闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

明日は、時間変更後、初の日曜稽古です。

2020年05月30日 | 道場日記
本日は臨時時間割をご覧の通り、2月に昇段審査を受審されました小林正樹初段(帯はまだ授与されていませんが)が初めて指導補助に入ってくださいました。
伊部指導員メインの下、まさにこれからが始まりです。稽古に来てくださった皆さんもありがとうございました。
皆さん、お仕事や学業があるので、指導が出来る環境の時とそうでない時があるかとは思いますが、指導される立場と指導する立場と両方を経験出来るのは黒帯さんのみです。
どうか、今後共宜しくお願いいたします。

明日30日(日)は、日曜午前の合同クラスを分けてから初めての稽古となります。
9:00〜9:40合同クラス(青帯まで)
10:00〜10:40合同クラス(黄帯以上)
11:00〜11:40一般・シニア選手・ユース選手クラスです。
お間違えなきように宜しくお願いいたします。

緊急事態宣言解除後から、クラスとクラスの間が空いているので、人とのすれ違いの減少と感染予防対策に余裕が持てている気がします。

稽古時間が短くなったり、稽古生同士の交流が持てないのはとても残念ではありますが、今は我慢、我慢。きっとみんなで稽古が出来る日が来ると思います。

それにしても、つくづく、みんな、秩序を持って、真面目に稽古に取り組んでくれてるなぁと感心させられます。

「コロナに負けないチャレンジ」の記録を無くしてしまったと悩んでいる子がいたりと。可愛いです笑。

健康チェックシートは言わずとも両手できちんと渡してきます。
稽古中、私語をする子はほぼいません。
黙々と稽古をして、粛々と帰っていきます。
稽古と同じとは行かなくても、自主トレをしていた子達の動きはみるみる良くなっていっています。

本当にたいした子達です。
でも、道場があるから自分をさらに律することが出来るのだと思います。
お家ではやはり中々思うように稽古できませんでしたとお手紙くださった方もいらっしゃいますが、そうじゃなくっちゃ道場の存在価値がなくなっちゃいますから。一人で最強になれるなら、わざわざ道場に来る必要はありませんものね。

自分の弱さを素直に認め、そこから目を背けずに、勇気を振り絞って稽古に来てくれる。大人も子どももその潔さが、凄く素敵なんだよなぁ。。。

本当にしばらくぶりに来てくれたちびっこもおのおの成長してくれています。
前は出来なかったことができるようになっていたりと。
1週間会わなくてもそう感じるんですから。

コロナ禍の中でも時間は刻々と進んでいます。

怖がりすぎず、でも緩みすぎず、今出来ることをきちんとやり、それぞれに、焦らず、確実に、歩んでいきましょう。
稽古待っています。
押忍



医療用ではないとのことで購入してみました。暑いそうです💦




道場再開!!

2020年05月27日 | 道場日記
神奈川県も緊急事態宣言が解除され、本日より道場も再開し「新しい生活様式?」の始まりです。
まずはこの期間、ご理解、ご協力をいただきました稽古生ならびにご家族の皆様に御礼申し上げます。

緊急事態宣言で休業に入る前から、できる予防策はしていましたし、恵まれたことに道場は広さも十分にあり、対角線上に玄関と窓を開放すると風通しも抜群にいいです。

健康チェックシートに関しても忘れや記入漏れなど徹底してきました。
せっかく稽古に来てくれたのにと忍びなかったですが、帰ってもらったこともあります。
緊急事態宣言が発令される前にも稽古に来てくれていた皆さんが言っていたこと。それは「うつるより、うつさないかという葛藤が一番です」と。
実に意識が高く、道場や仲間を思う皆さんらしい考え方だなぁと。。。

お休みの期間、新型コロナに関してわかってきたこともあり、より皆さんに安心して稽古をしてもらえるにはどうするべきか考えてきました。

センセーはみんなと約束した通り、毎日ブログを書き、道場の整理を始めました。整理は広げすぎてかなり後半大変になっちゃったみたいですけど笑。
不慣れだったブログもことのほか好評で、懐かしい昔のことを思い出したりしていたようです。
普段は年がら年中、指導や新しい稽古方法の事ばかり考えている人ですが、ブログが機会で、子供の頃から夢に見て、大好きで、やりたくて仕方がなかった空手を始め、恐ろしくもワクワクした日々や先輩や仲間との思い出、対戦させていただいた方への敬意、沢山、沢山、失敗した話…。
まだまださわり程度しか話は進んでいないので、また道場が落ち着いたら書いてくれると自分から言ってくれたので、是非楽しみにしてあげてください。皆さんからの楽しみだという言葉はとても励みになったようです。しかしながら、器用な人ではないのでこのコロナ禍の中で指導との両立は難しいようです。普段のブログに戻りますことをお許しくださいね。

