ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/11日 再び鳳来寺山 その3 :三人が合流して、いよいよ本格的に花探しが始まる。

2016-06-21 07:27:20 | 草花
クロ岩を過ぎると岩尾根上を歩くことになりますが、そこは国策の東海自然歩道のことですから、危険を感じるような場面にはきちんと手を打ってあります。
このあたりから、カキノハグサが出現し始めて、遠来のお友達の目を楽しませてくれます。
また事前にこの地のお友達には小生たちの歩く道を知らせてありましたので、そのお友達は待ちかねて小生たちの歩く道の途中まで来ていて、二人を出迎えてくれました。

カキノハグサ ↓

三河のこのあたりではよく見る花ですが、ほかの地方の方にはレアなもののようで、遠来のお友達はさっそく撮影タイムに入りました。



三ツ瀬明神山 ↓

この山は小生的にはこだわりのある山ですが、この空のもとでは迫力に欠けるようです。



ガンピ ↓

この後もたびたび姿を現します。



長い鉄製の階段 ↓

この階段は50段だったと思いましたが、今回数えると51段でした。次回はまた違った数になるかもしれません。このあたりでこの地に住むお友達が私たちを迎えてくれました。
いよいよ本格的な花探しが始まります。



岩稜 ↓

岩の上を歩くところでは手摺がついていて危険を感じることなく、小気味よく歩いて行けます。



ネジキ ↓

山頂のところでネジキの花を見ました。今年は初めて見たかもしれません。



アカヤシオ(実) ↓

アカヤシオは花が終わっていて、円筒状のやや大き目の実をつけています。



ササユリ ↓

4日前に来た時は新しい花をたくさん見ましたが、たった四日のことですが、花数がまばらになっているように感じました。



スノキ ↓

スノキでしたか?赤い実をつけて出迎えてくれました。



ヤマウルシか?

こちらはヤマウルシでしょうか、青い実を垂れ下げています。



鳳来寺山「山頂」 ↓

小広いここを鳳来寺山の「山頂」としています。最高地点のある瑠璃山よりも11mほど低くなるそうです。



露出根 ↓

根が複雑に露出していて、本幹は右にうねってから立ち上がっていました。お友達はイナバウアーだと言っていましたが、不思議な生命力だと思いました。



白いササユリ ↓

いつも愛でるものは色がピンクのものばかりですが、純白のものもなかなか良いと思いました。



そっけないお二人 ↓

この”二人連れ”はそっけなくて、いくら呼んでも振り向いてはくれませんでした。



天狗岩の廃屋 ↓

老朽化した東屋の周りにはロープが張ってあり、立ち入り禁止です。不意の雨の時には頼りになりそうですので、ぜひ補強してほしいものです。




岩の下に・・・・ ↓

二人で岩の下を覗き込んでいます。怖い場所に咲いていたのはたった一輪でしたがセッコクの花でした。



トカゲ ↓

小生はと言いますと、岩陰でじっとしていたトカゲの美しい金属光沢を観賞していたのです。 
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6/11日 再び鳳来寺山 その2 :東海自然歩道を鳳来寺山の山頂に向かって歩いていく。

2016-06-20 12:40:54 | 草花
玖老勢峠から鳳来寺山の山頂までは東海自然歩道あるきとなります。
その間の距離は約1.7kmで標高差は282mとなっています。時季が時期だけに、出てくる花は種類も数も少なくて、遠来の山友達にとっては物足りない区間だったのではないかと思いました。

キジョラン ↓

虫食われのした葉が出て来ました。アサギマダラの幼虫がまだいないかと、葉裏を調べましたが、見つけられませんでした。



イナモリソウ ↓

5月下旬にこの道を歩いた三河のお友達が、ご自身のHPにてきれいな花を見せてくれましたので、期待していましたが、すべての株で花は終わってしまっていました。



オオバノトンボソウ ↓

この草はえてして、虫食われか特有の病気かで花の穂がとろけて、花を咲かせるに至らないことが多いのですが、この株もそうなっているようです。



玖老勢峠 ↓

峠に着き、ここからは東海自然歩道を歩きます。



イチヤクソウ ↓

自然歩道上にもイチヤクソウが出て来ました。



ホソバシャクナゲ ↓

尾根上ですので時折ホソバシャクナゲも見ます。花はすでに終わってしまっています。



モチツツジ ↓

こういうものにも飛びつきますが、これって花が落ちて途中でぶら下がっていたところのような・・・



ヤブコウジ ↓

この実ももしかすると去年の残り物かもしれません。花が少ないので、何にでも飛びついています。



ウチョウランの蕾 ↓

途中の岩場ではウチョウラン探しをします。これは未だ咲いていないので、残念でしたが、ウチョウランらしい良い姿の株ですね。



ツツジ ↓

岩の先に色鮮やかなツツジが咲いています。
二人して、イワツツジなのかヤマツツジなのか思い悩んでいます。



マメヅタラン ↓

花がわずかに残っているマメヅタランに出逢いました。



ノギランか? ↓

この株は何になるのか二人でこれまた悩みました。葉はギボウシを思わせ、ランのような蕾を持っています。小生的にはこれはノギランではないかと思いました。花の咲くときに行けばはっきりすることでしょう。



