先週から、多くのファンが待ち望んでいた秋競馬がスタートし、各競馬場共に白熱したレースが行われている。
ところで、JRA主催の競馬は5月下旬に行われる東京優駿(ダービー)で始まり、東京優駿(ダービー)に終わると言われている。毎年、日本で生産される馬たち(昔は1万頭を優に超えていたが今は8500頭弱)は、競馬の祭典と呼ばれるダービーを目指して、ダービー終了後の6月中旬から次々と2歳馬たちがデビューしていく。日本のホースマンにとって、このレースは最高の檜舞台であってその栄冠に輝くことは憧れである。
このダービーと春の皐月賞、秋の菊花賞は、牡馬の三冠レースを構成しており、一生に一度しか出られないこれらのレースに優勝した馬は三冠馬として称えられている。
なお、ダービーの出走資格は3歳の牡馬・牝馬の競走馬だけに与えられ、せん馬(去勢された牡馬)には出走権がない。
因みに今年の第78回ダービー優勝馬は「オルフェーヴル」、同馬は皐月賞も優勝しており、秋の菊花賞を優勝すると史上7頭目の三冠馬としてその栄誉を称えられる。
(2011年ダービー馬・オルフェーヴル)
三冠馬は、
セントライト(1941年)
シンザン(1964年)
ミスターシービー(1983年)
シンボリルドルフ(1984年)
ナリタブライアン(1994年)
ディープインパクト(2005年)
の6頭。
ところで、JRAの競争馬たちは、デビューとともに1勝、1勝を積み重ねることで収得賞金を獲得し、上のクラス(新馬戦・未勝利戦、500万下、1000万下、1600万下、オープン)を目指している。競走馬の賞金(収得賞金)加算競争こそが、クラス編成でありそれが力関係を示す指標である。
すなわち最終的にG1レースに出走できる競走馬はごくごく少数となり、年間約8500頭弱のサラブレッドが生産される中で、G1ホースの称号が得られるのは、ほんのわずかである。
原則として、1月から6月中旬までは3歳馬だけのレースと4歳以上の馬によるレースの2本立てとなる。それ以後は3歳馬も4歳以上の馬と一緒(クラス編成替えにより、4歳馬は収得賞金が半減され、1階級下のレースから再出発)に出走し、2歳馬だけのレースと3歳以上の馬によるレースの2本立てに変わる。
通常、競走馬は2歳から3歳にかけての新馬戦でデビューし、新馬戦に勝てば次のクラスに進み、勝てなかった馬は、未勝利戦で戦うことになる。いつまでも勝てないとか、勝ってもさらにステップアップされないと、馬主の判断でJRA所属から離れて地方競馬や乗馬へ、あるいは研究用などに流されていく厳しい運命が待っている。
新馬戦でデビューの際には、父や母、さらに母の父などの血統により芝コースがいいのか、ダートコースがいいのか、短い距離がいいのか、長い距離がいいのかなどを調教師が見極めて馬主と相談し出走させる。
そして、競走馬のレースぶりやレースに出るまでの調教過程を見ながらどのレースを選んだ方がよりうまく走り、出世するのかと見極めていくのも調教師の腕となる・・・勿論、騎手の騎乗技術の良否も。
今秋の注目は、6年ぶりに三冠馬が誕生するのか、すなわち「オルフェーヴル」が菊花賞(10/23)で優勝するかと言うことである。なお、今年の皐月賞は震災の影響で東京競馬場の芝2000mで行われた。
通常であれば、皐月賞は中山競馬場の芝2000m、東京優駿(ダービー)は、東京競馬場芝2400m、難しい夏を超えた秋の菊花賞は、京都競馬場芝3000mで開催される。
出走経験の浅い3歳馬が、このような距離の違い、競馬場の違い、そして暑い夏を越えると言った難関をクリアするのは大変なことで、三冠馬になることはそれほど難しいものである。
もう1頭の注目馬は、G1レース5勝の女傑「ブエナビスタ(5歳牝馬)」である。同馬が天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念の3レースをすべて勝つことを目標にしていると陣営が言っており、その夢が叶うかと言ったところも競馬ファンの注目の的である。
連綿として引き継がれているサラブレッドの血統、俗に「ブラッドスポーツ」とも呼ばれている競走馬の世界。より強い馬づくり、より気品のある馬づくり、魅せられる馬づくりを日本のホースマンたちが懸命に追い求めている・・・外国勢に負けないようにと。
そのような競走馬の世界にハマっているこの頃である。(夫)
参考資料:サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT、JRA公式HP他
