土曜日に引き続き、
NHKスペシャル、ロッキード事件の第3部、視聴しました。
この回で、ロッキード事件の全貌が明かされるのか(んなわけないよと思いつつも)と期待していましたが、余計もやもやが残ってしまった。
というのも、結局、あの21億円の行き先ががさっぱり解明されていないからです。
今更調べても真実は出てこないと思うのですが、歴史の真実ということに少しは期待してしまいました。
当時の関係者の皆様、ロッキード事件の本当の意味を薄々感づいていたのだとは思いますが、言い出せなかったかもしれません。
この事件で一番印象に残っているのは、角栄さんが地検の玄関についてからの表情と態度です。あの時、角栄さんは何を思っていたのでしょうか。全てを悟った?自分が悪かった?してやられた?などなど、一体どういうことを思っていたのか、聞きたいです。
また、ハワイで行われた角栄ーニクソンの会談で本当は何を話していたのか、興味が湧きます。その直後に、角栄さんたちは国産でP-3Cのような航空機を開発することはやめてしまうのですから。表向きの内容は色々出ていますが、そういう表面的なことではなかったのではないのか、ということを勘ぐるのは自然かもしれません。
また、国産での開発を中止する、というようなことは角栄さんのそれまでの言動を考えると、角栄さんの本心ではないのでは、と思うのですが。。。
児玉誉士夫さんのダンボール箱に入った書類を焼いてしまわなければ、ある程度、真実はわかったかもしれないと思うと残念です。児玉さん、やること早いです。
その児玉さん、出自が全くはっきりしていないということです。小さい頃は朝鮮に住んでいたということもあるということですし、そちら関係の人、と思われてもいるようです。
また闇社会ともつながりが深かったようですが、こういうような人がどうしてアメリカとの交渉をしていたのか、とも思いますが、時代がそういう時代だったのでしょう。
外交ってよくわかりませんね。
また、証人喚問に出られないほど病気だったのか、にも疑問が残ります。嘘だったんじゃないの、と言いたいですが。。
児玉さんのよくわからないバックグランドを考えると、この21億円って本当に政府高官に渡ってP-3Cの購入に働きかけたのか、ということにも疑問が残ります。何か他の目的もあったのではないかと。
それにしても、今回のスペシャル見ていると、「
三木武夫ってバカ?」と言いたくなります。
金権政治、金権政治と言いますが、あの時代ってお金がなければどうしようもない時代だったのではないでしょうか。カネで人心を掌握する、カネで大きくなるというような。自分に賛成してくれる人がいないと、政治を動かしていくことができませんからね。
角栄さん、法案を20以上も通したとか。そのために六法全書も全て暗記されたということです。法案を通すということも賛成してくれる人がいないと通らないのではないでしょうか。
「
政治家というものは公を6、私を4とすべきだ」と常日頃から言っていた角栄さん。
カネはその公の部分を動かすために必要だったのかもしれません。
そのカネを全て自分の懐に入れてしまった、ということではないですから。
でもあまりにも額が大きく、そのため、人々の政治家を見る目というものがその後、変わっていきました。変わっていくにつれて、政治家の器も小さくなっていきました。
角栄さんがいなければ、高度成長期を経た今の日本は存在しなかったとも言われています。
角栄さんのしてきた事を考えると、三木武夫さんって自分自身のことだけしか考えていなかったように思えます。また、学歴、家柄など全てにおいて自分に劣る、角栄さんに負けたくなかったのかもしれません。
政治家のどうしようもないスキャンダルなどが報道されている昨今、
角栄さんのような実行力、判断力、決断力そして国を愛する気持ちを持った政治家というものを私たちは自然と望んでいるのかもしれません。
「悔しかったら、角栄さんのように20以上もの法案を通せ!」と言ってあげたらどうでしょうか。
ロッキード事件の真相は、永遠に解明されないでしょうね。