コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

最期の赤い彗星 part.7

2012年11月20日 | ゲームブック
今週、ようやく追っ手のドワッジを倒すのですが、
依然として敵の正体が判らず、シャアは捜査を開始します。

247:
その時、ひとつの考えが浮かんだ。
グラナダ外部には、化学プラントが設置されているはずだ。
そこの合成火薬貯蔵タンクを使えば…。
わたしは、1km程離れたグラナダの東部に向かった。
・体力値13以上:035
・体力値12以下:223(END)

035:
何とかドワッジとの距離を保ちつつプラント内へ入った。
目の前には製造された合成火薬を貯蔵するタンクが聳える。
これを拳銃で撃てば、ドワッジは吹き飛ぶだろう。
しかし、わたしも間違いなく…。が、迷ってはいられない。
・ドワッジは直ぐそこまで迫っているのだ:168

168:
我が父のダイクンと、妹のアルテイシアの顔が脳裏をよぎる。
そして、親友のガルマ、ライバルのアムロの顔が…。
最期に浮かんだのは、わたしが愛した唯一の女性のララァ…。
ドワッジが来る。わたしは意を決し、タンクに発砲した。
閃光!衝撃!化学プラントは巨大な火球と化した。
その炎の中でわたしは…:321(END)

321:
あれは…?
太陽だ、その手前には青く輝く、母なる地球が見える。
ここはどこだ!?
ここは…宇宙だ。わたしは今、宇宙に浮かんでいる。
不思議だ、ノーマルスーツもヘルメットも着けていないのに
息をしている。妙に心が和む。
「あなたはまだ、ここに来てはいけない…」
誰だ、誰の声だ!?…ララァ、ララァ!?
「あなたにはまだ、やることがある…」
どこだララァ!どこだ!!

「お気づきですか、大佐」
「キグナン…、ここは?」
「グラナダ内の病院です。奇跡ですよ、大佐。
あの爆発に巻き込まれて助かったんですから」
そうか、そうだった。わたしはドワッジを倒そうとして…。
「キグナン!わたしは行かねば、アクシズ行きの艦に」
「静に、大佐!このグラナダは現在連邦軍の管理下にあります」
「何!?」
「大佐は、あれから3日間も眠り続けておられたのです。
一時は危ないと思われたのですが…」
わたしは取り残されたのだ、このグラナダに。
これからここで何をすればいい、どうすればいい?
「ララァ、教えてくれ…」
ぼんやり窓から外を見ると、何人かの連邦軍の兵士が
道路脇で雑談をしていた。昨日まで敵だった連中が…。
わたしは取り残された男…、
かつてシャア=アズナブルという名で呼ばれていた。
(END)
一命を取り留めましたが、アクシズへ行くことなく終演です。
ので、186から264へ進みます。

☆186:
「大佐、早くこちらに!!まだ動くエレカがあります」
キグナンは辛うじて走行可能なエレカを見つけていた。
ドワッジはゆっくりとわたしに迫る。
キグナンの乗ったエレカは、わたしの脇に停まった。
「早く乗ってください、大佐!!」
最早逃げ道は外しかない。今さら市街区へは戻れない。
この先にあるのは真空の、未完成の資材区だけだ。
・エレカに乗って外へ逃げる:159
・それとも、拳銃で戦うか?:264

264:
「大佐!早く、早く乗らないと!!」
わたしはキグナンを巻き込まぬよう、拳銃を握り締め、
ドワッジに向けて走る!わたし自身のプライドを守るために。
「わたしはどこへも逃げぬ。今こそキサマを射止めてやろう!
この38口径の拳銃でだ!」
例え死すとも、わたしは最後の誇りを捨てるつもりはない。
ズギューンっ!ズギューンっ!
38口径は次々とドワッジの装甲に当たり、弾け、
跳弾となって周囲の壁面に、天井に飛ぶ。
「大佐!逃げてください」
ドワッジは最早、視界の総てを埋め尽くしていた…。
いよいよ最後か。わたしは死を覚悟し、最後の1発を放つ。
弾丸はまたしても装甲に弾き飛ばされた。虚しい金属音…。
しかし、次の瞬間、突然の閃光と轟音が周囲に響く!
・凄まじい爆発の衝撃にわたしの体は宙に舞う!:028

028:
目の前に何かが見える…。星!?星々だ。
ここは…宇宙か!?一体わたしは…。
「あなたはまだここに来てはいけない」
誰だ!?誰の声だ。
…ララァ!?ララァ!!
「あなたにはまだやることがたくさんあるから…」

「お気づきですか、大佐」
目の前にいたのはキグナンだった。
「キグナン…わたしは…」
「あれを見てください、大佐!」
キグナンが指す方向には、黒焦げとなり、機体のあちこちから
ぶすぶすと黒煙を吐き出し、倒れているドワッジの姿があった。
一体何が起こったのだ!?
「大佐の放った最後の1発が、ドワッジの装甲に当たって跳弾し、
その弾がドワッジの脇の壁面を走っていたエネルギーパイプを
貫いたのです。その爆発はドワッジをあのようにし、わたしと
大佐は安全圏にまで吹き飛ばしたのです。まさに奇跡ですよ!」
・そうか…ララァがわたしを…:080

