☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

府中の魔物~第9話「検証その2」

2007-10-25 22:24:56 | 競馬
府中の杜には、魔物が棲んでいる。



前回の検証で、ますます府中の魔物は『1』であることを裏付けた格好になってしまいましたが、ここでは、別の角度から検証してみようと思う。

これは、みなさんも一度は聞いたことがあると思うが、

『府中の2000mは外枠不利!』というこの言葉。

これは、府中のコース形態に拠る所が大きい。
府中の芝2000mは、スタートして直ぐに2コーナーがあり、好位置を確保するのには、内枠が絶対的に有利であった。
だが、2002年のコース改修により、枠の有利不利は多少は小さくなったと聞く。

それを、またしても競馬オヤジ達は、マックイーンが降着になった1991年を契機に、コース改修となった現在までに次のように進化させてしまい、信じきっているのである。
まさに、競馬オヤジの自己催眠商法だ。

そんな競馬オヤジ達が自家薬籠に陥ったその言葉とは・・・・・・・

『秋天の外枠は絶対不利!』
である。

当初は、府中の芝2000m全般について言われてたのが、
いつの間にか『秋天限定バージョン』に進化してしまい、これまた時が経つにつれて、競馬ファンの間に広まっていったのである。

そこで、秋天における枠順の有利不利を検証してみた。
(注:2002年は中山開催のため除く。)


【過去15年の外枠の成績】

7枠:5勝 2着3回 3着0回
8枠:1勝 2着2回 3着2回

確かに、8枠は1勝しかしていないが、7枠は5勝している。
だが、よくよく見てみると・・・・・・・

91年 7枠14番が2着
これは、7枠13番 メジロマックイーンがスタート直後に急激に内に切れ込んだのに乗じて、隣枠の14番カリブソングが好位置をキープできたからである。
そして、ご存知のようにマックイーンは18着降着になり、3着入線のカリブが2着に繰り上がったのである。
よって、これは外枠としてはカウントしない事にする。

94年/01年 7枠が1着
これは出走頭数が共に13頭立てと少頭数。
馬番をご覧頂きたい。共に10番である。これは18頭立てに換算するならば5枠10番となる。
5枠は外枠とは言わない。
よって、この2年も無視する。

98年 7枠が2着
サイレンススズカの悲劇の年である。
この年はスズカに恐れをなしたか、なんと12頭立てであった。
上記同様の理由でノーカウント。

となると、実質、上記4年分を控除し、過去11年の秋天での外枠の成績は、

7枠  3勝 2着1回 3着0回
8枠  1勝 2着1回 3着1回
合計  4勝 2着2回 3着1回

となり、これまた人により評価が分かれるような結果となった。

だが、コース改修後の過去4年で見てみると、

7枠・8枠合計 3勝 2着1回 3着1回

となる。

なんと!ほぼパーフェクトではないか!
コース改修のお陰で、枠による有利不利は小さくなったどころか全く無くなった!のである。

ということで、またまた新たな法則が出来上がりました!

☆史上最強の法則☆
『秋天の枠順?そんなの関係ねえ!』
である。

あぶない、あぶない。
危うく競馬オヤジの戯言に騙される所でした。
単なる噂や、デマや、ガセネタを、そう簡単に信用してはいけません。
信用するのは、検証した後でも決して遅くはないのですから。

でも、一つ気になる事が・・・・・・・

それは、例の世にも奇妙な物語の『1』です。

よくよく見るまでもなく、1枠1番が結構目立ちます。

【過去15年の1枠1番の成績】

2勝 2着1回 3着1回

1枠1番ですので、何頭立てでも関係ありません。
これは、一体何を意味するのであろう。

やはり『府中の杜には、魔物が棲んでいる』のだろうか。



=つづく =

府中の魔物~第8話「検証その1」

2007-10-25 20:41:20 | 競馬
府中の杜には、魔物が棲んでいる。



と、毎回、毎回、書いていると、本当に魔物が棲んでいるような気になってきた。
まるで、一人催眠商法だ。

でも、誰も未だかつて、この府中の杜の魔物を目撃した者はいない。
もちろん、私も。

府中の魔物は『1』であるという仮説に基づき、
しつこく『1』に纏わる世にも不思議な物語を書いてきた。

だが、ここらで冷静になって、検証してみようと思う。

そもそも、この『府中の杜には魔物が棲む』と言われ始めたのは、「Mの悲劇」の主人公であるメジロマックイーンが18着降着になった1991年の天皇賞・秋 以降のことだ。

当時は、競馬オヤジの間だけで誠しやかに囁かれていた、この言葉が、時を経るにつれ次第に進化していき、競馬ファンの間に広まったのである。

その進化した言葉とは・・・・・・・・

『天皇賞・秋の1番人気馬は勝てない。』

である。

果たして、本当にそうなのであろうか?

