元サラリーマンの植物ウォッチング第7弾。写真はクリックすると大きくなります
多摩ニュータウン植物記Part7
ヤマコウバシ・3~内裏池

2021年に大阪市立大学院理学研究科名波准教授らの研究グループはヤマコウバシ、アブラチャン、クロモジ、ダンコウバイの雌雄異株樹の4種のDNA情報を分析し、アブラチャン、クロモジ、ダンコウバイの3種は自家受粉や単為生殖を行わず必ず雌雄の交配によって近交弱勢を避けていることが示されたものの、ヤマコウバシは雌株が単独で種子を生産することで雌雄異株性の不利を克服し更に日本のヤマコウバシがたった1本の雌株から生じた巨大なクローンであることを解明した。つまり日本にあるすべてのヤマコウバシは同じ遺伝子を持っており、この分布範囲は距離にして1,000キロを超える世界的にも極めて珍しい大規模なものとしている。
ヤマコウバシの葉はクヌギと同様に真冬でも枝から落ちることなく長く残っていることが多い。そのため受験生にとっては『落ちない』ということでお守りにする学生も多いようだ。
コメント ( 16 ) | Trackback ( )
ヌルデ・8~黄葉

コメント ( 4 ) | Trackback ( )