前に「キャッチャーの指導 Jr編その1」の時、ちょこっと記載した「キャッチャーの片膝」について、私の見解を述べたいと思います。
「キャッチャーの指導 Jr編その1」でも書かせて頂きましたが、キャッチャーは他のポジションに比べて結構きついです。
もちろんピッチャーも疲れるポジションですが、キャッチャーは同じくらいか それ以上に疲れます。
※私自身の体験として
・ピッチャーへの返球
・盗塁への対応(送球、警戒)
・ピッチャーから捕球 その他
・内外野への指示など
・カバーリング(学童野球では行いませんが)
一番辛いのが、あの防具(プロテクター、レガース、マスク、ヘルメット)を装着して1試合行う事です。夏場はサウナです。
あと立ったり座ったりで、これも身体(腰と膝・下半身)にこたえます。
この過酷なキャッチャーを1試合全力で行っていたら、体力がもちません。
なので、可能な限りでどこかで"楽"させてもらいます。試合に影響しない所ですよ。
どこかと言うと、ランナーが居ない状況です。
ランナーが居なければ「片膝を付いてのキャッチング」でも構わないと自分は思います。というか行ってました。
体力に余裕があれば、自分自身スキルアップの為、常に中腰で構える事をした方が良いかと思います。
(ワンバウンドのブロッキングやランナーを想定した動きを行う事)
では、この片膝を付くのはどちらの方が良いでしょうか?
これは、Jrのキャッチャー候補選手(ユウマ、ヒロワカ、ヤマト)にも説明させて頂きました。
これも私の持論です。ご意見等あればお願い致します。
私は膝を付くのであれば、「左膝」だと思います。理由として
「ミット(左)側の稼働範囲を広げたい」からです。
キャッチングで左膝が邪魔だからです。特に左膝辺りの低めは膝があると取りにくい!
じゃあ右膝は邪魔にならないの?とお思いですが…邪魔です。
しかし、右(膝)側で捕球すると、左手親指が下の状態 つまり横にスライドしての捕球なので左程邪魔にはならないんです。
右膝付近の捕球は縦の捕球になるので、邪魔な左膝が無いと捕球しやすいです。
あと、基本のキャッチングは左膝より外側に左肘があって欲しいです。股の内側に両肘を入れないで下さい。
(要はキャッチャーの構えで多少内股になる感じです。ガニ股ではないです)
また、完全に膝を付くよりかは、左膝の内側を地面に設置する感じが一番の理想だと思います。
先に述べました膝を付いての捕球方法ですが、私自身 実は大人(草野球)からです。
高校野球の時には、とても先輩方の投球を膝付いて取れなかった(怖くて)ような思い出があります。
また監督からも「横着するな!」の育成指導あったような記憶?があります。(おぼろげな記憶)
ですので、私が指導者として気を付けていることは「これが絶対に正しいからこうしなさい!」と無理矢理行わせる指導です。
選手にはひとりひとりに合った指導方法があります。
指導者がたくさんの引き出しを持っていて、色んな考え方でアドバイスをして、その中で一番合うものを一緒にトライしていく事です。
生意気な事を言うようですが、これがコーチングの形なんではないかなあ~と私は思っています。
自分の指導に自信を持つことは大切ですけど、それが必ずしも全員に当てはまるとは限らないとも思っています。
指導者も常に勉強して、たくさんの技術論の中からその選手に合った教え方をするのがコーチングではないかと思っております。