというと、中学1年のときだったか、音楽の授業で器楽合奏をするにあたり、家にピアノがあるという理由だけで、アコーディオンを
弾くことになってしまったのです。
音楽の授業は嫌いではありませんでしたが、その当時はト音記号で始まる楽譜はなんとかわかったものの、私が担当することになったバス(低音)
アコーディオンの楽譜にあるヘ音記号が初めて見るもので、まったく解らず。
これは姉に訊くしかないな、と教えてもらいました。
それが理解できるようになっただけで、なんだか姉たちが弾いていた曲が弾けるような気がしてきちゃったんですね。
ハノンもバイエルもチェルニーも全く弾いたことがないのに、いきなり曲を弾いてみる、この図々しさといったら(笑)。
たしか初めて弾いてみたのは、「かっこう」という、やたら指を忙しく動かす速いテンポの曲。
当然最初っから速く弾けるはずもありませんが、門前の小僧習わぬ経を読むのように、いつも耳にしていたことで思ったより早く、曲の形になって
いました。
それに気をよくして、家にあったピアノピースのなかの数曲を自分なりに練習。
もちろん曲の最初から最後まで躓かずにうまく弾ける、なんてことは無理でしたが、ちょっとピアニストにでもなったような気分になれるじゃ
ありませんか。
その後、ピアノコードも覚えました。これも姉がポピュラーピアノの本を買って練習しかけたものの途中放棄したものを横取り?
高校時代は友人とデュオを組んで、自作の歌を人前で歌ったこともありましたが、そんな曲作りにもギターとともにピアノが一役かっていました。
結果、一番ピアノに長く慣れ親しんだ私が、嫁入り道具(古い…)のひとつとしてそのアップライトピアノを持参したのです。
でもこの家のあるあたりは海抜ゼロメートルで湿気が多く、手入れを怠るうちにピアノ線が錆びたりして、押したキーが戻らなくなるように。
だいたい調律など、お金もかかります。子どもが小さいうちはほとんどピアノも触らなくなってしまってしまい、すっかり物置状態になっていました。
有名メーカーのピアノではなかったけれど、長い年月一緒に過ごしたピアノに別れを告げました。
やがて気持ちにゆとりが出来て、再びピアノが弾きたいと思うようになりました。
そこでカワイピアノの先生をしていた高校時代の同級生の紹介で電子ピアノを購入し、再びピアノを弾き始めました。
時が経って、今度は少しずつバイトに出るようになり、仕事と家事に追われてピアノに触る時間がほとんどなくなってしまいました。
またもや電子ピアノは物置と化してしまったのです。
アップライトピアノから買い替えてどれくらい経ってからだったか覚えていませんが、置いてあるだけのピアノは場所をとるだけ、と判断。
もうピアノを弾きたいと思うこともないだろうと、またもピアノを処分したのです。
ところがところが(苦笑)。
どうも私のピアノ熱は10年周期くらいでやってくるようで(まるでなんとか彗星のような:笑)。
いつまで経っても上達しないギターをかき鳴らしながら歌う相方を見ているうち、またもやピアノが弾きたくなってしまった、懲りない私。
でももう、6桁金額の高いものを買う勇気もお金もないし、あまり場所をとらないものがいい、と考えて買ったのが写真のキーボード。
76鍵と、1オクターブ分少ないけれど、だいたいの曲はこなせます。
なにより、軽い!そして安い!←ここ、一番大事かも。その気になれば持ち運べます。
今は脚をつけて使っていますが、テーブルの上だってOKだし。
写真の譜面立てのところにある目玉クリップは、楽譜集のページを押さえておくためのもの。
昔から持っている楽譜や、途中買ったものなど弾いていますが、昔覚えた曲って10年以上経っても、指がなんとなく(ちゃんと、でないところが
悲しい)覚えていてくれるものですね。
これからの季節はピアノを弾いているだけで汗だくですが、夢は、どれか1曲でもいいので、最初から最後まで、つかえずにきれいに弾きこなすこと。
それからジャズピアノが弾けるようになりたい!これはずっと前から思っていたことです。
右手と左手と違う作業?をすると、脳の活性化にもいいかもしれないし。ピアノ熱が冷めないように、少しずつでも続けていけるといいな。