カープ君の部屋

カープファンですが、カープの記事はありません。目指せ!現代版「算額」

大人の数学教室072(整数⑩)

2020-08-31 12:16:58 | 大人の数学教室
整数を扱うのに、知っておくと便利なものに、「合同式」がある。高校の範囲を越えるけれども、はまると面白い分野なので、お付き合いください。


【第1章】
(1)合同式
整数a,b、自然数nに対し、
a-bがnの倍数のとき、
aとbは、nを法として「合同」といい、
a≡b (mod n)
と表す。

例えば、8と13は
8-13=-5だから、5を法として合同
8≡13 (mod 5)

8÷5=1 … 3
13÷5=2 … 3
5で割ったときの余りが等しい。

a≡b (mod n)のとき、
「aをnで割ったときの余りとbをnで割ったときの余りが等しい。」
(これを、a≡b (mod n)の定義としている場合も多いが、性質等の証明するのに上記の方が楽なので、上記の定義を採用した。)

nで割ったときの余りは、0~n-1。
整数をn個のグループに分け、同じグループの数同士は「合同」とする。

(例)ある年の3月1日は日曜日だった。
6月1日は何曜日か。
3月1日を1日目とする。
31+30+31+1=93より、
6月1日は93日目。93=7×13+2
93≡2 (mod 7)
1つ曜日をずらして、月曜日

x≡1 (mod 7)は日曜日
x≡2 (mod 7)は月曜日
のように、曜日は合同式で考えられる。

時計もmod 12の合同式で考えられる。
15時は、(午後)3時で
15≡3 (mod 12)
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時事川柳【2020/8/30】

2020-08-30 11:08:27 | 時事川柳
モリカケも サクラもすべて 闇の中 (鯉正)
(2020/8/30)

安倍首相退陣表明
森友問題、加計問題、桜を見る会問題、1億5000万円問題の説明責任を一切果たさず退陣する。
政治家の「説明責任」=「沈黙」
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三角形の垂線の長さ

2020-08-28 12:15:56 | 日記
三辺の長さが、7,8,9である三角形において、各頂点から対辺に下ろした垂線の長さの和を求めよ。

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大人の数学教室071(整数⑨)

2020-08-27 12:20:39 | 大人の数学教室
【第4章】
(5)3元1次連立方程式
加減法や代入法で文字を消去するのが基本である。1次不定方程式を利用する解法も紹介しよう。

(例)
5x-4y+6z=8・・・①
7x-6y+10z=14・・・②
4x+9y+7z=74・・・③
【解】
①②より、
12y=15x+18z-24=14x+20z-28
x-2z=-4 …1次不定方程式
(x,z)=(2t,t+2)
12y=30t+18(t+2)-24=48t+12
y=4t+1
(x,y,z)=(2t,4t+1,t+2)

③に代入
8t+9(4t+1)+7(t+2)=74
(8+36+7)t+(9+14)=74
51t=51
t=1
(x,y,z)=(2,5,3)

2式から1次不定方程式を作り、その解からx,y,zを媒介変数tで表す。それをもう1つの式に代入してtの値を求める。
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大人の数学教室070(整数⑧)

2020-08-26 12:18:02 | 大人の数学教室
【第3章】
(4)べズーの定理
a,bが互いに素のとき、
ax+by=1を満たす整数(p,q)が存在する。

(例)37x+27y=4を満たす整数(x,y)を求めよ。
(解)
a=37, b=27とする。
37=27+10より、10=37-27=a-b
27=10×2+7より、
7=27-10×2=b-2(a-b)=-2a+3b
10=7+3より、
3=10-7=(a-b)-(-2a+3b)=3a-4b
7=3×2+1より、
1=7-3×2=(-2a+3b)-2(3a-4b)=-8a+11b
辺々に4を掛けて、
4=-32a+44b
37×(-32)+27×44=4
特殊解(x,y)=(-32,44)を得る。
一般解(x,y)=(27t-32, -37t+44)

べズーの定理で、ax+by=1の特殊解(p,q)を求めることができれば、
ax+by=kの特殊解(kp,kq)が得られる。

上の例では、t=1とすると、
(-5, 7)も特殊解である。
37×(-5)+27×7=4

途中の計算を使って、
10=a-b, 7=-2a+3bより、
4=7×2-10=2(-2a+3b)-(a-b)=-5a+7b
すなわち、37×(-5)+27×7=4
特殊解(x,y)=(-5,7)
一般解(x,y)=(27t-5, -37t+7)
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