ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

11/04日 雨生山 四の三:センブリの花に出逢えた。浜名湖が見え、富士山までも・・・・。 

2020-11-07 10:54:57 | 草花
センブリの花は小生の大好きな花で、花の姿も形もそして慎ましい色までも好みに合致しています。
この山ではムラサキセンブリという蛇紋岩地に特有の希少植物もあります。しかし、ムラサキセンブリのほうはもっと大柄に育ち、センブリと比べると粗大さを感じてしまいます。
今回はセンブリの花との出会いから、県境稜線につき、そこから見える山の景色などをレポートします。

センブリ ↓

花の大きさに対する草丈の割合や、端正な星形の花びらと控えめな白い花の色、そしてシンプルな造形などが組み合わさり実にバランスが良いと感心します。
しかし、薬のない昔はこの草の強烈な苦さゆえに「良薬口に苦し」ということから薬草として採取され、三河では「センブリ」という名前よりも「当薬=とうやく」という名前で呼ばれることのほうが多かったようです。



サルトリイバラ ↓

この時期に生け花の世界では「山帰来=さんきらい」として、雅趣豊かに使われるようですね。
サルトリイバラの別名である山帰来・・・・・山から帰って来る・・・・ということですが、その昔にひどいできもの(瘰癧=るいれき、とも)の人を見限って山に捨てたそうですが、捨てられた人は食べるものに困り、この山帰来(さんきらい=サルトリイバラ)の根を掘って食べていたそうです。そんな毎日を繰り返しているうちに、不思議なことに瘰癧がすっかり癒えてしまい、山から生還することができたという伝承により山帰来という名前が付いたそうです。

サルトリイバラという名前は、この植物の蔓にあるとげがあまりにも強烈で、いたずら者のサルすらも捕まえられそうだということからの命名のようですが、山で藪漕ぎをしているときにこれのとげにはずいぶん悩まされました。



ミヤマウズラ ↓

ミヤマウズラの株を見ましたが、この株は今年は花を咲かせなかったようですね。



ササユリの種の莢 ↓

これから種をいただいて、自分にうちの庭で実生で花を咲かせようとしても、失敗するそうです。
それは、この植物の生育にはほかの植物との連係プレーが必要なようで、ササユリは半寄生状態のようなのです。



ドウダンツツジ ↓

今年のドウダンツツジはもう葉をあらかた落としてしまっています。強い風が吹いたからなのでしょうか?例年よりも寂しい姿になっています。



展望丘から浜名湖 ↓

この山の稜線に乗り上げてきました。ここを展望丘と呼ぶことにしています。
ここは県境でもありますので、静岡県側に浜名湖も見えています。直線距離で一番近い岸まで5kmほどです。

展望丘から雨生山の山頂まで往復するために、こりんさんと二人で向かいます。

ヤマラッキョウ ↓



ここまで来る途中でヤマラッキョウには時々出会ってきていますが、どれもみなつぼみの状態でした。夏の暑さが長引いたせいなのでしょうか?今年は花が遅いのです。
一株だけ開き始めたものを見つけました。



雨生山山頂の小ケルン ↓

雨生山の山頂には小石が積まれていて、静岡県側に少しだけ眺望があります。そのほかはあたりの立木が成長してきていて、満足な眺望が得られません。

ちょっとだけ北側に移動すると・・・・・・

富士山 ↓

山頂の小ケルンのある所から5m~10mほど北に移動すると木々の間から富士山の見えるスポットがあります。この山から富士山が見えるということについてはごく最近知ったことでした。

山頂を後にして展望丘に戻ります。

イヌザンショウ ↓

戻る道で、実をたくさんつけたイヌザンショウを見つけました。試しに実を噛んでみますが、クセの強い香りと味でした。



振り返ると・・・ ↓

右側に今行ってきた雨生山の山頂、そして左側の最奥には豊橋市で一番高い峰の平尾山が見えています。
コメント (2)
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