トチカガミ科ミズオオバコ属の「ミズオオバコ(水大葉子)」。葉の形がオオバコに似ていることから名付けられているが、オオバコとは無関係。水田や溝に生育する一年草で葉は水中にある沈水植物。夏に花茎を水面に出し直径3センチほどの一日花を咲かせる。花後は水中に沈み果実は水中で熟す。これは万松寺谷戸のものだが、当地では宇津貫緑地にも生育していると聞いた。しかし先日訪れてみるとその生育地は立入禁止区域で入ることができない。近くで緑地の手入れをされていたボランティアの方に伺うと、近年、ミズオオバコが減少気味とのことだった。
奥高尾で多く見られる「ハナイカダ(花筏)」。ハナイカダ科(←ミズキ科)ハナイカダ属の落葉低木で雌雄異株。果実は液果で直径は9~10ミリ。中に種子が2~3個入っている。果肉は水分が多く少し甘みがある。