そして、沢山のみんなが「コロナに負けるなチャレンジ」の記録を持って来てくれました。
提出期間は6月中とするそうです。つけていた人は稽古に来た際にお持ちください。したがって集計にはもう少しお時間いただくこととなります。

全国大会や世界大会を目指し稽古していましたが、残念ながら開催が延期になってしまった最上級のみんなも夢を諦めたりすることなく、前向きにセンセーから届いていた指令メールにきちんとこたえ、しっかり自主トレしてくれていたようです。

1ヶ月以上空いているとは思えぬ動きでしたが、普通ならちょうど暑さに慣れていく時期に稽古がなく、昨日の暑さはかなりキツそうでした。

一般部のクラスもきっちりと40分間。怪我にも十分配慮して、集中して、さっと退館。
道場以外の場所での「自粛生活」や「新しい生活様式」の疲れを忘れる良い汗が流せたのではないでしょうか。汗には感染のリスクの可能性が低いことも現段階では言われています。(ないとおしゃっている先生もいます)
もちろん、ソーシャルディスタンスもばっちり確保出来る出席人数ですのでそちらもご安心を。

道場も今後も気を引き締めて対策していきます。
ご面倒や不自由なこともお願いしているかもしれませんが、引き続き、ご理解、ご協力をお願いいたします。

また、ここで何点かお願いです。
暑くなってきていますので、補給用の水分は多めにお持ちください。
壁に向かってのミットで使用するサポーター類の貸出も停止しております。清潔に洗濯されたものをお忘れなく。
また、子どもたちが喜んでいるお菓子の差し入れやお土産もしばしの間、ご遠慮させていただきます。
帰る際に手洗い、うがいの徹底をしておりますが、ご自宅に戻られても再度手洗い、うがいをお願いいたします。

それにしても、みんなそれぞれいい顔してたなぁ。

私達には守っていかなければならないものがあります。
稽古生とそのご家族、そしてみんなが大切に思ってくれている道場という場所です。

私がコロナの事態でもっとも傷ついた言葉は「不要不急」という言葉でした。
空手を必要としてくださっていると信じてこの仕事をしているからです。
「不要かぁ。。。」みんなの普段の稽古の姿を見てるとそんなこと絶対に思えません。

それと同時に、医療や介護、物流や小売り、製造、飲食等あらゆる職種、経済や教育、社会全体が回らないと皆さんの生活は守られません。
色々なものに守られて私達は生きています。

会社も動き出し、楽しみにしている学校も始まりますね。
もし、感染された方を含め、それに関わる方々、私達の生活を守る為にこの新型コロナウイルスと共存し、戦っている方への誹謗中傷をしたりすることをみんなは絶対にしない強い心を持っていると信じています。

焦らず、無理せず、始めていきましょう。
稽古待ってます。
押忍




休業要請が出る前にと赤川さんが大急ぎで用意してくださった1級の帯を授与されたときの写真です。愛梨おめでとう!!















試割り その2

2020年05月27日 | 仲間たちへ
2020.5.27.WED.
皆さん、こんにちは。
今日は第47回目の投稿です。

神奈川大会で何度か優勝して、神奈川大会に出場しなくても全日本に出場が許されるようになってからは、大会の演武で試し割りを行いました。「氷柱割り」いう試割りを3年続けて行った時のお話です。
「氷柱」は氷屋さんに頼みます。15センチ前後の厚み、30センチ前後の幅、150センチ前後の長さの氷柱にするには大きい塊を4枚にスライスするとのことでした。記憶では4本で12,000円から15,000円くらいでした。
両端にレンガを挟んで積み上げていくのですが、微妙に歪んでいて真っ直ぐ積むのが大変です。また、気温によって氷が溶けくるのですが、氷屋さん曰く「冷蔵庫から出したばかりのカチカチは一番ダメだけど、溶けて水がボタボタ垂れるくらいになると、気泡が詰まって(?)、粘り気が出て(?)割れにくいよ。」と教えてくれました。つまり、配達してもらう時間も気をつけなくてはいけません。運ぶ時に水が出るので、滑りやすかったり、質量が大きいので跳ね返りが大きく、割れても手への衝撃が大きく、角に当たると骨折します。値段の高さ、準備の大変さと、試割り自体の難易度の高さなどから、なかなかこの試割りを経験している人は少ないと思います。
 一年目は4枚に挑戦して成功しました。そして二年目には5枚に挑戦するのですが、私の身長からすると打点が高すぎて充分にパワーをかけれません。そこでブロックを平に置いて、ベニヤ板を乗せ、その上に乗って試割りを行いました。成功しました。
そして三年目、6枚割りに挑戦します。昨年と同様、ベニア板の上に乗ります。縦長に置いたベニアの上を2、3歩勢いをつけて、全体重を乗せて打ち下ろします。「上が割れたらその重さで下も割れるんだろう。」と言う人がいますが、その上の割れるスピードとパワーが弱いと下が残っていまいます。昨年の成功で油断していたわけではなかったのですが、ベニアの下に置くブロックを四角と真ん中にも置いて安定させていたのですが、この時は真ん中のブロックを置き忘れてしまいました。助走を付けたところでベニアの真ん中が凹んで、割ろうとしたタイミングで、その凹みが戻ってきて腰が浮いてしまいました。「しまったぁー。」と思いましたが、止めることもできずそのまま打ち下ろしますが、下が2枚残ってしまいました。練習は出来なくても、充分なイメージトレーニングと、設置をしっかりしないと失敗すると反省しました。
 高価で、準備が大変で、難しい氷柱割り。割った氷は外に転がしておけば勝手に溶けるので、後片付けは簡単です。

