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北軽井沢番外編・65~オニノヤガラ蕾

 ラン科オニノヤガラ属の「オニノヤガラ(鬼の矢柄)」。ここは北軽井沢の雑木林で、去年の夏にこの近くで果実を見ていた。写真はまだ蕾で草丈は50センチほど。蕾の部分は4~5センチ。花の盛期にもう一度見てみたいが、そうたびたび来られないので花期のタイミングが合わない。
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シャグマユリ・2~花

 大片瀬公園付近の大栗川遊歩道に植栽されている「シャグマユリ(赤熊百合)」。ツルボラン科(←ユリ科)シャグマユリ属の多年草で南アフリカ原産。日本には明治時代中期に渡来した。“赤熊”は、花の様子をフサフサの熊の毛に見立てているが、「トリトマ(Tritoma)」や英名の“Toach Lily”から「タイマツユリ(松明百合)」と呼ばれることが多い。背丈は1メートルほどになり、茎頂に長さ4~5センチの筒状の花を下向きに多数付ける。上方の花は深紅色になり下方は黄色になる。
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イチジク・2~隠頭花序

 五反田谷戸付近の農家で見掛けた「イチジク(無花果)」。クワ科イチジク属の落葉高木。日本では樹高はせいぜい3~5メートルだが、20メートルを超えるほどにもなるようだ。“無花果”の名の通り、花が見えないのに果実が稔る。これは、新芽の葉腋に多数の花が入った花嚢を付け、この内部に共生するイチジクコバチが受粉を媒介して果嚢に育っていく。このような形態を隠頭花序(いんとうかじょ)と呼び、イチジク属のイヌビワアコウガジュマルイタビカズラなども隠頭花序を付ける。
 さてそれではイジジクの果実を食べると中にイチジクコバチが居るのではないかと心配になるが、イチジクコバチは原産地の地中海沿岸の暖かい地域に生育し、日本の気温は低く過ぎて育たない。また国産のイチジクはイチジクコバチを必要としない“単為結果性品種”であり安心して食べられる。但し原産地で採れた輸入品のドライフルーツにはイチジクコバチの死骸がある可能性がある。
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