先週の土日に場所を問わずに目立っていた、そして、おそらく今週もまた新潟記念で馬券になるであろうグレイソブリン系とは一体何なのだ?
という、問い合わせは全く来ていませんが、明日もいいレースがないようなので、書くネタもないし、例によって困ったときのなんとかで、
水上学著「素人でも」儲かる!~「血統」驚きの法則」をもとに、GS系絡みについてまとめてみました。
1.グレイソヴリン(Gray Soverin)系の構成図
■ナスルーラ(1940)
↓
◎グレイソヴリン(1948)
↓
●ソヴリンパス(1956)
―ゴールデンパス(1962)
―アローエクスプレス(1967)
●フォルティノ(1959)
―シービークロス(1975)
――タマモクロス(1984)
―カロ(1967)
――クリスタルパレス(1974)
――コジーン(1980)
―――スターオブコジーン(1988)
―――ティッカネン(1991)
―――アドマイヤコジーン(1996)
―シャルード(1983)
――ビワハヤヒデ(1990)
―ゴールデンフェザント(1986)
―シベリアンエクスプレス(1981)
●ゼダーン(1965)
―ケンマール(1975)
――ハイエストオナー(1983)
―カンパラ(1970)
――トニービン(1976)
―――ウイニングチケット(1990)
―――サクラチトセオー(1990)
―――エアダブリン(1991)
―――ミスズシャルダン(1995)
―――ミラクルアドマイヤ(1995)
―――ジャングルポケット(1998)
2.GS系の歴史
①勃興期~ソヴリンパス王朝(1960年代末~1970年)
●ソヴリンパス
―ゴールデンパス
―アローエクスプレス
――テイタニヤ・・・76桜・樫二冠
――ジュウジアロー・・・81毎日王冠
――リーゼンクロス・・・82桜
――ノアノハコブネ・・・85樫
②繁栄期~フォルティノ王朝
上のような成功例を受けて、GS系の血が次々と導入され一世を風靡することになる。
代表的なのがアイルランドで成功を収めていたフォルティノ。
●フォルティノ
―ロングファスト・・・75菊2着
―白い稲妻・シービークロス・・・79春天3着
――タマモクロス・・・88年春天・秋天・宝塚
③衰退期
着々と枝葉を広げていたGS系であったが、70年代になるとノーザンダンサー系の台頭にも押され急速に衰退しはじめ、唯一、シービークロス~タマモクロスのラインだけが命脈を繋いでいる有様となった。
④復興期~カロ王朝
このままGS系の血が途絶えるかと思われていたその時―
フランスの孝行息子が現れた。
カロである。
フォルティノがフランスに遺してきたカロが競走馬・種牡馬の両分野でトップに立ち、再びGS系の血が日本に導入されるようになったのだ。
●カロ
―クリスタルパレス(タニギムの母父)
――プレクラスニー・・・91秋天*持ち込み馬
―ゴールデンフェザント・・・91JC ⇒ そのまま日本で種牡馬入り
―コジーン
――スターオブコジーン・・・93JC5着
――アドマイヤコジーン・・・98朝日杯・02宮杯2着・安田1着・スプリンター2着
――ローブデコルテ・・・07樫
―シャルード
―― ビワハヤヒデ(93菊/94春天・宝塚)
⑤安定期~トニービン王朝
日本にGS系の名を浸透させたのは、なんといってもトニービン。
「GS系の大種牡馬」として鳴り物入りで輸入されたゼダーンだったが、前評判とは裏腹にキョウワサンダー(84年エリ女)くらいしか輩出できずに、評価を下げてしまった。
と、そのとき再び孝行息子がフランスに現れた―。
カラムーンである。
ゼダーンがフランスに遺してきたカラムーンがリーディングサイアーとなり、カンパラ~トニービンへとなんとか首の皮一枚でラインを繋げることができた。
そして、トニービンが88年JC5着の後、そのまま日本で種牡馬入りした。
その後トニービンは、ウイニングチケット、ジャングルポケットの2頭のダービー馬、女傑エアグルーヴを送り出し、一躍その名を轟かせた。
●トニービン
―ウイニングチケット・・・93ダービー
―サクラチトセオー・・・95秋天
―エアダブリン・・・94ダービー2着
―ジャングルポケット・・・01ダービー・JC
―エアグルーヴ・・・96樫/97秋天
そして、直仔ジャンポケもまた、フサイチホウオーやタスカータソルテといった重賞勝馬を初年度から出しており、その血はすっかりと日本に定着している。
また、既に母父としてアドマイヤベガ(99ダービー)やリンカーン(03菊・有馬2着)を出しており、今後はBMSとしても活躍が見込める。
3.GS系の特徴~馬券のツボ
☆GS系馬券の三大原則☆~「府中・道悪・ローカル」
☆冬のタマモクロス!!
☆初夏~秋がピークのコジーン!!
☆2歳未勝利のアドマイヤコジーン!!