 今日から稽古がスタートします。でもコロナが無くなったわけではありませんので、これからも「かからない、うつさない、ひろげない。」よう最大限努力していきます。このブログ、ずっと文庫のみんなの顔を頭に浮かべながら、打ってきました。拙い文章でごめんなさい。稽古が軌道に乗ったら、また書きます。暫く待っていて下さい。
 整理して少しはきれいになった道場で待ってます。
みんな大好きだよ。
押忍。

吉岡智

5月27日(水)からの道場の再開について

2020年05月26日 | 予定・休館日
2020.5.26.TUE.
皆さん、こんにちは。
今日は第46回目の投稿です。 

昨日、全国で緊急事態宣言が解除されました。
木元道場は5月27日(水)から稽古を再開いたします。金沢文庫道場は新極真会のホームページにあるガイドラインに則って臨時時間割を作成しましたので、ここではその主な変更点について述べたいと思います。

1 全てのクラスの稽古時間を40分とします。
2 木曜日のミットクラスを2つに分けます。
  18:00〜18:40 黄帯まで
  19:00〜19:40 緑帯以上
3 日曜日の合同クラスを2つに分けます。
  9:00〜9:40 青帯まで
  10:00〜10:40 黄帯以上
       ※開館時間は8:45です。
4 火曜日の女子部の時間を変更します。
  20:30〜21:10
5 フリー自主トレの時間を変更します。
  月曜日、木曜日は22:00まで
  金曜日は21:00まで
  時間内で40 分以内とします。
  ※通常の自主トレは最上級者(茶帯以上で全国大会出場者)で開館時間内とします。特別な事情のある方はご相談ください。
6 健康チェックシートの追加点
  道場で非接触型の体温計で体温を測ります。
   道場で測った体温が37.5度未満である事。
   家で測った体温との差が1.0度以内である事。

 今後も感染の予防対策を最大限行っていきます。接触、3つの密を防ぐために、皆様にはご不便をおかけ致しますが、ご理解、ご協力の程、お願い申し上げます。
以下につきましても引き続き行って参りますので、宜しくお願い致します。

1 稽古前後の手洗い、うがいの実施。
2 稽古時のマスク着用。
3 対象クラス、1クラスのみの出席。
4 ドアと窓開放による換気。
  (さらに大型扇風機を購入しました。)
5 組手、対面ミットの休止。
6 道場から提供していた麦茶のサービスの休止。
7 道場にペーパータオルの常備。
   (希望者は各自ハンカチ、タオルをご用意ください。)
8 健康チェックシートの自宅での記入
  熱が37.0度未満である事。
  咳が出ない事。
  体調が良好である事。
9  近距離での対面会話を避け、更衣室での更衣時間を最小限となるようにしてください。稽古終了後は速やかに帰宅してください。
10  手に触れるものの消毒を常に行います。 

 最初の稽古の時に「健康チェックシート(5月27日〜6月30日)」と「臨時時間割表」を配布します。未成年の稽古生の方は、体温と健康状態を書いたメモをファイルに入れてお持ちください。
 休館中の自主トレのメモ(トレーニングレコード)を持ってきてください。できれば「ニコちゃんシール」(幼児は1回1枚、黄帯までの小学生は30分毎に1枚、緑帯以上と大人は1時間毎に1枚)の合計枚数を出しておいてくれると助かります。約束通り「コロナに負けなかったチャンピオン」を決めて表彰します。
押忍。
吉岡 智