080:
わたしはドワッジのパイロットの正体を確かめたかった、
黒いザンジバル…グラナダ都市内でわたしを殺そうとした
謎の男たち…そして、今の無謀なドワッジの基地への侵入。
もしも、まだパイロットが生きていれば、何か聞き出せるかも
知れない!何故これほどまでにつけ狙うのか、その理由が!
わたしはゆっくりとドワッジに近づく。
ヤツは前のめりに倒れてはいたものの、上半身はやや横を向き、
胸のコクピットハッチは塞がれてはいなかった。
「気をつけてください!大佐!!」
・やがて、わたしはコクピットハッチに辿り着いた:216

216:
ドワッジの表面は熱かった。ノーマルスーツの手袋越しでも
それが判る。手探りで外部からハッチを開けることができる
外部操作スイッチのパネルを探す。本来は目立つ赤か黄色、
白のペンキで位置が示されているのだが、機体表面は焦げ、
注意塗装など見えるはずもない。
10cm四方の小さなパネルを見つけ、これまた小さな長さが
5cmくらいのコックがあった。それを押しながらひねる。
コクピットの二重構造の気密ハッチがゆっくりと開く。
中を覗くと…。
「バカな!!」
コクピットは無人だった。そんなバカな!?
脱出するヒマがあったとはとても思えないし、もとより、
ジオン軍の機体に非常脱出装置などはついていない。
わたしはゆっくりとコクピットを見回した。
そして、あることに気づいた。視線をコンソールに移す。
サブモニターに何か表示されている。
「…カラコルム6!?」
どういう意味だ。次の瞬間、コクピットの奥から火花が散る。
・コクピットから離れる:073
・原因を調べようとコクピットの奥を覗く:007
どちらも250へ進むことになります。

073:
わたしは危険を感じ、コクピットから飛び退く。予想通り、
火花は電気系統がショートしたために発生したものだった。
その火花はコクピットの奥の非常用酸素ボンベを破裂させた。
「大丈夫ですか、大佐!」
「ああ、辛うじて…な」
・しかし、コクピットは完全に破壊されてしまった:250

007:
火花の原因を調べようと身を乗り出す。バチバチバチっ!!
火花は電気系統がショートしたために発生したものだった。
その火花はコクピットの奥の非常用酸素ボンベを破裂させた!
「くっ!!」
わたしは、その衝撃で肩に傷を負ってしまった…。
体力値-2
・コクピットも爆発の衝撃で見る影もなくなっている:250

250:
1時間後、軽い食事と簡単な手当を済ませた。
体力値+3
キグナンが用意してくれたMS-06R-2、通称、ザクⅡ内にいた。
ここはグラナダより、20km程北にずれた無人の観測所だ。
この終戦の混乱期に、キグナンはまさに新品同様の機体を
用意したのだ。無論、アクシズ行きの最終便に間に合うように。
最終便の艦は今から8時間30分後、月の表側、北緯30度、
経緯0度のところにあるルーニック基地から発進する。
ここからなら7時間もあれば辿り着ける。しかし、わたしは
その前にやらなければならないことがあった。
カラコルム6…。月の表側、北緯30度、西経49度。
アリスタルクス丘陵とハービンガー山脈に挟まれた採掘基地。
コロニー建造時代に使われていた基地で、今は破棄され、
廃墟と化している。恐らく、行けば謎の敵の正体が判るはず!
カラコルム6の文字は、わたしにそこへ来いという挑戦状に
相違ないだろう。そして、わたしはその挑戦を受けるつもりだ。
キグナンは止めた。しかし、あの黒いザンジバル、謎の敵、
無人のドワッジの正体を何としてでも突き止め、その大本を
叩き潰さねばならない!そうしなければ、ヤツらはどこまでも
追ってくるだろう!アクシズだろうが、冥王星の果てだろうが!
わたしの乗るザクは、観測所の壁を突き破って発進した。
「大佐、決して最終便に乗り遅れぬように!後はありません。
願わくば、月の女神の御加護がありますように…」
「信心深いな、キグナン。わたしは大丈夫だ。落ち着けばまた
連絡もする。しかし、お前は本当にここに残るのか?」
「はい、ここには仲間がいますし、本国には妻も…。大佐、
くれぐれもお気をつけ…」
・轟音に掻き消され、言葉の最後は聞き取れなかった:300
ちゅーことで、珍しい機体で出撃したとこで来週に続きます。
来週は250に来るまでのBAD ENDを拾っていきます。
挿し絵では右肩が普通のザクのようなのですが、勁文社版の
表紙では、ザクⅢぽく見えないこともないかも。
また、挿し絵では腰にクラッカーとヒートホークが見えます。
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