2021年10月31日(日)秋葉台体育館において第12回藤沢市錬成大会が開催されました。
金沢文庫からは13名が挑戦し、9つの金メダルを獲得してくれました。
型でフミヤ、組手でリヨ、ホノ、セナ、ユズユ、ソウタ、マユコ、サキ、フミヤが優勝しました。
型の内部試合で優勝すると入賞者部門に、そこで複数回優勝すると特別入賞部門に、そこで優勝するとドリーム部門に出場出来ます。型のレベルが全国的に高い木元道場の中で、ドリーム部門まで到達するのは大変ですし、ましてやそこで優勝するのは皆の大きな目標になっています。今回フミヤとジンがそのドリーム部門の決勝で対戦し、3対2でフミヤが勝利しました。今回フミヤが勝ちましたがジンも素晴らしい動きでした。その名の通り全国大会であるドリームフェスティバルの型部門で優勝することを目標に両名には頑張って欲しいと思います。
リヨは幼年部入賞者部門に出場し前回に続いての優勝です。決勝の対戦相手は同門のカイト。リヨはパワフルな動きを得意としますが、カイトは小柄ながら回転の良い速い突きを出す組手です。今回は強い突きから上段を決めたリヨに軍配が上がりましたが将来二人が男子選手のリーダーとなってくれる日を想い描いてしまった一戦でした。
お姉さんのユウリも男の子相手に健闘しました。
ホノは嬉しい組手の初優勝でした。もともとパワフルな技がバランスよく出せていましたし、相手の上段蹴りもしっかりガードできていました。コトネ、シオリと共に文庫の小2女子トリオとして、全関東で大暴れして欲しいと思っています。
セナも前回の優勝を受け今回は学年上げでの出場でした。相手も強く接戦でしたがそこを勝ち切るところは流石です。
ユズユも嬉しい初優勝。ユズユの突きの強さは抜群で、腕立てを見るとその強さの理由がわかります。ノーマルの腕立てをぐいぐいやっている姿はフィジカルの強さを感じます。ひざや下段蹴りも非凡なものを感じます。型も上手になり、本来でしたら優勝できる可能性が高かったのですが、私が集合時間を間違えて伝えてしまい、試合にはギリギリ間に合いましたが十分なアップと心の準備なく臨んだため少しつまずいてしまい勝つことができませんでした。本当にごめんなさい。次はきっと型も優勝できると思います。
ソウタは小6エキスパートで緑帯の強敵を退け優勝。上段への蹴りやフットワークも見事で上段のガードもますます上手になっています。
マイコも嬉しい初優勝。相手は自分より一回り大きい男の子。相手の強い攻撃に心配になりましたがしっかり受けて返す形ができていました。延長に入ると疲れの見えてきた相手を圧倒し勝利しました。「今まで運動はあまり得意ではなかったのですが空手は好きになりました。」と言ってくれていたのでこの優勝は先生もとても嬉しく感じました。優勝の瞬間お父さんと目が合い、互いにサムズアップしたのも嬉しかったです。
サキは空手一家橋本ファミリーの末っ子で、低学年の頃は「立ったまま眠る」「正拳突きがパー」「海月姫(知識も凄いが絵が上手い)」という数多くの伝説を残しました。最近は人が変わったように稽古に打ち込み今回の試合も強い突きからの足技への繋ぎが冴えて決勝でも相手から技ありを奪い見事優勝しました。これをぜひ全関東に繋げてもらいたいと思いました。
フミヤは学年上げの中学生エキスパート部門での優勝。体もますます逞しくなり強い突きと蹴りは対戦相手にダメージを与える動きが出来ています。一般ルールへの移行もスムーズにできそうな将来性を感じる組手でした。
コトネの対戦相手の男の子はとても打撃が強い選手でした。その打撃に耐えながら戦っていましたが延長に入りさらに強く打撃を受けました。「これは止めた方が良い」と身を乗り出しかけた時、審判の続行の問いかけに首を縦に塗るコトネの姿に動けなくなりました。小学2年生の女の子が、あんなに強い打撃を身に受けながら「前に出よ。」の教えを守り最後まで戦い抜く。その宝石なような気持ちに感動して感謝すると同時に、その気持ちと身体を守ってあげなくてはならない時を見誤らないように心する事を誓います。
ごめんなさい。
ジンも金的へ打撃が当たったのですが、その痛みに耐え最後まで戦い抜きました。
試合において「勝利」が最優先ではありません。
大切なのは「勝利に向けて全力で稽古する事。勝利に向けて最後まで戦い抜く事。」
今回の試合で優勝した子も優勝出来なかった子も、文庫の選手たちはその最も大切なことが出来ていたと思います。それは素晴らしい先輩達がその見本となってくれたからだと思います。今回の試合出場組を含め、素晴らしい先輩達が全関東、ドリームフェスティバル、全日本で戦います。是非とも応援を宜しくお願い致します。
押忍。