試割り その1

2020年05月25日 | 仲間たちへ
2020.5.25.MON.
皆さん、こんにちは。
今日は第45回目の投稿です。

ある地方大会に私の知り合いが出場するので、応援に行きました。その方は見事に優勝をするのですが、その大会の演武の時のお話です。
 指導員の方がブロックを下段回し蹴りで割るという演武でした。ブロックを置いたまま蹴るやり方で、誰かが支えるやり方では無かったと記憶しています。(固定されていないし、回し蹴りでのブロック割りは当てどころが難しいから難易度が高いなぁ。)
などと考えながら見ていました。演武の指導員が、気合と共に、下段回し蹴りを繰り出しますが、ブロックは割れずに鈍い音と共に試合場に転がりました。見ると演武者の方は足を怪我したようで、とてももういちど蹴るのは難しそうでした。すると、代わりに先生が出ていらっしゃいました。代わりにそのブロックを割ろうと試みるのですが、これがなかなか割れません。正拳、手刀、肘打ちと次々と技を繰り出しても割れません。既に手は血塗れでした。土台を低くして、かかと下段を試みますが割れません。先生はしばらく考えた後、もう一度土台を高くして手刀を構えます。普通に考えると足で割れなかったものを手で割るのは難しいと思うのですが、師範は集中して、気合一閃、見事にブロックを粉砕しました。
 これはホームセンター等で販売されているブロックを、本来、軽量ブロックを求めるところ間違えて重量ブロックを買ってきてしまったようです。外見は同じですが(重さはハッキリ違います。)約3倍の強度があると聞いたことがあります。それでも「絶対に割らずには済ませない。」という強い気持ちに「極真魂」を感じました。
 先生は試合場から降りてくる時に、「あのブロック、買ってきたのは誰だ!」と、少し怒ってらっしゃいました。演武経験の豊富な人はこんな間違えをする事はありませんが、建材の購入を人に頼む時はしっかり指示をしないとこんな事があります。また、ブロックは売っている時は雨ざらしになっているので、表面は乾いて見えても、割ってみたら中は湿っていたという事があります。板やバットはもちろんですがブロックも湿っていると割れにくくなります。最低でも1週間前には購入して、雨の当たらない、風通しのいい場所に置いておくと良いと思います。
続きます。
押忍。

吉岡智


食べる事 その1

2020年05月24日 | 仲間たちへ
2020.5.24.SUN.
皆さん、こんにちは。
今日は44回目の投稿です。
今日のテーマは「食べる事 その1」です。

 「運動、栄養、休養。」この3つはどれが欠けても、強くなれません。この「栄養」について何回かに分けてお話ししたいと思います。

きょうは、だい一かいめとして、ちいさいみんなにわかるようにおはなしします。
からだをつよく、おおきくしたいひとは、しっかり「うごいて」、たくさん「たべて」、よく「ねむる」ことがたいせつです。
このたくさん「たべて」ですが、すききらいなく、しっかりたべることがたいせつです。
「おこめ」「パン」「うどん・そば」などは、「からだをうごかすもと」です。しっかりたべるとげんきにうごけます。「おにく」「おさかな」「たまご」「ぎゅうにゅう」「おとうふ」などは「からだをつくるもと」となります。しっかりたべるとおおきくなります。「おやさい」「くだもの」「かいそう」「きのこ」は「からだやおなかのちょうしをととのえるもと」です。しっかりたべるとちょうしがよくなり、かぜなどもひきにくくなります。
 それぞれみんなたいせつで、たらないと「からだがうごかない。」「からだがおおきくならない。」「からだのちょうしがわるい。」となってしまいます。だから、すききらいなく、しっかりたべることがたいせつなのです。 
 「おかし」「ジュース」「チョコレート」などもおいしくたべていいのですが、たべるじかんをかんがえて、ごはんがたべられなくならないようにしましょう。
 にがてなたべものは、ほんのすこしすずつでもたべられるようにがんばりましょう。 
 もうすぐみんなにあえます。みんながんばれ!
おす。

せんせいより
 
 

