打ったらゴーと投げたらゴー

2020年10月11日 07時18分03秒 | 少年野球

野球にはルール以外にも決められた戦術が存在します。
要は、「この状況になったらこうする!」といった戦略です。
セオリーとも似ていますが、セオリーは戦略的な手法で「このような状況になったら想定しておいた方が良い」ですが、今回お話しする事は「絶対にして欲しい戦略」です。
今回その戦略の1つであります「打ったらゴー」「投げたらゴー」について書かせて頂きます。
学童野球の低学年では、強豪チームでは徹底されていますが、発展途上チーム(我がチーム…(*ノωノ))はまだまだですね。
では、説明させて頂きます。

「打ったらゴー」
この条件は、2アウトが絶対条件です。更にランナーが詰まっている状況です。
1塁のみや2,1塁または満塁の状況で、対象者は塁上のランナーに言っています。
通常打球がフライやライナーになると、一旦走塁を止めて打球の行方を見ますよね。
ノーバウンドで捕球されれば帰塁(一旦、塁に戻らなくてはいけない)しなくてはいけないので、状況を確認してゴーですよね。
しかし、2アウトであればその結果がノーバウンドで捕球されても3アウトでチェンジだし、仮にゴロでも進塁しなくてはいけない。
更にこれが外野への飛球であれば、状況によっては大量得点に繋がります。
ですので、結果がどちらに転んでも状況が変わらないので、打ったら(バットに当たったら)ゴーです。

「投げたらゴー」
これも条件は2アウトで、打ったらゴーと塁の条件も全く一緒です。
しかし、今回はさらに条件が追加されます。その条件と「ストライクカウントがフルカウント」です。
フルカウントとは3ボール2ストライクでストライクカウントもボールカウントも全部埋まっている状況です。
「投げたら」ゴーなので「打ったら」とは違います。
では、この違いを説明します。
投げたらゴーの発動条件は先に述べた「フルカウント」が必須条件です。
よって、ピッチャーが投球した結果が色々な条件でも、攻撃側チームが損をしない事です。
仮に、ストライクで見逃しても三振バッターアウトでチェンジ。ボールで見逃しは四球なのでランナーにも影響しません。
また、その打球を打ってファールでも打ち直し。フライでも先に述べた「打ったらゴー」と同じ条件なので全く攻撃側には損になりません。
注意する点は、いくら「投げたらゴー」でも牽制(特に3塁)はあるので、しっかりボールの行方(方向)を確認してゴーして下さい。

これらの事を知っているか否かで得点率がグッと変わってきます。
また、チームとしてもいちいち「打ったらゴーだぞ!」とか「投げたらゴーだぞ!」の指示をしなくて済むので、別の指示ができ試合に集中できます。
因みに、強豪チームでこんな事を言っているチームはいないですが…

いずれにせよ、中学や高校野球ではこんな低レベルな指導はしないので、学童野球でしっかり身に付けておくべき事です。
最初は選手同士で指示(共通認識)を行わせては如何でしょうか?

あと、この投げたらゴーでは1塁と2塁ランナーはそんなに気にはなりませんが、3塁ランナーは怖いと思います。
だって、打球に向かって走る訳ですから!
恐怖に打ち勝って、是非とも全力でホームに突っ込んできてください。
あっ 因みに走路はファールエリアで走ってくださいね。