こぐまのらくがきファイル

日々の出来事、思ったことをつづります。

ちょっと変わった美容室

2013-09-23 09:37:06 | 昔話

今から十数年前、ちょっと変な美容室に通っていた。


まだ独身の頃 、通い出したきっかけは、ひげ部のうち2人の部員が行きつけにしていたこと。(ひげ部←過去記事)

ある時
『べべ(私)を変えちゃおう』
というテーマ(?)で連れて行ってもらった。
ひげ部員行きつけとあって、やはり変わっていた。

美容師は男性2人。アルバイト店員1人。
店内は壁に様々な写真や切り抜きなどがピンナップされ BGMにレゲエ…とオシャレな反面、バイクやバイクいじりの工具が置いてあったり、常連客のタバコの煙、猫もウロウロ・・・

部員のひとりはパーマ中の格好で待合のソファにすわり、棚のコミックを読みふけっている。
もうひとりの部員はヘアマニキュアを注文するのに

「ニンジン色にして~」

「おう、わかった。」

その他の常連客はエクステやアフロなど特殊技術を目当てに通うバンドマンとかアーティスト(?)とか…。

2台あるシャンプー台の片方は壊れていて1台のみ稼働…。
美容師のお昼ご飯の弁当を買いに走る常連客…。時には差し入れのお酒。


どーなってるこの美容室・・・。

場違いな雰囲気の私は緊張しまくりで固まっていた。

そしてオーナー美容師が、

「連れ(私)はどうする?」

「今日はヘアカラーがしたいです…。」

普段より明るめのカラーにチャレンジ。

「お、今日は連れ、変わるぞ。」

と、ひげ部員に報告するオーナー美容師。

なかなか満足な仕上がりだったので、私はその後続けて通うことにした。

しかし そのお店と美容師は独特で、いわゆる普通の美容室では考えられないことも多々あった。

カットをして髪がすっきりすると、

「はい、終わり!」

「え?ブ、ブローは?」

「自分で乾かしなっ。」

「?!!」

「あ、車だったよな?大丈夫、窓開けて走れば家着く頃いい感じになってるから。」

「・・・。」

が、確かにそれは本当だった。

時には

「なんか、アンタ変な眉だなっ。」

「え、そ …そうかな?」

「なおしといてやるよ」

と、眉を整えてもらったり。

そのうち私の家が遠くなり、ほとんど通えなくなってからも、ひげ部員の結婚式に出る為のヘアセットを久々に行ってお願いしたらメイクもサービスしてくれたり…。

技術はもちろん、良心的なお店だった。

その後、オーナー美容師がお酒の飲み過ぎか?体調不良だったり色々あって、やむなく一旦閉店となったがーーー。

ここ最近は地元で復活されていると風の噂で聞いた。。。





今も変わった美容室なのかなぁ・・・(汗)