トーク・アバウト・アメリカン

トークアバウトボーラ→300C→アメリカン。最近はアメリカからだいぶ外れてきています(笑)

成功の本当の秘訣は情熱である

2007-02-20 00:14:25 | クライスラー300C
クライスラー社、絶頂期に建設されたNYのクライスラービル(319m)は、1930年の完成当時は世界一の高さを誇っていました。しかし、翌年にエンパイアステートビル(完成時381m、現在443.2m)が出来るまでの、つかの間の世界一でしたが・・。
そんな輝いていた時代もあった、クライスラー社ですが、ここのところ連日、経営の苦境が伝えられており、ダイムラーによるクライスラー部門の分離・売却の話まで出ています。実際はどんな状況なのでしょう?販売データからですが、
クライスラー300(C)だけ単体で見ると2006年度の北米での販売台数は143,647台。その前年が 144,068台ですから、相変わらず月販1万台以上をキープしており絶好調のようです。
ただ、クライスラー、ダッジ、ジープのトータルの販売となると、乗用車部門が510,234台(昨年 526,823台)で昨年比 -3%。
やや、ダウンになりますが、日本車の攻勢の前に、まずまずの数字・・なのかな。
しかし、トラック部門では1,632,271台( 昨年1,778,010台)で昨年比-8%となり、その結果、乗用車、トラック合わせて、-7%の減。その報道から受ける印象からは相当深刻な落ち込みを想像(-20%とか)してましたので、-7%と言うと意外な感じがしますが・・。やはり販売の8割近くをトラックなど利幅の大きい大型車が占めているクライスラーとしては、ここの落ち込み(昨年からの原油高で顕著になった大型車の販売不振)はきついんでしょうね。最低でも横ばいを維持しないと利益が出ない構造なのでしょう・・。
身売りされるとしたらどこが引き取るんでしょうか?GM、VW、現代など売却先に様々な名前が出ておりますが、小型車を得意とし、北米に生産拠点を持たないVWなら補完関係が築けるような気がします。また、クライスラーの創業者である、ウォルター・パーシー・クライスラーが元々ビュイックの社長と、一時はGMの副社長を兼ねるまでになった事がある歴史から、GM・・というのも自然のような気がします。
アナリストでもないただの、クライスラーのいちユーザーですが、このバッチをつけている以上、

その動向は気になります。乗っている車の会社が経営危機になり、少し寂しい思いしたのは(当時、いすゞユーザーは社長名で乗用車の販売中止の手紙もらいましたので)初めてではないのですが、そうならないことを望みます。

The real secret of success is enthusiasm
(成功の本当の秘訣は情熱である)
ウォルター・P・クライスラー