ここのところ、
夏に逆戻りしてしまったような暑さになったかとおもうと
いきなり冬に突入したような寒さ・・;;
地球はいったいどうなってしまったのだろう・・;
と、心配になる今日この頃。。
ここ3日程は布団が一枚じゃ足りないぐらい寒くて
仕事帰りに見かける路上で寝ている風浪者さんが
寒くて丸まっている姿を見たりなんかるすと
だんだん寒くなってきたらそこで凍死してしまうのではないかと思ったり;
どこか暖かいところに保護してもらえばいいのに・・とか
おせっかいなことを思ってしまうのです・・;
そして浮浪者といえば・・
何故かこんな思い出があります。。
それは遠い昔の話です。。
私が高校一年生の時、
家に遊びに来ていた兄の友達のT君が
私のことを妹みたいに可愛がってくれて
ある日、私はT君とデートをすることになりました。。
私にとって、
男性と2人でデートという体験は生まれて初めての出来事で
精一杯お洒落して(当時は確か、アイビールックが流行でした)
「頑張っておいで!」と母に背中を押されて出て行った記憶が(笑)
デートの場所は三宮でした。
T君は高校3年生だったけれど、体も大きくて
顔もオッサンみたいな感じだったので
当時流行っていたカジノド・三宮だったかな?
今で言うところのゲーセンみたいなところに連れて行ってもらったり
昼食は元町の結構高級で有名な中華レストランなんかに入ったりして
フカヒレのスープとか蟹のあんかけとか;
食べたこともない料理をごちそうしてくれたり^^;
スイーツは、当時私が好きだった不二家でパフェを食べたり、
それはそれは、至れり尽くせりの一日を過ごさせてもらったのであります。。
で、
三宮から新開地まで、
ずーーーっと話しながら歩いて歩いて・・って、
かなりな距離なのに
その日は全然疲れなかったぐらい楽しかったのです^^
それはきっと、T君が話し上手というのもあったけど
私が大切な友人の妹ということもあったから
相当気を遣ってくれたのだとおもいます。。
そんなT君と話しながらのデートも
気が付けば新開地まできたときでした。。
メトロ神戸の地下街を歩いているときに
ふと、駅の改札口付近で寝ている風浪者が目に入ったのです。
季節は丁度今のような感じで肌寒かったのもあり
路上で寝ている風浪者が気の毒に思って、
私はT君に
可愛そうとか気の毒だ・・みたいなことを言ったのだと思います。
そしたら、T君がこんなことを言ったのです。。
「いつかYちゃんが結婚して、旦那さんと今みたいに歩いてる時に
僕が風浪者になって、ここで寝てたりして。。
そんな僕を見つけたら、きっと見て見ぬふりするんやろなぁ・・」
そんなことない;そんな冷たいことせぇへん!
と、私はT君に言ったけれど
T君の話を頭の中で想像したら、とても悲しくなったことを覚えています。
その話を、家に帰って母と兄に話したら
ひょっとしたら、将来ホンマにそんなことになってたら悲しいよねぇ。。って
2人は言ったのですが・・・・
あの時
T君は未来を予知してしまったのでしょうか。。
それから何年か後に、T君の一家は離散してしまい
誰もT君の姿を神戸で見た人はいません。。
これから寒くなるにつれ
先日のように
風浪者を見るとT君のことが浮かび、
あの時、私に言った言葉を思い出してしまうのです。。