「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2013年8月14日(水) 金華山沖から女川大根

2013-08-14 20:17:48 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもりのち晴れ(海上濃霧)

海況:無風でベタ凪

気温:28℃  水温:金華山沖 23℃  女川大根 18.6℃

透明度:金華山沖 20m以上 女川大根 10~15m

 今日は、遊漁船をチャーターし金華山沖から江の島沖のマンボウ探索と流れ藻ダイビングに行ってきました。参加は、仙台のアリエルから小玉さん一人とチームバックロールから3名の4人で、朝7:00に女川港を出港しました。海上は濃霧に覆われ視界が数100mと悪かったが、数日前からの凪が続いていた為、海況はベタ凪状態だ。女川町江の島から北東に約10~15海里の海域を探索した結果、1.5m位のアオザメが背びれを出しながら泳いでいたり、また、2m以上ありそうなカジキマグロ(クロカワ)が背びれと尾びれを出して泳いでいた。また、マンボウも水面で横になって胸ビレをパタパタしていたがすぐに潜ってしまい写真が撮れなかった。

  背びれと尾びれを水面に出しながら泳ぐカジキマグロ(体長2m以上?)

  流れ藻にはメダイの幼魚の群れが(体長30cm) 沖合限定種

メダイ(イボダイ科):成魚は体長70~80cmになり水深150m前後の深い海域に生息するが、稚魚や幼魚期は、流れ藻や大型の魚(マンボウ)などに付いて生活する為、ダイバーにも近寄ってくる。

    カメラの前まで近寄ってくる

  体長1mのシイラの群れも現れた(約20匹)

  ウマヅラハギの若魚の群れも(体長5~10cm)

 その他、イシダイやオヤビチャの幼魚からブリの幼魚まで様々な小魚を観察できた。

 沖合の探索後は、震災前に磯焼けの研究などで何度か潜ったことのある女川大根に潜って来ました。女川町出島沖約4kmある女川大根は、水深40mから立上がりトップで7~8mと浅い場所がある数百mの岩礁帯からなる。潜って見ると震災前にはなかった大型海藻のワカメが群生し豊かな海が戻っていた。生物は、相変わらず大型のババガレイ(地方名:ナメタガレイ)が多く、ウミウシ類も多く観察できた。

 オキタナゴの群   ワカメ群

 ババガレイ(体長60cm)   5匹のババガレイ

    サクラミノウミウシの産卵