三越演武会

2020年05月23日 | 仲間たちへ
2020.5.23.SAT.
皆さん、こんにちは。
今日は第42回目の投稿です。 

現在、横浜駅西口のヨドバシカメラの入っているビルは岩崎学園ビルと言って、学校法人岩崎学園(情報科学専門学校)のビルです。昔はデパートの「三越」が入っていて、一階にはマクドナルドが入っていました。当時、Macのメニューはハンバーガーとビッグマック、フィレオフィッシュくらいしか無かったと思います。セットは無く、それぞれ単品で頼んでいました。(暫くして○○セットなるものが登場しますが、特にセット割引はありませんでした。ごくたまに手に入る紙のクーポンは貴重でした。)マックシエィクもとても大きく値段も高かったと記憶しています。
 まだ、私が入門間も無くで白帯だった時、此の三越の屋上で演武会が開催されました。殆ど黒帯の方々の演武でしたので、白帯である私に出番はないのですが、「集合」が掛かったのでいそいそと出掛けました。この「三越演武会」はもう一度行われたように記憶しているのですが、1回目と2回目の記憶が混ざってしまっているかもしれません。
 下段蹴りによるビール瓶割りと棒折り。この棒は棒術用の茶色の硬そうな棒で、折れても、ささくれになる素材で、まだスネが豆腐?のようだった自分にとって信じがたい迫力でした。そして、二つのブロックを両手の手刀同時割り。瓦5枚を親指で突き割るという演武が続きます。抜手による演武としては真樹日佐夫師範の「たたみ抜き」が有名ですが、見たのは映画の中ですから、抜手の演武を生で見た数少ない内のひとつです。
 ブロックの両手手刀同時割りはブロックにガソリンをかけ、火をつけた燃えた状態で行う予定だったのですが、消防法か何かで、三越側からストップがかかったそうです。最後に当時まだ茶帯だった桐生先輩の頭突きによるブロック割りが行われました。
私自身も演武で色々試割りをやりましたし、たくさんの他の方々の試割りを見てきましたか、上手くいかない場合は必ず理由があります。建材そのものの間違え、試割りする物の状態、固定がしっかりされていない、気持ちが引けてしまっている等です。
次回は詳しくお話ししましょう。
続きます。
押忍。

吉岡智

前屈立ちについて

2020年05月22日 | 仲間たちへ
2020.5.22.FRI.
皆さん、こんにちは。
今日は第41回目の投稿です。 
今日のテーマは「前屈立ちについて」

 「基本稽古」の項で述べたのですが、伝統的な構えや動きの中には技をしっかり出す為に必要な動作が自然に取れるように工夫されていると考えられるものがたくさんあります。今回は、その中で「前屈立ち」について述べたいと思います。「軸」で考えると三戦立ち、騎馬立ちは「中心軸」、後屈立ち、猫足立ちは「後ろ軸」.そして、前屈立ちは「前軸」です。戦いの中で状況と目的に応じて軸を入れ替えて、技を当てたり、その威力を増したり.相手の技を外したり、威力を減じたりします。
 「前屈立ち」は横は肩幅、縦は肩幅の2倍の歩幅で、前の足の膝を曲げ、後ろの膝を伸ばします。前の爪先は真っ直ぐ前を向き、後ろの爪先は斜め45度前を向きます。腰と上体を前足側に乗せ、骨盤は開きすぎないように注意します。この形を維持するだけでも充分に足腰の鍛錬になります。足と腰の位置を決めたら、おへそを前の方に向けます。こうすると後ろ足の腿の付け根の前側が伸びます。ここがポイントです。
 筋肉には「筋収縮」とは違う「伸張反射」というは働きがあります。筋肉を伸び切る寸前まで伸ばすと、損傷を回避する為に反射的に筋肉が収縮します。この動きをうまく使うと、素早く、かつ疲労感も少なく動くことが出来ます。前屈の姿勢は後ろ足の蹴りを出す時、腸腰筋の伸張反射を使って蹴る動きが意識し易く出来ていると思います。この動きを行う為には、後ろの足の爪先が真横を向いても、ひざが曲がってもいけません。どちらも腸腰筋を伸ばす形にならないので、伸張反射を使えません。前蹴上げだけでなく、他の蹴りも前屈から蹴る稽古をしてみてください。感覚を掴んだら組手立ちから(誤解を恐れずに言えば)足をやや遅らせて蹴りを出します。骨盤が先に動いて足全体を引っ張るイメージで蹴り出すので「やや遅らせて」という表現をしました。さらに動きに慣れてきたらこの「遅らせて」の部分を限りなくコンパクトには早く行うように発展させていきます。
 かなり難しい動きですが、是非チャレンジしてみてください。
押忍。

