山に行くと、中高年のパーティが目立ちます。
若い頃はそんなに気にすることも無かった低山の山道でも細い切り立ったところがあります。
バランスが悪くなっているので、下りで石車に乗ったり、段を降りたときにバランスを崩しそうになることもあります。
靴は山歩きでは一番重要な装備で、町で履くスニーカーなどでなく、滑りにくく疲れないトレッキングシューズを使用すべきだと思います。
靴の中で足が動いてつま先をいためたりしない為にも、特に下りではしっかり足首、足の甲で締めて歩かなければなりません。
今、ストックが常識になりバランスの補助として大変有効なのでこれは積極的に活用するべきだと思います。
1本の物にするか、2本持つかは山の状況によりますが、低山の場合は樹木などつかめる物もあるので私の場合はT字グリップを1本持って行きます。
ストックは複数持っていますが、一番使うのは最初に買ったレキの三段のもので、アンチショックになっていて市販の中ではかなり長くできる物です。
ストックは杖としてだけでなく、非常時は色々活躍する道具です。
たまにストックを忘れる仲間には間伐材の木とか竹を見つけて杖を作ります。
そのためにナイフも複数と言うか、コレクションと言って良いほど多く持っていますが、ハイキングに持って行くのは小振りの普通のアーミーナイフで、あまり多機能では無く、刃の幅が半分ほどに研ぎ減りしていますが、よく切れるものを1本持っていきます。
先日の奥武蔵でも持ってこなかった仲間に倒れていた竹で1本作りました。
若い頃、バランスを崩しても持ちこたえることが出来ていても、持ちこたえる事が出来ない場合が多くなります。
できるだけ谷側を避けて歩く、段差を降りる場合も谷側の足を先に下ろさないなど、いつも危険を感じながら歩く事は滑落を避けるために有効だと思います。
危険を意識しない時に事故はおきます。
転落は気の知れたパーティでも自分が注意しなければ止めることはできません。