早速、1991年以降の天皇賞・秋の1番人気馬の成績を検証してみた。
(注:但し、2002年は中山開催だったので除く)

確かに91年以降、1番人気馬は、2000年テイエムオペラオーまでの9年間も勝っていない。

府中で開催された過去15年の内、1番人気馬は3勝 2着3回
勝率:約20%、連対率:40%・・・・・・・
人により評価の分かれる確率である。

しかし、コース改修後の最近4年間だけを見るならば、
2勝 2着1回の好成績である。

だが、もう一度よく検証結果をご覧頂きたい。
1993年と1998年の欄を。
ともに1番人気1枠1番・・・・・・・


ということで、またまた法則が出来上がりました!

☆史上最強の法則☆
『秋天では1番人気の1枠1番は買ってはいけない!』
である。

検証して、魔物がいない裏付けが取れるかと思いきや、
またまた『1』に纏わる世にも不思議な奇妙な物語になってしまうとは・・・・・

やはり、『府中の杜には、魔物が棲んでいる。』のであろうか。

=つづく=









府中の魔物~第7話「降臨」

2007-10-25 19:30:38 | 競馬
府中の杜には、魔物が棲んでいる。



F1界の音速の貴公子 アイルトン・セナの生まれ変わりと思われる、
競馬界の音速の貴公子 サイレンススズカ
どこかで、きっとサイレンススズカの生まれているはずだ。
悲劇の遺伝子『1』を継ぐものが。

スズカが天に召されて、2年後の2000年3月5日。
1頭の牝馬がこの世に生を受けた。
父サンデーサイレンス×母父サドラーズウェルズと父も母父も超一流の血統を持つこの馬。
血統は超一流だが、その成績は余りにも、と言うか全くパッとしなかった。

そんな地味な競馬人生を送っていた同馬だが、ある日突然覚醒した。

それまで全く重賞には縁のなかったこの馬が、2005年クイーンSを9番人気で2着したかと思えば、行き掛けの駄賃で札幌記念(G2)を10番人気でブッコ抜き、重賞初制覇。

そして・・・・・・

前年覇者のゼンノロブロイ、GⅠ3勝のスイープトウショウをはじめ、強豪がそろった、そのレースに出走。

無謀な挑戦。

誰もがそう思った。

いくらなんでもそれはムリだと。

ここでは家賃が高すぎると思われるのも当然で、18頭立ての14番人気。

2005年10月30日 平成天皇がご来場された天覧競馬 
第132回 天皇賞・秋。
1着は、1枠1番 ヘヴンリーロマンス

サイレンススズカ因縁の『1枠1番』での勝利であった。

Heavenly Romance

あたかも、天国からサイレンススズカがロマンスに降臨したかのような勝利であった。

そんなロマンスも今は繁殖牝馬に上がっている。
きっと、ロマンスから『1』を継ぐものが三度誕生するであろう。

そんな『1』に纏わる世にも奇妙な物語は、まだまだ続く。

=つづく=


府中の魔物~第6話「天誅」

2007-10-25 18:56:12 | 競馬
府中の杜には、魔物が棲んでいる。

府中の魔物、否、競馬界の大先生ことヨシトミ天誅を下すべく、一人の若者が立ち上がった。
☆●ね●ね団参上!☆
この若者は府中だけではなく、中山にも現れるらしい。
映像では、若者一人の声しか聞こえないが、目撃者によると、数人で徒党を組んでいるそうな。

よいこのみんなは、決してビデオの真似はしないようにしましょう。
それがマナーです。
ヤジを飛ばす時は、場内を爆笑の渦に巻き込むようなヤジを飛ばすようにしましょう。

