カープ君の部屋

カープファンですが、カープの記事はありません。目指せ!現代版「算額」

【裏技-2元1次連立方程式の解法】

2020-10-30 12:31:47 | 日記
ax+by=p…①
cx+dy=q…②

①×d-②×b
(ad-bc)x=dp-bq→x=(-bq+dp)/(ad-bc)
①×c-②×a
(bc-ad)y=cp-aq→y=(-cp+aq)/(ad-bc)

【解法の手順】
(i)係数を抜き出す。
(p,qは符号を変える&a,cを右に追加)
a b -p a
c d -q c

(ii)左から順に2列抜き出し、2次の正方行列を考えその行列式を求める。


(iii)x=s/D, y=t/D

(※)
D=0のとき、
①=②×tとなるtが
存在する→不定(解は無数にある)
存在しない→解なし

(例1)
2x+3y=9
x+4y=7
D=2×4-3×1=8-3=5
s=3×(-7)-(-9)×4=-21+36=15
t=(-9)×1-2×(-7)=-9+14=5
よって、x=s/D=15/5=3, y=t/D=5/5=1

(例2)
4x-3y=1
3x+2y=-3

D=4×2-(-3)×3=8+9=17
s=(-3)×3-(-1)×2=-9+2=-7
t=(-1)×3-4×3=-3-12=-15
よって、x=-7/17, y=-15/17

(2020/10/27)

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大人の数学教室105(数列④)

2020-10-29 12:20:40 | 大人の数学教室
【第4章】
(4)等比数列
例11)2,6,18,54,162,…
隣り合った2 つの項に着目して、
比=(後ろの項)/(前の項) を考える。3,3,3,3 → すべての比が等しい

このように、隣り合った2 つの項の比がすべて等しい数列を「等比数列」といい、その比を「公比」という。

(後ろの項)=(前の項)×公比 だから、
初項と公比が決まれば、順々に項を作り、
等比数列を作ることができる。
a[n+1]=a[n]×r

等比数列の一般項
初項a, 公比r の等比数列
a, a×r , a×r2 ,………

第n項までに、公比r をn-1 個掛けることになるので、a[n]=a×r^(n-1)

初項a, 公比r の等比数列の一般項a[n]
a[n]=a×r^(n-1)

例11)では、a=2,r=3 → a[n]=2×3^(n-1)
(※a×r^(n-1) の形で処理することが多い。)

等比中項
a,b,cがこの順で等比数列のとき、
ac=b^2である。

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大人の数学教室104(数列③)

2020-10-28 12:01:25 | 大人の数学教室
【第3章】
(3)等差数列の和

例9)1から10までの自然数を足すといくらになるか。
S= 1+2+3+4+5+6+7+8+9+10 …①とおく。
足す順番を逆にすると、
S=10+9+8+7+6+5+4+3+2+ 1 …②
辺々を足す。
右辺は縦を足すと11が10 個できる。
(公差1, 公差-1 合わせると公差0)
2S=11×10 S=55

初項a, 公差d, 項数n の等差数列の和S[n]
末項l=a[n]=a+(n-1)d

S[n]=a+(a+d)+……+l→公差d
足す順番を逆にすると
S[n]=l……+(a+d)+a →公差-d
辺々を足す
右辺は縦を足すとa+l がn 個できる。
(公差d, 公差-d 合わせると公差0)

2S[n]=n(a+l)
S[n]=½×n(a+l)

初項a,末項l, 項数n の等差数列の和S[n]
S[n]=½×n(a+l)

l=a+(n-1)dだから、
初項a, 公差d, 項数n の等差数列の和S[n]
S[n]=½×n{2a+(n-1)d}

例10)1 からn までの自然数の和S[n]
初項1, 公差1, 項数n の等差数列の和だから
S[n]=½×n(n+1)
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大人の数学教室103(数列②)

2020-10-27 12:26:32 | 大人の数学教室
【第2章】
(2)等差数列
例6)1,3,5,7,9,11,13,15
隣り合った2 つの項に着目して、
差=(後ろの項)-(前の項) を考える。
2,2,2,2,2,2,2 → すべての差が等しい。

このように、隣り合った2 つの項の差がすべて等しい数列を「等差数列」といい、その差を「公差」という。

(後ろの項)=(前の項)+公差 だから、
初項と公差が決まれば、順々に項を作り、等差数列を作ることができる。
a[n+1]=a[n]+d

【等差数列の一般項】
初項a, 公差d の等差数列
a, a+d , a+2d ,………

第n項までに、公差d をn-1 個足すことになるので、a[n]=a+(n-1)d

初項a, 公差d の等差数列の一般項a[n]
a[n]=a+(n-1)d

例6)では、a=1,d=2
→ a[n]=1+(n-1)×2=2n-1

例7)k の倍数を小さい順に並べると、公差k の等差数列になる。

例8)k で割るとr 余る数を小さい順に並べると、公差k の等差数列になる。


等差中項
a,b,cがこの順で等差数列のとき、
a+c=2bである。
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大人の数学教室102(数列①)

2020-10-26 12:50:48 | 大人の数学教室
数列について考えよう。パズル感覚で考えると面白い分野です。

【第1章】
(1)数列
ある規則に従い数を1列に並べたものを 「数列」 という。

例1)1,3,5,7,9,11,13,15,17,19
規則→正の奇数を小さい順

例2)2,6,18,54,162
規則→最初が2, 順々に3 を掛ける

例3)1^2,2^2,3^2,4^2,5^2,……
規則→ n 番目が n^2

例4)1,2,4,7,11,16,……
規則→最初が1,順々に足す数が1ずつ増える

例5)1,1,2,3,5,8,13.……
規則→隣り合った2つの数を足して次を作る

それぞれの数を「」という。
最初の項を「初項」、2番目の項を「第2項」、
n番目の項を「第n項」という。

項の個数を「項数」という。
項数が有限である数列を「有限数列」といい、最後の項を「末項」という。
項数が無限である数列を「無限数列」という。
例1),例2) は有限数列、例3)~例5)は無限数列

【数列の表記】
第n 項を a[n] と表す。(b[n],c[n],……)
数列 a[1],a[2],a[3],…,a[n],…
または
数列{a[n]}
(本来の表記は、aの右に小さくnと書く)

一般項
a[n]がnの式で表すことができるとき、
nに値を代入すれば任意の項が分かる。
このとき、a[n]を「一般項」という。
(注意) 一般項を表すとき、a[k]とも書ける。

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