
原題 The Imitation Game
iTunesで鑑賞しました。
実際のアラン・チューリング


エニグマという事のみに興味を持って見ました。内容は全く知らなかったです。
ので、この映画の主人公、アラン・チューリングも関しても全く知りませんでした。そのため、イギリスに彼のような「コンピュータの父」とも呼ばれる人が存在していたという事に改めて驚きました。


そのアラン・チューリングの一生を描いた映画ですが、ベネディクト・カンバーバッチの独断場とも言える内容の映画となっています。
彼のおかげで不思議な雰囲気を持ったアラン・チューリングになっている、この映画。
そのアラン、同性愛者という事がひょんな事からばれてしまい、警察に淫らな行為をしたということで捉えられてしまいます。その後、服役を避けるためにホルモン注射を受け入れる事になったのです。
実際のアランの最後のところは映画では描かれていまん。そのホルモン注射が影響したのかどうかわかりませんが、青酸カリを塗ったリンゴを食べて自殺してしまうのです。


映画の冒頭では青酸カリ、そして中程に¥はアランがリンゴを同僚に持って行くという場面が描かれていまが、アランの最後を描く変わりにまるで暗号のように、¥青酸カリやリンゴの場面を挿入しいるように思えました。
このリンゴの逸話、巷ではあのアップルのロゴがこのアラン・チューリングのリンゴからとったものではないのかとも言われていますが、スティーブ・ジョブズは否定しているということでした。アランは「コンピュータの父」と呼ばれている訳ですから、彼の追悼という意味も込めて、アップルのロゴにしたのではないのかと。
映画の最後に、この事を入れるかどうか、監督達はかなり話し合ったという事ですが、確証を得られていないので断念した、という話もあるようです。
因にマッキントッシュはリンゴの品種の名前です。そのリンゴが沢山作られている地域だ¥からその名前をつけた、と聞いていますが。
映画の内容としてはとても良かったと思いますが、一つ不満が。
それは、暗号解読の部分で、シロウトには若干わかりにくい事が多かったという事です。結局、アランはどのようにドイツ軍の暗号を解読出来たのかは映画鑑賞後、復習しないと良くわかりませんでした。また実際にどういう戦局でどのように暗号を解読して、そのときイギリス政府はどのように行動したか、という事にも触れていただいた方が、より面白かったとは思います。
が、軍事機密にもなるので、難しかったのでしょうか。
実際、イギリス政府は暗号解読で、ある都市の爆撃を知っていたのですが、暗号を解読出来たという事を敵に知られるのを防ぐため、わざと爆撃させたという事も言われているようです。
それにしても、イギリス政府、大きな金鉱を逃してしまったような印象。もし、アランを捉える事なくさらに研究を進めていたら、イギリスはアメリカよりも先にコンピュータに長けた国になって、I BMのような会社も設立出き、世界をリードする事も出来たでしょう。
でもイギリスにはゲッチンゲンもプリンストンもなかった、という事が致命的でしたね。
映画全体の雰囲気が、あの「ビューティフルマインド」に似ていました。
という事で評価は
🍎🍎🍎
とさせて¥いただきました。
映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』予告編