人の生き死にに関わる言葉を吐くのは御法度です。
そりゃあ、大事なお金を賭けているのですから、言いたくなる気持ちも分かります。
でも、騎手はお金よりも大切な命を懸けて、乗っているのですから。

とは、言いつつも、罵声の一言でも浴びせたくなるのが人情というもの。
『アホ!』、『ボケ!』、『カス!』。この辺はいいのではないでしょうか。
それと『タコ!』もギリギリセーフです。
あ、でも決して『イカ!』とは言ってはいけません。
念のため。

あと、よく『金返せえ~!』と言っているオヤジを見かけますが、これもダメです。
だって、ハズレ馬券を買った自分が悪いのですから。
他人のせいにしてはいけません。いわゆる自己責任というやつです。
競馬場には、当り馬券は必ず売っているのですから。
それを買わなかった自分が悪いのです。

どうしても、言いたいのであれば
『武!金、貸してくれえ~!』とか、
『横山さん!お金ちょうだ~い!』などは、いいと思います。
ひょっとすると、ひょっとするかもしれません。
一度試してみる価値は、あると思いますよ。

どうか、よいこのみなさん。
これらの競馬場における正しいヤジの飛ばし方を忘れずに、
立派な馬券オヤジになって下さい。
ダメですか?よいこのみなさん?

=つづく=

府中の魔物~第5話「笑う大先生」

2007-10-25 18:38:56 | 競馬
府中の杜には、魔物が棲んでいる。

魔物の正体は「1」の他にもいる。

サイレンススズカの悲劇の物語の第118回天皇賞・秋を制したのは、
柴田善臣騎乗の老兵・オフサイドトラップ

柴田ヨシトミ。人呼んで競馬界の大先生
どうして大先生なのかは、口で説明するのはなかなか難しい。

何と言うか、まあ、勝負すれば来ないは、買ってない時は余計な事するは、と
まあ、そんな感じだ。

それに、平場のレースでは滅法強いのに、重賞になるとからっきしダメなのも
大先生。

いやあ、難しいなあ。大先生を説明するのは。

ということで、こちらの映像をご覧下さい。
大先生のキャラの一端が窺えると思います。
☆大先生の笑いが止まらない!☆

ヨシトミ大先生よー、いくらなんでも笑いすぎじゃねえか?
いくら勝負事は勝たなきゃ意味が無いと言っても、これはちょっとねえ・・・・
まあ、まさかスズカが予後不良になった事は、この時点では知らなかったんだろうけど。

この後の表彰式では、一変して神妙な顔をしていたのを今でも覚えている。
おそらく、サイレンススズカの関係者からドヤシつけられた事は容易に想像がつく。

ヨシトミ大先生
彼もまた、府中の魔物の一人である。


だが、そんな大先生に天誅が下されようとは、この時誰も知る由はなかった。


=つづく=

府中の魔物~第4話「輪廻転生」

2007-10-25 12:38:50 | 競馬
府中の杜には、魔物が住んでいる。

武にとっての府中の魔物は、『1』だということが判明したが、
この『1』に纏わる世にも奇妙な物語が他にもある。

しつこいようだが、サイレンススズカの最後は、不思議なほど『1』に縁があった。

だが!
実は、スズカは産まれつき『1』に縁があったのだ!

今を遡ること、13年前。
場面は、遠くイタリアへ。

1994年5月1日
F1サンマリノGPにおいて、音速の貴公子 アイルトン・セナが、
高速コーナー手前で突如コントロールを失い、そのままフェンスに激突し、若き生涯を閉じた。
合掌。

アイルトン・セナが天に召されたその日・・・・・

1994年5月1日
イタリアから遠く離れた極東の地・日本は北海道で1頭のサラブレッドが産声を上げた。
後に、競馬界の音速の貴公子の異名をとるようになる、サイレンススズカである。

デビュー前から、その素質は高く評価され、向かえた1997年2月1日のデビュー戦。
前評判も手伝ってか、当日は単勝1.3倍の圧倒的1番人気
見事、皆の期待に応え2着に1.1秒差を付けてのブッチギリの1着
前途洋々の未来が約束されたかと思われたスズカであった。
が、そのほとばしる才能を自分で制御できずに、そしてまた、その才能を引き出してやる事のできる騎手に巡り会えず、ともすれば自暴自棄にみえた3歳時代。

