中山地区の農道で見掛けた「チダケサシ(乳茸刺)」。ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で、この茎にキノコのチチタケ(乳茸)を刺して持ち帰ったことから名付けられている。私はチチタケをまだ食べたことが無いが、栃木県では『ちたけそば』などの郷土料理があると聞く。機会があれば是非食べてみたい。ネット検索してみると通販でも入手できるようだ。
さてチダケサシの花を見てみると、白く細い4~5ミリの花弁が5枚あり雄蕊が10本確認できる。その葯は初めは淡赤紫色で、成熟するにつれて青紫色に変化する。雌蕊の柱頭は2裂している。
裏高尾“旧甲州街道”の摺差(するさし)バス停付近で道端に繁茂していた「ガガイモ(羅摩)」。キョウチクトウ科(←ガガイモ科)ガガイモ属のつる性多年草で、多摩ニュータウン界隈では草刈りに遭うような場所に生えるために神出鬼没だが、ここでは刈られることも無いのかかなりの大株になっていた。葉腋から花柄を出し先端に集散花序を付ける。花序に10数個の花があり花径は1センチほど。5深裂し内側には毛が密生している。ここなら果実や種子を観察できそうだが、我が家からは少し遠い。