カキノハグサ ↓

4日前にこの山の他の場所を歩いた時にはカキノハグサの花は真っ盛りでしたのに、ここではもう実になっています。遠来の山友達はこの花を見るのも目的の一つになっていましたので、ぜひきれいに咲いた姿で見てもらいたいと思っています。



コアジサイ ↓

コアジサイの花はこれから後頻繁に姿を見せてくれます。



天然記念物の境界杭 ↓

名勝天然記念物の境界内であることを示しています。




シソバタツナミソウ ↓

葉に入った斑紋が特徴的ですね。



クロ岩 ↓

東海自然歩道もここまで歩いてくると山頂までは残すところ僅かになります。時間は午前9時半です。
もう一人のお友達の待つ山頂まで10時に着けばよいのです。
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アツモリソウとオオサクラソウ:希少な花を見てきました。

2016-06-19 20:28:12 | 草花
この土曜日は梅雨の中休みで、天気もよさそうでしたので、かねてから気になっている花を見に行ってきました。
事前に山のお友達から花の在処を教えてもらって、準備万端整えて出掛けました。
しかし、肝心の体力が想像以上に落ちていて、花のところに、やっとたどり着き、そして、よろけ脚で何とか車を置いたところまで戻って来ました。

ちなみに全行程を通して、人に追い抜かされたことは数え切れませんでしたが、追い抜いたことは一度もありませんでした。
ここまで体力を落としていたのかと、愕然たる思いになりました。

オオサクラソウ ↓







オオサクラソウについては、だいぶ以前に白馬尻で見た記憶がありますが、もう一度見ておきたくてやってきました。



アツモリソウ(蕾) ↓







アツモリソウについては是非見ておきたくて・・・・言葉をかえればこの花を見るために出かけたようなものでした。
花には少し早かったようでしたが、一応みられるだけの姿になっていました。
小生はホテイアツモリソウとアツモリソウの区別がつけられなくて、事前にネットで調べたところ、花の大きさに差異があるということでしたので、メジャーを持参して、花の寸法を測ったところ、これはどうも小さい方のアツモリソウのようだと判りました。

以前南アルプスの北岳でこの花を見ていますが、あれはホテイアツモリソウではなかったのかと感じています。
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6/11日 再び鳳来寺山 今の時季の花探訪 :三人の六つの目で探す野生ラン

2016-06-19 07:18:59 | 草花
6月7日の下見山行に続いて、本番の花めぐり山行は4日後のことになりました。
同じ山のレポートですので、このシリーズは5回で切り上げます。
京都の山ちゃんさんと、新城在住のこりんさんの三人でウチョウラン、セッコク探しの山旅をすることになりました。
その成果は6月12日の記事をご覧ください。

小生が体力を落としていて、歩くスピードが遅くなっていますので、一緒に歩いていたのでは皆さんに迷惑がかかるからと思い、今回は集合場所を鳳来寺山の山頂と定め、3人それぞれが、自分の好きなコースで近づくことにしました。

小生は北の玖老勢峠から、山ちゃんさんは真ん中の利修仙人コースを、そしてこりんさんはその南側を歩くことになっています。

歩行速度の遅い小生ですから早めにいつもの駐車場に着けましたが、そこにはなんと!!遠来の山ちゃんさんがすでに来ていました。
こうなると同行になりそうですが、その場合は”山ちゃんスピード”で歩かないと迷惑が掛かってしまいます。
最初の計画通りに別々のコースで歩いて山頂で再開しようかということを提案しましたが、折角の事だから一緒に歩こうということになりました。
そこで往きは小生のコース、復路は山ちゃんさんのコースを一緒に歩くことになりました。

位置 ↓

今回は希少植物保護のために行程図は割愛します。



断面図 ↓

二つ山がある理由は一度通った山頂に、もう一度登り返しているからです。



駐車場 ↓

朝の6時少し過ぎ、ここに着きました。駐車場に車が一台入っていましたので、「まさか!?・・・」と、思いながら車のナンバーを見ると京都ナンバーでしたのでびっくりしました。
もう山ちゃんさんが着いていたのです。



出発地点 ↓

それぞれ別のルートで登ることを想定していたのですが、この際は一緒に登ることに決めました。
玖老勢峠から登ることになり、山裾を回り込みます。



ウツボグサ ↓




ツルニチニチソウ ↓

山ちゃんさんと小生とでは花に対するスタンスが若干違っていて、小生は出逢った花は何度でも撮るようにしていますが、山ちゃんさんは、その季節のうちで同じ花が重複することを避けているように見受けられました。



