「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
http://backroll-sld.com/

2013年8月4日(日) 突然!! 震度5弱の地震を体験 (女川町竹浦)

2013-08-04 17:43:45 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風から南西の風に変わり、多少うねりあり

気温:26℃  水温: 水面 18℃ 水底 17.6℃

透明度:2~4m

 やっと宮城県も梅雨明けし、久しぶりに晴天の中でのダイビング。しかし、透明度は、2日前の波浪の影響で悪くなってしまった。今日の目的は、クチバシカジカの幼魚の探索だ。結果はアゴ島と弁天島で新たに2個体の幼魚を発見した。アゴ島の幼魚は、体長2cm弱まで成長しているが、弁天島の幼魚は、1.5cm弱とまだあどけなさが残る。

  アゴ島のクチバシカジカの幼魚

  弁天島のクチバシカジカの幼魚

 また、アゴ島では、クロソイやムラソイ、そしてエゾイソアイナメなど岩の割れ目で観察できる。

  クロソイ(体長25cm) 上のヒトデは、エゾニチリンヒトデ

  ムラソイ(体長20cm位)

 一方、弁天島では、オコゼカジカが定位置に戻っていたのと、スナビクニンやホホウロコカジカの仲間、そしてマダコやミズダコも数匹観察できた。

  オコゼカジカの体長測定    オコゼカジカの眼

  岩の窪みに隠れるスナビクニン(ORG)

  体長1mのミズダコ    シロホクヨウウミウシ(BLU系)

  ホホウロコカジカの仲間(体長3cm)

また、ダンゴウオの幼魚も10個体以上観察できた。

      体長6mmの幼魚

 そして、2本目のダイビングを終了しようとボートの近くまで戻って来たの12時28分のことだった。突然、大きな音と共に体全体に大きな振動が襲ってきた。大地震だ。今まで震度3~4の地震は数多く体験してきたが、今日の地震は、それを大きく上回る震度5以上と直感した。すぐに浮上し、ほかのダイバー(11名)も次々と浮上、地震発生から3分以内に全員無事にボートに戻ることができた。震源地は、金華山沖で女川町で震度5弱の揺れだったが、津波の心配がないことで安心した。今日は貴重な体験をしたダイビングだった。