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ところで、JRA主催の競馬は5月下旬に行われる東京優駿(ダービー)で始まり、東京優駿(ダービー)に終わると言われている。毎年、日本で生産される馬たち(昔は1万頭を優に超えていたが今は8500頭弱)は、競馬の祭典と呼ばれるダービーを目指して、ダービー終了後の6月中旬から次々と2歳馬たちがデビューしていく。日本のホースマンにとって、このレースは最高の檜舞台であってその栄冠に輝くことは憧れである。
このダービーと春の皐月賞、秋の菊花賞は、牡馬の三冠レースを構成しており、一生に一度しか出られないこれらのレースに優勝した馬は三冠馬として称えられている。
なお、ダービーの出走資格は3歳の牡馬・牝馬の競走馬だけに与えられ、せん馬(去勢された牡馬)には出走権がない。
因みに今年の第78回ダービー優勝馬は「オルフェーヴル」、同馬は皐月賞も優勝しており、秋の菊花賞を優勝すると史上7頭目の三冠馬としてその栄誉を称えられる。
(2011年ダービー馬・オルフェーヴル)
三冠馬は、
セントライト(1941年)
シンザン(1964年)
ミスターシービー(1983年)
シンボリルドルフ(1984年)
ナリタブライアン(1994年)
ディープインパクト(2005年)
の6頭。
ところで、JRAの競争馬たちは、デビューとともに1勝、1勝を積み重ねることで収得賞金を獲得し、上のクラス(新馬戦・未勝利戦、500万下、1000万下、1600万下、オープン)を目指している。競走馬の賞金(収得賞金)加算競争こそが、クラス編成でありそれが力関係を示す指標である。
すなわち最終的にG1レースに出走できる競走馬はごくごく少数となり、年間約8500頭弱のサラブレッドが生産される中で、G1ホースの称号が得られるのは、ほんのわずかである。
原則として、1月から6月中旬までは3歳馬だけのレースと4歳以上の馬によるレースの2本立てとなる。それ以後は3歳馬も4歳以上の馬と一緒(クラス編成替えにより、4歳馬は収得賞金が半減され、1階級下のレースから再出発)に出走し、2歳馬だけのレースと3歳以上の馬によるレースの2本立てに変わる。
通常、競走馬は2歳から3歳にかけての新馬戦でデビューし、新馬戦に勝てば次のクラスに進み、勝てなかった馬は、未勝利戦で戦うことになる。いつまでも勝てないとか、勝ってもさらにステップアップされないと、馬主の判断でJRA所属から離れて地方競馬や乗馬へ、あるいは研究用などに流されていく厳しい運命が待っている。
新馬戦でデビューの際には、父や母、さらに母の父などの血統により芝コースがいいのか、ダートコースがいいのか、短い距離がいいのか、長い距離がいいのかなどを調教師が見極めて馬主と相談し出走させる。
そして、競走馬のレースぶりやレースに出るまでの調教過程を見ながらどのレースを選んだ方がよりうまく走り、出世するのかと見極めていくのも調教師の腕となる・・・勿論、騎手の騎乗技術の良否も。
今秋の注目は、6年ぶりに三冠馬が誕生するのか、すなわち「オルフェーヴル」が菊花賞(10/23)で優勝するかと言うことである。なお、今年の皐月賞は震災の影響で東京競馬場の芝2000mで行われた。
通常であれば、皐月賞は中山競馬場の芝2000m、東京優駿(ダービー)は、東京競馬場芝2400m、難しい夏を超えた秋の菊花賞は、京都競馬場芝3000mで開催される。
出走経験の浅い3歳馬が、このような距離の違い、競馬場の違い、そして暑い夏を越えると言った難関をクリアするのは大変なことで、三冠馬になることはそれほど難しいものである。
もう1頭の注目馬は、G1レース5勝の女傑「ブエナビスタ(5歳牝馬)」である。同馬が天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念の3レースをすべて勝つことを目標にしていると陣営が言っており、その夢が叶うかと言ったところも競馬ファンの注目の的である。
連綿として引き継がれているサラブレッドの血統、俗に「ブラッドスポーツ」とも呼ばれている競走馬の世界。より強い馬づくり、より気品のある馬づくり、魅せられる馬づくりを日本のホースマンたちが懸命に追い求めている・・・外国勢に負けないようにと。
そのような競走馬の世界にハマっているこの頃である。(夫)
参考資料:サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT、JRA公式HP他
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