吉岡智

タンパク質摂取で○○てしまった話

2020年05月21日 | 仲間たちへ
2020.5.21.THU.
皆さん、こんにちは。
今日は40回目の投稿です。 
 
 まだ、空手に入門する前、少年マガジンの中に極真の機関紙であった「現代カラテマガジン」の定期購読の広告が載っていました。1年間申し込むと大山総裁のサイン入りの写真がもらえました。3枚持っているのですが、そのうちの1枚の「正拳ロウソク火消し写真」のサインは「大山倍達八段」となっていますので、古さがわかっていただけると思います。この写真は大山総裁から直接頂いたサインと共に道場に飾ってあります。この直接頂いたサインには「為 吉岡智君」と入れて頂いたのですが、当時、まだ茶帯だった私に大山総裁は「名前を入れるのは黒帯からなんだけど。」と笑って言いながらサインしてくださったのを覚えています。
 身体を大きくする為にタンパク質の摂取は大切です。カラテマガジンの中にプロテインの広告が載っていました。忘れもしない「モリヤ」というメーカーでした。値段は記憶にないのですが、かなり安かったと思います。早速注文し、届いたプロテインを飲んでみました。植物性タンパク質のソイ(大豆)プロテインで溶けにくかったのですが、当時何の知識もなく、大きなコップに半分くらいまでプロテインを入れ、そこに牛乳を入れてかき混ぜました。なかなか混ざらず、粘性の高いドロドロの液体ができました。「こんなもんかな。」と思い一気に飲もうとしたのですが、全く喉を通らず、それでも何とか半分ぐらいまで飲んだところで喉に引っかかり、○○てしまいました。
 昔は、卵黄はコレステロールが多いので、取らない方が良いと言われていました。(現在、多量でなければコレステロールをそれ程気にしなくて良いと言われています)そこで、白身だけを取り分けて毎日10個いっぺんに飲んでいました。その最初の時、コンビニから買ってきた常温の卵の白身を一気に飲もうとしたのですが、ぬるいのと、液体と中の塊で飲みにくく、半分くらい飲んだところでカラザ(白い紐状のもの)が喉に引っ掛かり、○○てしまいました。それからはよく冷やしてから飲むようにしたら大丈夫でした。
 今は、顆粒のアミノ酸をとっていますが、以前、タブレットタイプのアミノ酸を飲んでいた事があります。粒が大きく「良く噛んでお召し上がりください。」と書いてあるのですが、アミノ酸の独特の苦味があるので、ある程度噛み砕いて飲んでいました。その砕きが甘かったのか、最初に飲んだ時、喉に引っ掛かったように感じたのですが、(大丈夫かな。)と飲み進めて行きました。最初に詰まったところから降りて行っていない所に上からどんどん飲んだので、最後は○○ていましました。
 今は、バランス気をつけたら食事を取りながら、必要なタンパク質を質と量を考えて摂取しています。振り返ると随分無茶をしたなぁと笑ってしまうのですが、それだけの想いがあったのだと思います。

続きます。
押忍。

吉岡智

 


左足による蹴りの応用について

2020年05月20日 | 仲間たちへ
2020.5.20.WED.
皆さん、こんにちは。
今日は39回目の投稿です。
今日のテーマは「左足による蹴りの応用について」
です。

 左上段回し蹴りの有用性については以前述べましたが、今日はその左足の蹴りの応用についてお話ししたいと思います。
 一般的に右利きの人が多く、右手、右足を引いた構え(オーソドックス)は顔を蹴る時に邪魔になる右肩が後ろに有り、右手も下がりやすい為当てやすいわけですが、この構えがあるが故に、左足による様々な技が効果的に使うこと事ができます。
下から挙げると、左内股への下段蹴り、右奥足への外下段回し蹴り、中段回し蹴り(背足・中足で、みぞおち・レバーへ)、中段膝蹴り、上段膝蹴り左上段回し蹴り、左上段縦蹴りなどがあります。
 ノーモーションで意表をついて蹴ったり、動きの中で自然にサウスポーになって、もしくは素早くスイッチ(踏み替え)してから蹴ったり、遠間や近間、蹴り技の組み合わせや、間に突きなどを織り交ぜて効果的な攻撃パターンを構築します。
 軽いサウスポースタイルから上記の技を近い位置の技から順に出していきます。縦蹴り以外は姿勢の変化ができるだけ少なく蹴れるように気をつけます。緑代表が現役時代、上段回し蹴りが特に素晴らしかったのですが、第5回世界大会では上段回し蹴りの動きから軌道を変えて中段に蹴りをたたき込む技を何度も出していらっしゃいました。上段回し蹴りが早くて威力があるために、どうしても両手がガードの為に上がってしまった所に、中段回し蹴りがズバッと決まっていました。私は左内股下段蹴りを当てたあと足を下ろさずにそのまま左上段回し蹴りに繋ぐ動きが得意でした。
 全ての技を得意技にできなくても、2つか3つのワザが出せればコンビネーションが組めます。威力がついてきたら、1本目を見せ技にして、2本目で決めます。上から下、下から上、内から外、外から下などです。稽古してみてください。
押忍。