そして、活路を求めて遠征した香港で運命の出会い。
天才は天才を知るという。
武豊との出会いが、スズカの運命を一変した。
史上最強の天才コンビの誕生である。

月日は巡って1998年2月14日。
バレンタインデーのこの日、天才コンビは東京第11Rのバレンタインステークスに出走した。
もちろん、単勝1.5倍と圧倒的1番人気に押され、もちろん1着
ここから怒涛の快進撃が始まった。
勝ちも勝ったり6戦全勝!そして全てが1番人気

そして、運命の日・・・・
1998年11月1日 東京第11R 第118回 天皇賞・秋。
単勝オッズ1.2倍と圧倒的1番人気に支持された1枠1番サイレンスズカ

産まれてからずっと、『1』に縁のある馬であった。

F1界の音速の貴公子ことアイルトン・セナがこの世を去った日に、
この世に生を受けた競馬界の音速の貴公子・サイレンススズカ。
両者ともレース中による事故が原因で、共に若き生涯を閉じてしまったのである。

これを「偶然の一致」の一言で片付けてしまってよいのであろうか。
これは、世に言う『生まれ変わり』、『輪廻転生』ではないのか。

もはや、疑う余地はない。
武豊に襲い掛かった府中の魔物での正体である『1』には、悲劇の遺伝子が伝承されているのである。

そしてまた、その悲劇の遺伝子を受け継いだ者が、サイレンススズカの生まれ変わりとして、この世の何処かにいるはずである・・・・・・

誠に不思議な『1』に纏わる奇妙な物語である。

だが!
府中の魔物は他にもいたのである・・・・・


=つづく=

府中の魔物~第3話「1の謎」

2007-10-25 12:05:52 | 競馬
府中の杜には、魔物が住んでいる。

不思議と『1』に縁のある最後を遂げた、サイレンススズカ。

そう、武豊にとっての府中の魔物とは、ズバリ 『1』なのである。
『1』と書いて『いち』と読む。
念のために言っておくけど、『しち』ではない。
『しち』と読むのは坂本冬実の『夜桜お七』だけである。

そして実は、メジロマックイーンの「Mの悲劇」にも、この魔物が潜んでいたのである。

ここで、「Mの悲劇」をさらっと振り返る。

99年10月27日 東京第0R 第04回 天皇賞・秋 馬場:不良
7枠3番 メジロマックイーン
単勝.9倍と圧倒的番人気に支持されたマックは、皆の期待に応えて
秋雨がシトシトと降りしきる府中の杜を、全身泥まみれになりながら、先頭でゴールを駆け抜けるも、スタート直後の斜行により、8着降着。

わざと『1』をフォントで強調してみたが、そうではない。
ここで注目すべきは、マックの毛色である。

マックの毛色は、ご存知のように芦毛。

この芦毛というのは、若駒時代はやや濃い目のグレーなのですが、加齢とともに味を増していくのです。

ご覧下さい。メジロマックイーン三変化
1990年 菊花賞 当時3歳

この頃は濃いグレーですね。

1993年 宝塚記念 当時6歳

だいぶ、白さが増してきましたね。

そして、牧場で余生を過ごしていたマックイーン。年齢不明。

この頃になると、真っ白ですね。

【写真転載元:netkeiba.com】

ということで、「Mの悲劇」からは「白」というキーワードが導き出されました。
そう、競馬界において『白』は『1枠』を意味するのです。

と言うわけで・・・・・
久々に、
☆史上最強の法則☆
『秋天で1枠の武豊は消しの一手!』

そして、マックイーンに纏わる世にも奇妙な物語を一つ。
マックイーンは2006年4月3日に天寿を全うした。
奇しくもその日は、マックの誕生日であった。
これもまた、数奇な運命を辿った1頭のサラブレッドの物語。
合掌。

さて、ここで問題です。
先程、「世にも奇妙な~」と書きましたが、
誕生日と同じ日に死ぬ確率は、一体どれ位あるのでしょう?
滅多に無いことなのか?それとも、多いに有り得ることなのか?

どう感じるかは、貴方の心次第・・・・・・


=つづく=