ボールの捕球は両手で取るは正解?!

2019年05月19日 07時35分00秒 | 少年野球

少年野球では、監督やコーチから「ボールは両手で捕りなさい」と良く言われます。

この「両手で捕れ」という言葉、正しく理解していますか?
まだまだ少年野球では、片手で捕れないから両手で捕りなさいという事ではありません。

実はこの「両手で捕る」というのは非常に高度な技術で、レベルが上がれば上がる程必ず習得しなくてはならない技術なのです。
ただ単に、グラブの近くに投げる方の手を添えれば良いという事ではありません。
文字通り、「両手で捕る」意識が大事です。
イメージとしてはグラブにボールを当てた瞬間に、もう片方の手でグラブに蓋をする感じです。

両手で捕ることにより、2つのメリットがあります。

つ目はグラブでボールを弾いてしまった際にもう片方の手で弾いたボールを抑える事ができる点です。
上手くなればなるほど ボールを弾くことは少なくなるかも知れません。
しかしながら、絶対にボールを捕球できるというわけではありません。だから捕球の際にはグローブではない手を添えます。
捕球後の、グラブからの落球などを無くす為にも、基本は両手で捕るという事を忘れてはいけません。

つ目は握り変えがスムーズになり素早いスローイングが出来るようになるということです。
片手で捕球をした場合、送球する側の手をグラブまで持っていく時間が必要になりますが、両手で捕球をすればその時間が短縮できすぐに送球ができるようになります。
また、ボールを握り変える時間を長く取れるため、握り変えの動作中にボールを落としてしまう というもったいないミスが無くなります。

両手で捕る為の練習は基本中の基本ですが キャッチボールからしっかりと意識する事が大切です。

しかし、今 ネットでは「わざわざ捕りにくい両手で、何故捕球をさせるのか?」という意見もあります。
その意見、私も合っていると思います。例外はあり、片手の方が捕球し易い場合もあります。
だからこそ、このような意味を判っていて、片手で捕ることは全く問題ありません。

今後、中学・高校野球とレベルが高くなる程ランナーも足が速くなり、少しの無駄が試合の流れを失うミスに繋がってしまいます。
また、ランナーを意識するあまり焦りが生まれ、ミスに繋がってしまいます。
こうしたミスを防ぐ為にも、今一度 『両手で捕る』という基本をしっかりと指導していきたいです。