だいありぃ。

くろねこのつれづれなるにちじょう。

ベジタリアンをきっかけに国際問題を考える。

2015-09-27 21:23:20 | 日常。
 結構よく出くわす。

 ていうか同居人も緩めのベジタリアン。卵もチーズも取るし、魚も食べなくはないけど、基本的に肉は好きじゃないな、という感じ。


 日本料理をふるまう機会が何度か会ったのだけど、Sushi(寿司ではなく)程度なら対応は簡単で、アボカド巻、チーズ巻、卵巻き、椎茸の甘辛煮巻き程度を魚と一緒に準備すればおっけ。

 これを超えるとちょっと厳しくなる。

 次点で使ったのはお好み焼き。お好みソースは基本野菜ベースだし、案外チーズ入れると豚肉なくてもなんとか雰囲気は出る。ただ、鰹節を嫌がる人がいる(魚の生臭さが嫌いらしい)ので、あくまで次点かな。


 ・・・こっちの人ね、魚使うとき、下ごしらえあんましないみたい。

 外で食べると、高級店ならともかく、安いところだと高確率で生臭い。酒で軽く洗うか、湯引きしたらいいだけなのだけど、人間だれしも一回「嫌いっ!」と思っちゃうともう苦手になっちゃうものだから、魚苦手な人は多い。

 日本でこの人たちを外食に連れてくと考えるとかなり厳しいものがあると思う

 まず、箸使えないしね
 麺類もすすれないでしょ?

 寿司に連れて行ったってかんぴょう巻と卵くらいしかダメだし(魚卵はどうなんだろ)、居酒屋メニューで肉魚が入ってないものを探す方が難しいし。

 考え得るのは、天麩羅か、精進料理のお店。・・・くらいかなぁ。どうしてもダシとしておよび満足度の向上のため、多少なりとも肉や魚を使うんだよね。

 これはドイツ人気質だと思うけど、「せっかく来たんだから食べてみなよー」は通用しないのである。一度思い込んだらよほどのことがない限り変えないので、もし変えさせようと思ったら、正面衝突して論破するのが正解。別にそれで恥をかかされたとかは思わないみたいなので、悪いところばかりでもないんだけど、日本人とは別の対処が必要。
 つまり、日本だと「いいじゃんーやってみなよー」(空気読めよー)で済むことが、ドイツだと、
 「君の主張の論拠は○○と××だが、それらはすべて解決されている。君が試さない理由はないだろ?」
 「いやしかし、△△という理由もある」
 「それについてはこう対処されている。ほかに質問はあるかい?」
 云々と議論をしないといけない

 まぁ、生きてくうえで必要があったらやるけど、めんどくさいから(こっちは言葉が不自由なんだ)、普通は「ふーん君はそう考えるのねー」とスルーする、から、日本人は舐められやすいんだと思う

 チャイニーズ女子はこの前バイト先で、ドイツ人同僚に「中国人って何でも食べるんでしょ?犬とかも。ありえないわ」と言われたらしくて、「子豚だって可愛いでしょ?あなたたちアレ殺して食べるでしょ。何の違いがあるっていうの?何の肉食べるかなんて文化の違いでしょ、口挟まないで。あなたに私が何か強要した?」と言い返したそうである
 さすが中国人、つえぇ。

 人権問題に対して中国とアメリカが溝埋まらず、というニュースで全く習近平国家主席が同じような言い回しをしていて、中国の人権問題についてはいろいろ言いたいことはあるけど、しかし、自国の問題について欧米の価値観を勝手に押し付けられるのはまっぴらだ、といいたい気持ちはすごく理解できてしまった。

 我々は欧米史、日本史、中国史(+イスラム史、ちょっと比重少な目)を中心に高校まで歴史を学ぶし、だからそれぞれの文化についてなんとなく知識があるけど、こっちのひとは基本欧米史しかやらないみたい。もちろんゼロじゃないんだろうけど、我々が欧米史を知っているようにはアジア史を知らない。日本人がどれくらいインド史を知ってるか、というのとほとんど同じくらいじゃないだろか。
 その目でアジアを見ると「すごく、なんか変」。日曜日が安息日であるということも知らないし、人前で堂々と麺をすするし、よくわからんニヤニヤ笑いをいつも貼り付けているし、妙に腰が低いと思えば、裏で欧米人からするととんでもないことを考えていたりする。
 欧米人が傲慢、というのとはちょっと違う。彼らは単に欧米以外の世界を知らないし、一般的に知ろうという気もないようなのだ。(この「気」のところは全然人によって違って、私も何人も日本びいきの人を知っているし、その人たちは私よりいろんなことに詳しかったりする。)国によって文化が違うんだ、ということを知らないし知りたくない人、想像以上に多い。なんせEU圏内(+たぶんUSAとカナダ)はほぼ同質の文化で、その中で暮らす分には知らなくていいことだし。それでも十分「国際派」で通じちゃうんである。

 逆に、それだからEUやらシェンゲン協定なんてもんが成立するわけで、そこから考えるとアジア共同体なんてちゃんちゃらオカシイ
 中国の共産主義と北朝鮮の全体主義が根本的に日韓のアメリカ系民主主義と相いれない、というのを仮に置いといて、中国の道教(+色々混在)と韓国の儒教と日本の仏教+神道+α、という価値観の違いだけ見ても、せいぜいプロテスタントとカトリックとイギリス国教会くらいの違いしかないヨーロッパ内の価値観の相違とは比べ物にならないのだ。何が一番大事なのか、が共有できない相手と、分野ごとではなく包括的に手を結ぶのは、個人がそういう価値観が共有できない相手と結婚しちゃならないのと同様、やめといたほうが吉であると思う。

 ・・・ごはんの話からえらい小難しい話に飛んでしまったけど

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 丸一日いる最後の日ですが、依然ばたばたしております
 現実逃避にこんな長い文章書いちゃった、、、 
コメント
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