ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

7/6日 霧ヶ峰の八島ヶ原湿原周遊 その3:御射山(みさやま)神社界隈まで足をのばす。

2013-07-12 07:10:31 | 草花
霧ヶ峰の、この八島ヶ原湿原に地図上では諏訪神社境内と書かれた場所があります。
昨年この湿原界隈を歩いたときには、その場所に来そびれていましたので、今回は是非そこまで行ってみたいと思って来ました。

相変わらず霧が漂う湿原内ではありますが、小生の歩く木道上は霧が掛からなくなりました。
道端の草花を見ながら、木道を南東の神社のある方角に向かって、進んで行きます。

アマドコロ ↓

もう平地ではとっくの昔に花の済んでいるアマドコロが、今を盛りのようにして咲いています。



ヤドリギ ↓

木にぶら下がったボンボンのように、ヤドリギが湿原に飛び出して着いていました。



レンゲツツジとコバイケイソウ ↓

湿原内のやや離れた場所ですが、湿原の際で赤と白が競演しています。




テンナンショウ属 ↓

こういう草を大概の場合はマムシグサと決め付けていますが、日本に40種類以上もあるテンナンショウ属のまともに図鑑のない中では、これをマムシグサであると断定することはとても蛮勇のいることであります。



鹿除けフェンス ↓

行く手に鹿除けのフェンスが現れました。これによって鹿の食害から草木を守れるとしたら、実に重要な意味のあるものとなります。



カンボクか? ↓

遠くに白い花が見えますが、どうもノリウツギではなさそうです。ミズキやクマノミズキでもなさそうでしたが、あとで調べてみようと思い、写真だけは撮っておきました。
家で写真を拡大してみると、特徴ある葉が見えてきました。どうやらカンボクのようです。



オオヤマフスマ ↓

この花にはまだ、この霧ヶ峰でしか出会った覚えがありません。



(アカギ)キンポウゲか? ↓

普通にきんぽうげのような気がしていますが、湿原入口の説明看板に、今アカギキンポウゲが咲いているとありましたので、或いはそれかもしれません。両者の違いはアカギキンポウゲにおいては、茎や葉柄の毛が開出せずに寝る(屈毛)のが特徴だそうです。
普通の場合、毛が伏せているかどうかなんて調べては見ませんね。



クリンソウ(群生) ↓

八島ヶ原湿原の南端に来て東側に回り込もうとしたあたりが、湿地になっていて、小さな流れがありました。その周りにクリンソウが咲いているのを見つけ、途端に幸福感に包まれました。



クリンソウ(近写) ↓

九輪とは仏教建築の塔の上部につく九段の輪ですね。この花の咲き方がそれを連想させたことによる命名でしょう。この静かな咲き方が小生の好みであります。



旧御射山(みさやま)神社 ↓

かつては諏訪神社の摂社(本殿でお祭りしている神様と関係のある神様をお祀りしている)であったそうです。



御射山講武之跡 ↓

鎌倉時代に、ここで御射山の祭りが開かれ、諏訪、甲斐を中心に武士や幕府の重臣たちが集まり、祭壇を中心にして、広く三方を囲むなだらかな丘の中腹を数段に削って桟敷を設け、小笠懸、相撲、草鹿、武射競馬などの奉納試合を行ったという伝承があります。



旧御射山競技場跡 ↓

上と説明が重なりますが、中世に諏訪神社下社の狩猟神事が行われた祭祀遺跡です。中央の祭場と競技場を取り囲んで階段状の桟敷が設けられており、鎌倉時代には全国の武士達が集まり盛大に流鏑馬(やぶさめ)などの奉納射技が行われたということです。
しかし、現在は人っ子一人いない静寂そのものの場となっていました。



ウツボグサ ↓

叢の中でウツボグサの花を見つけました。
コメント (10)
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