吉岡智


大学の事 その1

2020年05月19日 | 仲間たちへ
2020.5.19.TUE.
皆さん、こんにちは。
今日は第38回目の投稿です。 
 
 日本体育大学には有名選手が多数在籍していました。同学年にはマラソンの谷口浩美選手がいて、箱根駅伝の第6区(山下り)のスペシャリストとして
総合優勝を支えました。1992年のバルセロナオリンピックのマラソン日本代表となりテレビで応援していました。優勝候補でしたが、給水ポイントで足を踏まれ転倒して靴が脱げてしまうというアクシデントに見舞われ、残念ながら8位に終わりました。終了後にインタビューに対して笑顔で「こけちゃいました。」と答えたのは彼の人柄を表すエピソードとして有名です。 
 機械体操の授業の時に助手として指導してくださった具志堅浩司さんは現在の日本体育大学の学長で、1984年のロサンゼルスオリンピックで個人相合と吊り輪の金メダルを含む5つのメダルを獲得しました。とても優しく、気さくに接してくださいました。授業が終わるや否や、「ピット」に向かって、高鉄棒から3回転して降りる技を練習していました。首を傾げながら何度も何度も練習する姿を憶えています。  
「ピット」とは着地練習用のスポンジのプール?のようなもので、頭から落ちても安全なので、皆さん、難易度の高い技を練習していました。私たちはそれほど難しい技などそもそもできないのですが、初めて使用する前に「ポケットの中には何も入ってないかな。」と先生に注意されました。(やはり、危険が・・。)と思っていたら「ピットの中に落とすと探せないよ。」と言われ、「なるほど。」と皆頷きました。

押忍。
吉岡智
 

上段蹴りのすすめ その7

2020年05月18日 | 仲間たちへ
2020.5.18.MON.
皆さん、こんにちは。
今日は第37回の投稿です。
今日のテーマは「上段蹴りのすすめ その7」です。

胴回し回転蹴り
 前転かかと蹴りと言ったほうがイメージが掴みやすいかもしれません。現世田谷・杉並支部支部長の塚本徳臣師範の得意技で、第10回世界大会の準決勝で、ロシアのローマンネステレンコをこの技で倒した試合はもはや伝説となっています。普通の前転は危険が無いように低い位置で身体を丸めますが、それでは足が相手の身体に届きません。左手を地面につける感じで左肩から入り右かかとを当てます。腰の位置が低くならないようにしながら、やや斜めに回りながら蹴ります。慣れないと頭や肩、腰などを強打する事が多くて危険ですし、狭い場所では稽古できません。これは再開した道場で稽古しましょう。
縦蹴り(ブラジリアンキック・マッハ蹴り)
 上段回し蹴り蹴りからの変化技で、膝を高い位置に抱えたところから、膝から先を回転させて、相手のガードの手と頭部との隙間に斜め上から蹴り落とす技です。起動が縦なので「縦蹴り」なのですが、蹴りの上手なブラジルの選手が多用したので「ブラジリアンキック」、塚本師範の得意技として「マッハ蹴り」とも呼ばれています。手を壁に添えて、蹴り込むときに、軸足をしっかり返して、相手に背を向けるくらいのイメージで蹴ります。蹴り足の腿の付根の前が伸びていないと高い位置を蹴れませんので注意してください。
 私が優勝した神奈川県大会の3回戦で一本を取った技はこの技に近い変化技です。私の場合は前蹴りを何回か当てて相手のガードと意識を正面に集めます。そこで前蹴りのフォームから膝先を円を描くように変化させ、回し蹴りを当てます。当時蹴りの軌道を変化したさせる人は少なかったので、入りやすかったのを覚えています。ただ、これもトータルバランスが大切で、蹴りそのものが遅かったり、弱くてはいけませんし、スタミナが切れていてはそもそもしっかりと蹴れません。ストレッチやフィジカルトレーニングとバランス良く稽古してください。
押忍。

吉岡智


第12回全日本空手道選手権大会

2020年05月17日 | 仲間たちへ

2020.5.17.SUN.
皆さん、こんにちは。
今日は第36回目の投稿です。

極真の全日本の初観戦は何回大会であったのか記憶が定かではないのですが、延長に入る前に1分間のインターバルがあって、進行にかなり時間がかかったのは記憶しています。はっきり記憶しているのは第10回大会で、当時黄帯でした。同時期に稽古していた年長の方(すいません。お名前失念致しました。)に声をおかけいただいて「いい席のチケットがあるので一緒に観戦しよう。」と誘って頂いて、前から3列目での観戦となりました。
 二宮城光選手が優勝する大会なのですが、現在福島支部の支部長をされている三瓶啓二師範が準優勝し、愛媛支部・高知支部支部長をされている三好一男師範が5位に入賞なさった大会でした。全日本のトップクラス同士の戦いはとんでもない迫力で、いつか全日本に出場したいと夢見ていた自分にとって、恐くもありましたが、とても刺激を受けたのを覚えています。
 神奈川大会で優勝した後、茶帯になった私は第12回全日本空手道選手権大会に出場します。大会に向けての稽古で記憶しているのは、神奈川支部支部長の渡辺師範より特訓を行うとの連絡が有り、夕刻の道場に大会出場者が集められました。「相手の背後に回り込み攻撃をしなさい。」というアドバイスを頂きました。「こうやって、こうして。『スパァーン』とやれば良いんだよ。」と仰るのですが、当時の私には難しすぎて、全くできなかったのを記憶してしています。
 初戦は勝ちましたが、2回戦で総本部師範代を務めていた為永三段に判定負けを喫します。とても下段の強い選手で、その時3位に入賞なさいました。今私自身、試合を振り返ると恥ずかしくらいダメなところだらけなのですが、当時はダメである事もわからないくらいダメでした。
続きます。
押忍。

