P(p,q)とax+by+c=0の距離d
d=|ap+bq+c|/√(a^2+b^2)
点と直線の距離とは、点と直線上の任意の点の距離で最短になるものをいう。
【証明】
〘step1〙原点(0,0)と直線ax+by+c=0の距離
直線上の任意の点をS(x,y)とする。
コーシー=シュワルツの不等式より、
(ax+by)^2≦(x^2+y^2)(a^2+b^2)
x^2+y^2≧(c^2)/(a^2+b^2)
x^2+y^2の最小値は、(c^2)/(a^2+b^2)
x^2+y^2は、OSの距離の2乗
よって、
原点(0,0)と直線ax+by+c=0の距離d
d=|c|/√(a^2+b^2)
〘step2〙点(p,q)と直線ax+by+c=0の距離
x軸方向に-p、y軸方向に-qだけ平行移動
a(x+p)+b(y+q)+c=0→ax+by+(ap+bq+c)=0
すなわち、
原点(0,0)と直線ax+by+(ap+bq+c)=0の距離
を求めればよい。
〘step1〙を利用して
点(p,q)と直線ax+by+c=0の距離d
d=|ap+bq+c|/√(a^2+b^2)
【証明終】
次元を上げ、点と平面の距離の公式を考える。
原点(0,0,0)と平面ax+by+cz+d=0との距離
コーシー=シュワルツの公式より、
(ax+by+cz)^2
≦(x^2+y^2+z^2)(a^2+b^2+c^2)
x^2+y^2+z^2≧(d^2)/(a^2+b^2+c^2)
よって、
原点(0,0,0)と平面ax+by+cz+d=0との距離s
s=|d|/√(a^2+b^2+c^2)
点(p,q,r)と平面ax+by+cz+d=0との距離t
平行移動を考えて
ax+by+cz+d=0→ax+by+cz+(ap+bq+cr+d)=0
t=|ap+bq+cr+d|/√(a^2+b^2+c^2)
(2025/3/17)