弁財天 ↓




未だ広い山道 ↓

今のところは林業のトラックが入って来られそうな広い道が続いています。



イワタバコ ↓

沢の近くの湿った空気が滞留しているようで、イワタバコは活き活きとしています。



左は岩盤 ↓

左に30メートルほどの岩の壁があります。山ちゃんさんはこの壁に取付き野生ラン探しをしています。
小生もこの岩壁を樹木伝いに登ります。



ムギラン ↓

ここでの収穫はイワヒバと一緒に生育していたムギランでしたが、花がありません。



イチヤクソウ ↓

イチヤクソウは4日前の利修仙人コースで見ていますが、この道でも出て来ました。



ギンリョウソウ ↓

ここで見るギンリョウソウも群生はせずに”ひとりぼっち”で出て来ました。



炭焼きの窯跡 ↓

かつては炭焼きが行われていたようですが、そういう生業はいつごろから廃棄されたのでしょうね。



ツルアリドオシ ↓

このコースでもたびたび出て来ますので、お相手しないわけにはいきません。



コナスビ ↓

この花も上と同じ趣旨で向き合います。
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6/7日 鳳来寺山 その6(最終記事):鳳来寺山本堂 鏡岩 勝岳不動を見て、石段を下り、車に戻る 

2016-06-18 06:59:39 | 草花
このシリーズの最終記事となりました。 今回の山行は野生ランの下見でしたが、ねらい目の野生ランは未だ蕾の状態でした。
そこでこの後、そう幾らも日が経たないうちにもう一度来て、花を見ることになります。
山行中、途中から雨に降られてしまい、傘を差しながら山の上り下りをしましたが、今思い返してみると全行程を通じて、ハイカーには会いませんでしたし、登山口で地元の人と話をした以外では人と会うことが全くありませんでした。
平日の雨降りでしたのでこういうことになりましたが、静かな山を満喫したことになります。

本堂まで ↓

雨の降る中を傘を差して、本堂に向かう広い参詣道を歩いていきます。



狛犬 ↓

今ではこういう面相の狛犬を見ることは少なくなりました。狛犬ですから神社--東照宮のものでしょうね。



鳳来寺本堂 ↓


広場のようなところに着きました。ここが一般の方が目的地とする鳳来寺山の本堂です。
建物は大きさはそこそこあるのですが、鉄筋コンクリート製で、由緒あるお寺さんとしては森厳さに欠けるような気がします。



杉にセッコク ↓

本堂前の広場から一段下がった場所から杉の木が立ち上がっていて、その枝にセッコクの花が咲いています。



急な石段 ↓

花探しの目的がありますので、本堂のあるこの場所を目的地とはせずに、さらに歩を進めます。
本堂左手から急な階段を登っていきます。



鏡岩の下 ↓

本堂の左背後にデンと聳える大岩壁があり、これを鏡岩と言います。 この岩にはセッコクやウチョウランが着生しているのですが、今回は視認できませんでした。




旧本堂改修中 ↓

なおも急な石段を登ると、古めかしい建物が、改修中となっています。これが旧本堂のようです。
今あるものと比べると随分小型ですが、こちらの方がありがたみがあるような気がしました。



急登に手摺付きの階段 ↓

旧本堂の左手に登山道がつけられていて、そこを進みますと、やがて鋼鉄製で手摺付きの階段が出て来ました。こういう階段をいくつかこなしていきます。



石塔 ↓

鋼鉄製の階段が尽きたところで右手を見上げると、やや大き目な石塔があります。



ここにもガンピ ↓

ガンピはこの山で、山頂の稜線周辺で、たくさん見ることが出来ました。



右手に岩壁 ↓

右手に岩壁がある場所を通ります。ウチョウランを探しますが見当たりませんでした。



勝岳不動 ↓

この手前でも右手岩壁のウチョウラン探しをしますが見つけ出せません。
ここまで来て、もと来た道で本堂のところまで引き返すことにします。



色の濃いササユリ ↓

本日見た中で一番赤みの強い花を見ました。



見納めのササユリ ↓


本堂の後ろ姿 ↓

本堂の屋根が見えるところまで戻って来ました。



ヤマユリ ↓

当地ではこれをホウライジユリ(鳳来寺百合)と呼びます。

本堂の前に降り立ち、もしかしたらブッポウソウの鳴き声が聞けるかもしれないので夕闇が迫るまで待とうかと思いましたが、雨降りですので、仮にコノハズクが居たとしても飛び回って鳴くことはない筈、と諦めて、この場所に見切りをつけます。

この後は久しぶりに参道の長い石段を下り、門前町まで下りてきて、そこからは一般道を歩いて車を駐めた場所まで歩きます。
相変わらず傘を差し続けた道中でした。 



歩行数 ↓

数字の割にはかなり疲れを拾いました。傘を差しながらの歩行は、いろいろな気遣いもあり、普段よりもエネルギーロスがあるのかもしれません。
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