この本は愛読書でした。
大正終わりから近現代まで漫画で知る近現代史、それぞれの時代の世相
やら背景がわかり安くて歴史の勉強に入りやすいです。
・戦争体験も悲惨な中にも、本人のおおらかで型にはまらない性格から
驚異的な生命力に見舞われ生き延びることができた。
・故郷の境港の方言が心地よい。
・武骨なおばさんに描かれている奥さん、現実のぬのえさんがあまりきれい
すぎてうはっ!
・戦後の暮らし、片腕がないので漫画を描くことしか生きる道はない、その
苦難の道と貧乏ぶりが想像を絶する。
・漫画だからあたりまえだけどくすっと笑える場面がいっぱい。
・戦地で亡くなり、別れてきた戦友たちのことが頭から離れずたびたび
ニューギニアを訪問して現地の人たちと交流、オートバイをプレゼントしたり
している。日本の歌を上手に歌ってくれる現地の子供たちに感激して
帰国しても同じ歌を毎日歌い続け、家族のひんしゅくを買う場面が
すごく可笑しい。
「雨雨降れ降れ母さんが・・・」「雨雨降れ降れ母さんが・・・」
記憶に残る感想を述べてみました。
ご冥福をお祈りいたします。