インサイドアウト

2020年09月06日 06時30分23秒 | 少年野球

恐らく、我がチームの選手は初めて聞く言葉ではないでしょうか?

このインサイドアウトとはバッティングにおいて大変重要な事です。

前にブログで書かせて頂いた「ドアスイング」と被る所もありますが、今回このインサイドアウトについて書かせて頂きます。

 

インサイドアウトとは言葉の通り、インサイド(内側)から入ってアウトサイド(外側)に抜けていく動作です。

じゃあ、この"入って"と"抜けて"の主語ってなに?ですが、答えはボールの軌道になります。

今後は実際に主語を入れて、文章としいて記載すると

『ボールの軌道の内側からバットを入れて、ボールの内側を叩きながらボールの軌道の外側から内側に入れてくるイメージ』

余計にわかりにくいか…

では、バットの動きについて説明します。

 

このインサイドアウトのスイングでは、前にブログで説明した『バットを体から離さない』動作が基本となります。

体の軸に近い位置の耳の横あたりからトップを作って、体の近くを通ってスイングする事です。

そうすることで、体の回転と遠心力を使い、強い打球を打ち返すことが可能になる上、ミート率も向上するというメリットがあります。

 

次に肘の使い方です。

肘は後ろの肘(右打者の場合には右肘)が非常に重要になってきます。

バットがトップの状態では、この右肘の位置はあまり関係ありません。

トップからインパクト(バットのヘッドが下りてくる)時に、右肘が右脇にくっつきます。

くっついた右肘が今度は"おへそ"までスライドしてくる感じでバットのヘッドを走らせます。(難しい言い方をするとこれを肘抜きと言います)

要は、右肘とおなかが離れれば離れる程、インサイドアウトでなくアウトサイドイン(ドアスイング)になります。

 

では最後に、このインサイドアウトの練習方法(習得方法)です。

まずは壁の正面に立ちます。

初心者の場合にはサッカーゴールネットか網などのバットが接触しても問題ない障害物の前に立ちます。

その障害物の正面に立ち、バットのグリップをお腹につけた状態でバットの長さ程度の距離を保つように立ちます。

立ち位置が決まれば、その場でゆっくり素振りをします。

バットの先端が障害物にギリギリ触れるか触れないかくらいの軌道でスイングします。

早い段階でバットの先端が障害物に当たったり、バットと障害物の接触が大きい場合は出来ていない可能性があります。

また、後ろ側の肘(右打者は右肘)をしっかりとたたんで、肘が早く伸びきったスイングにならないように観察して下さい。

慣れてくるとスムーズなスイングができるようになります。

ただし、障害物に当てない事ばかりを意識しすぎると、バットのヘッドが下がったり、体の開きが早くなるためドアスイングがさらに悪化します。

ドアスイングの傾向が強いと感じた時は、今度は障害物を後ろ側に移動(自分が移動する)してスイングしてみて下さい。

ドアスイングになっている場合は、今度はフォロースルーの時にバットが障害物に当たってしまいます。

 

打撃練習では、ボールを叩く・弾き返すのでなく一瞬でも長くバットとボールを接した状態にして、バットでボールを押し返す、もしくはバットにボールを乗せて運ぶという意識で振っていくと、インサイドアウトで振りやすくなると思います。

 

まあ、いずれにせよ このインサイドアウトは一朝一夕で習得できるものではありません。

兎に角、バットを振った回数=習得できる可能性はあがります。

インサイドアウトのスウィングを身につけたいという選手は、是非 今回の件を頭にいれて練習に取り組んでほしいと思っています。



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