吉岡智






上段蹴りのすすめ その6

2020年05月16日 | 仲間たちへ
2020.5.15.SAT.
皆さん、こんにちは。
今日は第35回目の投稿です。
きょうのテーマは「上段蹴りのすすめ その6」です。

かかと落とし
 膝を伸ばした状態で内側、もしくは外側から回してきた足が正中線に来たところで勢いよく真下に落として、かかとで相手を攻撃します。日本ではまだポピュラーな技ではなかった第4回世界大会の時、アンディフグ選手が多用して衝撃を与えたのを覚えています。股関節周りの柔軟性と強さが要求される技です。特に前後開脚の柔軟を行い、低い位置から始め徐々に高くてしていきます。軸足が取られて転倒することが多い技ですので、壁に手を添えて稽古してください。
後ろ蹴り
 向かいあった状態から、左足を軸に背中側から体を回転させ、畳んだ右足の膝を伸ばしながらかかとで相手の頭部を攻撃します。クリーンヒットすれば必ず相手にダメージを与える強い技です。部屋の中では基本稽古の左右の蹴りを壁に手を添えて、半回転くらいでの蹴りにとどめてください。フルでの蹴りの稽古は多少バランスを崩しても危険の無い広い場所で行ってください。
後ろ回し蹴り
 ある程度膝の伸びた足のかかとや足首周辺で、相手の側頭部を真横に近い角度から攻撃する点です。後ろ蹴りは直線軌道で蹴るイメージですが、体の回転を伴う為にある程度角度がつくので、後ろ回し蹴りとの厳密な区別が難しい技です。
私の中では、「膝を伸ばす動きがダメージを与える動きに直結するか否か」で分けています。それでいくと私の場合は、中段は100%後ろ蹴りで、上段は90%が後ろ回し蹴りです。稽古方法は後ろ蹴りと同様です。
 上段回し蹴りの項で、突き下段との強さのトータルバランスについて述べましたが、後ろ蹴りも中段が強いと上段が入りやすくなり、上段が早いと中段が決まりやすくなります。足技全体、蹴り技全般を上手く、強くしていく事が大切です。

押忍。
吉岡智




紐のついたベニア板

2020年05月15日 | 仲間たちへ
2020.5.14.FRI.
皆さん、こんにちは。
今日は第34回目の投稿です。

わたしが入門当時、道場の床はまだ板の間でした。そして程なく窓の内側に鉄製の肋木が設置されます。私には縦と横の違いはあれ、稽古生を逃がさない為の鉄格子見えました。その肋木の内側に、角に紐のついたベニア板が何枚か置いてありました。(あのベニアは何に使うのだろう。)とずっと疑問に思っていたのですが、指導員の先輩方が恐くてずっと聞けませんでした。やっと聞けたのは、入門してから随分経ってからでした。桐生先輩が「あれは、まだ肋木が無い頃、組手で窓ガラスが割れるので、サッシの内側に結びつけていた板だよ。ベニアを結んでるいくと、昼間でも道場がだんだん暗くなってくる。○○になる罪人が自分の○○を埋める穴を自分で掘らされるのと同じ感じだったなぁ。あはははっ。」と怖い事を笑顔で話してくれました。実際、私が茶帯の頃、黒帯になられた桐生先輩の前蹴りで稽古生がすっ飛んで、入口のサッシの下のガラスを破って外に転がり出たことがありました。奇跡的にやられた方は無傷でしたが、ガラスを割った事をひどく怒られていました。「師範に怒られるので、夜の内に修理しておこう。」とおっしゃって、2人で車に乗って、ガラス屋を営む稽古生の家までガラスを買いに行きました。結局、サイズを測っていかなかったので、ガラスは買えず、しばらくすると、ガラスではなくアルミの板がはめ込まれていました。(そうだよな。ガラスじゃまた、割れちゃうもんな。)などと考えていました。
 怖い話しばかりですが、それでも私の入門当時は随分落ち着いて?きていたようで、「○○先輩も丸くなったなぁ。昔は抜身の日本刀みたいだったもんなぁ」という話を聞いて(丸くなった?あれで?抜身の日本刀!)などと思いました。
続きます。
押忍。

吉岡智