道場のブログとしながら、ごく個人的なことを書くことをお許しください。
今日うちの犬が天国に行きました。来月で15才になる予定だった老犬です。
でも見た目はまだ若々しく、連れていて年を言うと「子犬かと思った」と度々言われるほど可愛い犬でした。せんせーと一緒だとさらに小さく見えるらしい。
私達夫婦がなかなか子宝に恵まれず、婦人病にも悩んでいたとき、亡き母が「犬を飼うと犬は安産や子宝のお守りにもなるほどでいいらしい」と私達の気持ちを楽にしようと提案してくれたことがきっかけで我家にきました。
しつけや夜鳴きも経験し、無駄吠えをしないようになったらそのかわりに飛び跳ねすぎて後ろ足の靭帯を切り2回も手術しました。これまでにも命にかかわるような状態になったことはありましたが、その度に生きる気力と食いしん坊が幸いして乗り越えてきました。
ここにきて後ろ足が急に麻痺して歩けない状態になったりしながらも持ち前のガッツで乗り切っていました。でも3日前から大好きなおやつすら食べなくなり、昨日入院し、今日あっけなく逝ってしまいました。最後の最後まで我慢強くおりこうな子でした。
モモは沢山の喜びや幸せを運んできてくれていました。やさしくて静かな子なので遊びに来る人に犬が苦手な人がいても存在を忘れさせてしまうほどでした。「犬は駄目だけどモモは平気」と言われたことも何度もあります。そっと何もかも受け止めてくれるような子でした。勿論私達が癒され、救われたことも沢山あります。
母の提案通り、我家に息子を授けてくれたのも彼女かもしれません。その息子が重度のアトピーで産まれてきたため、先輩でありながらしばらくゲージに閉じ込められたり、不自由な生活をしいられましたが、先輩風をときどき吹かせながらも息子が病気になったり、怪我をすると心配そうにぐるぐる歩き回っていました。息子のアレルギーの数値は半端無いので室内犬を飼うことなどタブーでしたが、お互いにかばい合い、労わり合ったりしている姿を見て、姉弟のように過ごした日々は本当にそれ以上のものがあると思っています。
少年部の時間に自宅に急変の知らせが入り、本当にたまたま家に残っていた息子が電話を受けたようです。稽古中なので電話をかけることを悩み、時計を見て終わり時間にやっとの思いで電話をかけてきました。短時間に2度ほど病院から電話があったそうで、今日は息子が部屋の中をぐるぐる歩き回っていたそうです。
残念ながら臨終には間に合いませんでした。でもこれまで合宿にも旅行にも家でひとりで我慢強く待つことができたモモと「稽古が何より大切」と悩んだ息子を私は誇りに思っています。
「モモもだいぶおばあさんになっちゃったから、もう泊まりの旅行はやめようと思うけどいい?」と聞くと「ぜんぜんそんなのかまわないよ」と息子と決めたのばかりだったのに・・・。
いつもそこにいたモモ。そこにいないことを受け止める日々が辛いんだよなぁ・・・。
でもしばしの別れです。母を亡くしたときに勇気付けられ、以前後藤さんに紹介したサイトをもう一度紹介します。
今日は家族でおもいっきり泣いて・・・いつか会えるその日まで頑張って歩いていきます。いつもいつも私達のわがままを受け止めてくれたモモ、本当にありがとう。
(私的なことを書いて本当にごめんなさい。)