最近はひどいニュースが多くて気分も重くなります。
よく人を殺した人が 「 殺すつもりはなかった 」 と言っていた。
などと報道されていますが、あれ、そうなんだろうなと思います。
想像力の欠如。
死ぬところまで想像力が働かなかった。
視覚、音、自分の想像力の入る余地の無い(あるいは少ない)メディアで育った世代です。
見た目、見たまま なので見えない部分にまで想像力が及ばない、その能力が無くなっている。
そんな事をすれば人が死んでしまう、死んでしまったらどういう影響が出るなどと考える能力が無いのだと思います。
小さな事?ですけど、毎日家の回りに投げ捨てられた吸殻やゴミ、人の家の塀の上に放置された空き缶やペットボトル。
これもそうしたら誰から片付けている、迷惑をかけている と言うところまで頭が回ら無い。
本人は悪い事、恥ずかしい事をしていると言う意識が無い。
本は同じ本を読んでも読む人により受け取り方は全く違います。
例えば 「 彼は海を見た 」 と言う言葉から想像する景色はみんな違います。
砂浜から見た、断崖絶壁の上から見た、北の荒れた冬の海、南海のさんご礁の海・・・・・・。
想像力、見えない部分を想像できる能力 これがどんどん退化しています。
考えて判断する能力が無いので多くの情報を与えられなければ動けない。
歩きながら地図ソフトを見なければ歩けない、何が良いことで、何が悪い事なのかも解らない。
そんな人間が増えているように思います。
本を読みましょう、ラジオを聴きましょう。
多すぎず、適度な情報は過剰なそれよりずっと豊かな想像力を育てます。
( かもめ : 道徳の時間か )
それにしても目が悪くなり、いつまで本が読めることやら。
ここのところ興味を持っている「関東取締役出役(八州廻り)」ですけど、十手持ちなのにあまり情報がありませんし、股旅物などで出てきてもどっちかと言うと悪役。
(もっとも無宿人、渡世人、博徒から描くと取り締まる側ですからそうなるのでしょうけど)
捕物帳の町奉行や与力、同心に比べると影が薄い。
でもこの職業、正月7日以外は旅から旅の暮らしだったようですから、面白い話が沢山あると思いますし、小説ネタとして興味深いと思うのですけど・・・・・・・・・。
9寸、紫房十手が欲しいな~。
( かもめ : あんたは想像力が逞しすぎるよ )
電子書籍を利用しての今までの感想
電子書籍で何冊か読みました。( 大長編の「大菩薩峠」を含みます )
まず、気になる点
紙の本は読み進んで後どのくらいと言うのが直感的に解りますが、電子書籍ではどのあたりを読んでいるのか解りにくいです。
また、読み終わった部分で、あれはどのあたりだったかなと言うのが大変難しいです。
良いところ
読もうと思った本が(電子書籍になっていればですが)すぐダウンロードできるのが便利です。
読み終えた本を保存しなくて良いのが良いところです。
読み終えた本をその後も何度も取り出して調べるような本には向かないかもしれません。
昔の文学作品は著作権の関係で無料か数巻にわたるもののまとめ買いでも安いので便利です。
江戸の風俗が正確に書かれている「半七捕物帳」は紙の本で読んでいますが、全巻で99円でしたのでまた読み返そうと思って買ってみました。
文字を大きくできるところが良いです。
何冊か併読する場合、すぐ読んでいたページが出るので良いです。
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「 忍者 」 関係の本が届きました。
色んな道具なども出ていて、何だか少年の頃を思い出しました。
歳を取ると帰ることの出来る思い出が沢山あります。
だいたい中学時代かなと思います。