元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
ナラタケ
高尾山“3号路”の大木の幹に発生しているキノコ。さてこの名前がわからない。少し離れたところにも同種と思われる幼菌が出ていて何となくシメジに似ている。シメジはキシメジ科シメジ属で、本来はホンシメジ(本占地)のことを指すが、同属の仲間やシロタモギタケ属のブナシメジなどを含めた総称でもある。昔から“香りマツタケ、味シメジ”で有名なシメジはホンシメジだが、ホンシメジは栽培が難しく天然物に限られるため、味の良く似たブナシメジを栽培してホンシメジと称して流通させていた。今では正しくブナシメジと表示されており我が家の鍋料理に入るシメジもブナシメジ。“占地”の名前は地面を独占するかのように拡がることから名付けられているが、写真では樹を占領した“占樹(シメジュ)”。ホンシメジが樹に発生することもあるのだろうか。これはとりあえずホンシメジとしておくが自信は無い。
さて台風19号による被害のため一部通行止めになっていた高尾山“6号路”は11月23日に全面通行可能になったようだ。“6号路”は小川に沿って歩くコースで“水のコース”と呼ばれ、ハナネコノメ、イワタバコ、セッコクなどが見られる楽しい登山道だ。早期復旧にご尽力頂いた方々には心より感謝したい。
この記事掲載後のコメントで、本種は「ナラタケ(楢茸)」ではないかとのご指摘を頂戴した。調べてみると樹に発生している様子など“木材腐朽菌”の特徴であり、これはキシメジ科ナラタケ属のナラタケで良さそうだ。シメジは“占地”で、図鑑などでは、地面に拡がっている写真が多く、樹に発生しているものが無かったので、そこが引っ掛かっていた。早速訂正しておこう。ナラタケは美味しいキノコではあるが“ナラタケ病”の元凶であり、枯れ木だけでなく生きた樹にも寄生し“菌糸束”を幹の中から地中にまで伸ばしてついには枯死させてしまう。写真のものは採って食べてあげたほうが樹には良かったかも知れない。
さて台風19号による被害のため一部通行止めになっていた高尾山“6号路”は11月23日に全面通行可能になったようだ。“6号路”は小川に沿って歩くコースで“水のコース”と呼ばれ、ハナネコノメ、イワタバコ、セッコクなどが見られる楽しい登山道だ。早期復旧にご尽力頂いた方々には心より感謝したい。
この記事掲載後のコメントで、本種は「ナラタケ(楢茸)」ではないかとのご指摘を頂戴した。調べてみると樹に発生している様子など“木材腐朽菌”の特徴であり、これはキシメジ科ナラタケ属のナラタケで良さそうだ。シメジは“占地”で、図鑑などでは、地面に拡がっている写真が多く、樹に発生しているものが無かったので、そこが引っ掛かっていた。早速訂正しておこう。ナラタケは美味しいキノコではあるが“ナラタケ病”の元凶であり、枯れ木だけでなく生きた樹にも寄生し“菌糸束”を幹の中から地中にまで伸ばしてついには枯死させてしまう。写真のものは採って食べてあげたほうが樹には良かったかも知れない。
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