出世が遅れた馬は3歳春以降、芝の2000m前後で活躍する傾向がある。
=おしまい=
という、問い合わせは全く来ていませんが、明日もいいレースがないようなので、書くネタもないし、例によって困ったときのなんとかで、
水上学著「素人でも」儲かる!~「血統」驚きの法則」をもとに、GS系絡みについてまとめてみました。
1.グレイソヴリン(Gray Soverin)系の構成図
■ナスルーラ(1940)
↓
◎グレイソヴリン(1948)
↓
●ソヴリンパス(1956)
―ゴールデンパス(1962)
―アローエクスプレス(1967)
●フォルティノ(1959)
―シービークロス(1975)
――タマモクロス(1984)
―カロ(1967)
――クリスタルパレス(1974)
――コジーン(1980)
―――スターオブコジーン(1988)
―――ティッカネン(1991)
―――アドマイヤコジーン(1996)
―シャルード(1983)
――ビワハヤヒデ(1990)
―ゴールデンフェザント(1986)
―シベリアンエクスプレス(1981)
●ゼダーン(1965)
―ケンマール(1975)
――ハイエストオナー(1983)
―カンパラ(1970)
――トニービン(1976)
―――ウイニングチケット(1990)
―――サクラチトセオー(1990)
―――エアダブリン(1991)
―――ミスズシャルダン(1995)
―――ミラクルアドマイヤ(1995)
―――ジャングルポケット(1998)
2.GS系の歴史
①勃興期~ソヴリンパス王朝(1960年代末~1970年)
●ソヴリンパス
―ゴールデンパス
―アローエクスプレス
――テイタニヤ・・・76桜・樫二冠
――ジュウジアロー・・・81毎日王冠
――リーゼンクロス・・・82桜
――ノアノハコブネ・・・85樫
②繁栄期~フォルティノ王朝
上のような成功例を受けて、GS系の血が次々と導入され一世を風靡することになる。
代表的なのがアイルランドで成功を収めていたフォルティノ。
●フォルティノ
―ロングファスト・・・75菊2着
―白い稲妻・シービークロス・・・79春天3着
――タマモクロス・・・88年春天・秋天・宝塚
③衰退期
着々と枝葉を広げていたGS系であったが、70年代になるとノーザンダンサー系の台頭にも押され急速に衰退しはじめ、唯一、シービークロス~タマモクロスのラインだけが命脈を繋いでいる有様となった。
④復興期~カロ王朝
このままGS系の血が途絶えるかと思われていたその時―
フランスの孝行息子が現れた。
カロである。
フォルティノがフランスに遺してきたカロが競走馬・種牡馬の両分野でトップに立ち、再びGS系の血が日本に導入されるようになったのだ。
●カロ
―クリスタルパレス(タニギムの母父)
――プレクラスニー・・・91秋天*持ち込み馬
―ゴールデンフェザント・・・91JC ⇒ そのまま日本で種牡馬入り
―コジーン
――スターオブコジーン・・・93JC5着
――アドマイヤコジーン・・・98朝日杯・02宮杯2着・安田1着・スプリンター2着
――ローブデコルテ・・・07樫
―シャルード
―― ビワハヤヒデ(93菊/94春天・宝塚)
⑤安定期~トニービン王朝
日本にGS系の名を浸透させたのは、なんといってもトニービン。
「GS系の大種牡馬」として鳴り物入りで輸入されたゼダーンだったが、前評判とは裏腹にキョウワサンダー(84年エリ女)くらいしか輩出できずに、評価を下げてしまった。
と、そのとき再び孝行息子がフランスに現れた―。
カラムーンである。
ゼダーンがフランスに遺してきたカラムーンがリーディングサイアーとなり、カンパラ~トニービンへとなんとか首の皮一枚でラインを繋げることができた。
そして、トニービンが88年JC5着の後、そのまま日本で種牡馬入りした。
その後トニービンは、ウイニングチケット、ジャングルポケットの2頭のダービー馬、女傑エアグルーヴを送り出し、一躍その名を轟かせた。
●トニービン
―ウイニングチケット・・・93ダービー
―サクラチトセオー・・・95秋天
―エアダブリン・・・94ダービー2着
―ジャングルポケット・・・01ダービー・JC
―エアグルーヴ・・・96樫/97秋天
そして、直仔ジャンポケもまた、フサイチホウオーやタスカータソルテといった重賞勝馬を初年度から出しており、その血はすっかりと日本に定着している。
また、既に母父としてアドマイヤベガ(99ダービー)やリンカーン(03菊・有馬2着)を出しており、今後はBMSとしても活躍が見込める。
3.GS系の特徴~馬券のツボ
☆GS系馬券の三大原則☆~「府中・道悪・ローカル」
☆冬のタマモクロス!!
☆初夏~秋がピークのコジーン!!
☆2歳未勝利のアドマイヤコジーン!!
出世が遅れた馬は3歳春以降、芝の2000m前後で活躍する傾向がある。
=おしまい=