goo

ノササゲ・5~南高尾

 高尾山は2007年にミシュランガイドで富士山と共に最高ランクの星3つを獲得したことから登山者が急増し何と年間300万人を超えるほどになっている。1年365日で単純計算すれば1日当たり8千人になるが、土日はおそらく3〜4万人にもなるだろう。ミシュラン星3つ取得の翌年の紅葉シーズンには7万人を超え入山規制もあったと聞く。春の花シーズンと秋の紅葉シーズンは麓のケーブルカー駅前は朝から大行列。車内は通勤ラッシュ並みになる。通常期の土日はともかくこの紅葉シーズンの土日に高尾山に行くのはとても勧められない。そんな高尾山の様子をウォッチしていると微笑ましい登山者もいれば迷惑登山者もいる。
・奥高尾一丁平まで登ってきた元気いっぱいの幼稚園児軍団
・ベビーカーに子犬を乗せて急坂を押しているお年寄り
・登山道を裸足で登っているつわもの
・進入禁止の1号路を自転車で登り途中のつづら折れ辺りでへばっている外国人
・体力を過信して動けなくなり救急隊を出動させる迷惑者
・細い登山道を20人以上の大行列で進む行軍
・広い表参道を横に拡がり決して抜かせないディフェンス集団
・紅葉を楽しむことなくおしゃべりを続けているご婦人
・脇道で用を足す不届き者 等々
 高尾山はみんなが楽しむところであり、マナーを守ってそれぞれ良い思い出を作って欲しいものだ。
 写真は南高尾"関東ふれあいの道”で見られる「ノササゲ(野大角豆)」。マメ科ノササゲ属のつる性多年草で本州~九州の山野に生育している。8~9月に長さ1.5~2センチの淡黄色の花を咲かせ晩秋に豆果を稔らせる。その莢は美しい紫色で中には藍色の種子が2個ある
コメント ( 16 ) | Trackback ( )

マルバフジバカマ・3~果実

 キク科ヒヨドリバナ属の「マルバフジバカマ(丸葉藤袴)」。北アメリカ原産の多年草で日本には明治時代中期に渡来した。神奈川県箱根町の強羅公園に植栽されていたものが逸出して、その後、関東地方~東北地方に拡がっているが、何故か多摩ニュータウンでは定着していない。花期は9~10月で果実は冠毛のある痩果になる。痩果は長さ2ミリほどで冠毛は2.5~3ミリ。開いた冠毛の中心に枯れた花が残っている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

ヤマホトトギス・2~果実

 万松寺谷戸付近の野道で見掛けた「ヤマホトトギス(山杜鵑草)」の果実。ユリ科ホトトギス属の多年草で7~9月に茎先や葉腋に散房花序を出し上向きの花を数個付ける。果実は長さ2~3センチの蒴果で熟すと先端が3裂し種子を零す。同属のヤマジノホトトギスは花被片の様子などの違いがあるが花序も異なる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )