コロナ禍に於いて、試合やチーム練習ができない際に指導者から「各自 自主練習をしておくように!」と言われた事があるかと思います。
私も監督の頃には「明日は午後から練習なので、午前中はしっかり自主練習をしておくように!」と言って自主練を行っている選手はほぼ皆無です。
では、どのようにすれば、自主練習を行う=自分の意志=前向きな練習にすることができるのでしょうか?
今回、この辺りを深堀します。
皆さんも体験した事あると思いますが、小さい頃親から「勉強しなさい!」と言われたことはないですか?
私はしょっちゅう言われていました。
ある親は子供に「次のテストで80点以上取ったらゲーム買ってあげる」とニンジンをぶら下げて強制的に行わせるタイプもありましたね。
でもこれを毎回やっていたら、破綻してしまいます。
野球の自主練も同じで、報酬をもらって行う事を『外発的動機づけ』というそうです。
この報酬とは、単に物やお金でなく、アドバイスや言葉のアシストも含まれるようです。
そのような報酬を成果物としてもらうことで、どんどん成長する選手。
一方で、自分が興味がある、好きだから取り組む、といった気持ち働いて行動を起こす動機づけを『内発的動機づけ』とよぶそうです。
内発的に動機づけられると、自ら意欲的に自主練習に取り組めるようになり、その結果質の高い練習が長期間継続的にできるようになります。
そうすると必然的に成果も上がり、成績も上昇します。
では、どのようにすれば『内発的動機づけ』にシフトチェンジできるのでしょうか?
これは、その選手の結果だけ評価するのでなく、『チャレンジする事の大事さを選手へ説明できているか』だと思います。
試合で失敗こそしたものの、今まで試合で試すことすら出来なかったプレーにチャレンジした姿勢に対して、褒める事。
努力(トライ)した事が価値のある事だと選手に伝える事で、ミスを恐れずチャレンジする姿勢を養えると思います。
そのあたりを踏まえて、以前にも「目的と目標」で述べさせて頂きましたが、まずは「プロセス目標」を設定してみては如何でしょうか?
今までヒットも打った事がない選手がいきなり目標で「ホームランを打つ」は厳しいと思います。
まずは「フライでもいいので外野までボールを飛ばす」を目標として、具体的な策を教えてあげて下さい。
例えば、まずは
1.フルスイングしても軸がぶれないような体幹を鍛える
2.レベルスイングを意識する(バットが波打たない)
3.最短距離でボールにアプローチする
4.バットを振った際に「ビュッ!」と風切り音がボールと当たる部分でなる
5.右打者は左手だけでなく右手(押し手)側も意識して振る
本来はボールに当てる技術が先だと思いますが、まずは力強いスイングを身に着けることから行っては如何でしょうか?
プロ野球選手のインタービューを見ていると、やっぱり学童野球や少年野球で体験したことで「考え方が大きく変わった」選手をよく聞きます。
意識づけをしっかり行えば、技術もいっかりと身につくかと思います。
参考にして頂ければ、幸いです。
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