選球眼

2020年08月30日 06時30分20秒 | 少年野球

唐突ですが、ヒットを打つためにはどうすればいいのでしょうか?

・野手のいない所に打つ
・バットの芯に当てる
・力強い打球を飛ばす(外野を超える打球) 等々

いろいろありますが、究極論は"バットにボールを当てる"ことではないでしょうか。
その為に大事なことは、まずストライク/ボールをしっかり見極める事だと思います。
いくら優れた打者でも、ボール球にバットに当たる事は至難の業(わざ)です。
だからこそ、このストライク/ボールを見極める能力は必須です。
しかし、私は学童野球ではボール1個分の外れくらいは積極的に打ちにいって欲しいです。
中学・高校でその1個分のズレを理解すればいいんです。
まあ、学童野球では 見逃し=手が出なかったとは思いますが…

今回はこの選球眼について私のわかる範囲で書かせて頂きます。

では、まずストライクゾーンから調べたいと思います。
野球規則でストライクゾーンは以下のように決められています。


「打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである。」


そしてこのゾーンは、バッターが構えた時の状態(姿勢)ではなく、先に述べたストライクゾーンをホームベース上の空過によって決められます。
また、少しでもホームベースをかすればストライクです。
ですので簡単にまとめると、
「ストライクゾーン内を球が空過するとストライク」
「ストライクゾーンの外を球が空過するとボール」
となります。わかりましたか?
この判定をベースの後ろで球審が判定します。結構難しいでしょう?それを1球1球判断します。
あきらかな判定は問題ないですが、厳しいコースは結構神経すり減らします。

話を戻します。
では、このストライクゾーンを見極める力はどのように養えばよいでしょうか?
まずは先に述べたストライクゾーンを選手に理解させる事が先です。
勉強会などで、理論上のストライクゾーンを教えてあげて下さい。
次に行って欲しいのはバント練習です。
このバントですが、以前ブログでバントについてお話しましたが、バント練習が一番選球眼を養えると思います。
ピッチャーから投げられるボールのコースや高低をギリギリまで見極める訓練ですので、非常に効果があると思います。
バントによって鍛えられた選球眼は、四球での出塁率も高くなりチームの勝利に貢献することに繋がるからです。
ストライクゾーンの見極め&目を切らない練習にも繋がるので、一石二鳥の効果もあると思います。

『ボール球に手を出さない』というのが野球における勝利への近道と思われます。
四球で出塁するのも、クリーンヒットで出塁するのも、塁に出るという結果だけを見れば何も変わらないからです。
であれば、出塁の可能性が高い四球を狙う事も勝てる野球の考え方でだと思います。 

どうしても「少年野球は全力でスイングすればOK」という野球=楽しい野球と思われている風潮があります。
「野球は楽しい」は間違ってはないと思います。

しかし、何でもかんでもスイングして「いいぞ!」と褒めていては選手の今後の成長にもつながりません。
ですので、先に述べたように、まずは自分自身のストライクゾーンを理解し、そのゾーンで勝負する事が重要です。

選球眼の重要性が、多少なりともお判り頂けましたか?
ストライク/ボールを見極めるだけでなく、自分の得意なコースだけを打つために、まずは選球眼が重要なのです。 



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