コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

ヘルメス迷走 part15

2013年11月12日 | ゲームブック
前回、情報を求めて酒場に立ち寄りました。
で、そこでチンピラ風の輩にカラまれたところです。

086:
キミが黙っていると、大男はグイッとキミの肩を掴んだ。
「声も出ねぇってか?この見かけ倒しが」
キミの理性が働くより早く、キミの手はグラスの中身を肩越しに男の
顔に引っかけていた。不意をつかれた男は、妙な声を上げて両手で顔
を覆った。
─あーあ、やっちまった─
こうなったら、行くところまで行くしかない。
「アンタが悪いんだぜ。いきなり肩を叩くからビックリしたんだ」
後ろからもうひとりが迫ってくるのが判った。振り向き様に、男のテ
ンプルに右ストレートを繰り出す。見事にカウンターが決まり、男は
声も上げずに床に崩れた。
「舐めやがって…」
やっと目が見えるようになったらしい大男が、壁にかかっていた風景
画を掴んで殴りかかってきた。右に左に振られる風景画を、キミは後
退りしながら上体の動きで躱した。
「筋肉太りが。動きが遅いぜ」
キミは大男の向こう臑を嫌と言う程蹴ってやった。大男は呻いて膝を
つく。丁度目の高さになった顔に拳をぶち込むと、仰け反って倒れた。
服の埃を叩いたキミは、バーテンに微笑みかけた。
「壊したモノの勘定はこいつらにつけといてくれよな。オレ今ちょっ
と苦しいんだ」
バーテンはキミを見ていない。気がつくと、入口にひとりの男が立っ
ていた。年の所為で髪の毛は薄くなっている。しかし、体つきはガッ
チリしていた。兵隊の目をしているが、シャツのボタンを首まで填め
ているところを見ると士官ー年からすると左官くらい行っているかも
知れない。
背筋をピンと伸ばしたまま、キミを見据えていた。
「電話があったから駆けつけた。どういうことだ、これは?」
・逃げる:052
・説明する:089
経緯を説明いたしましょう。

089:
「誰だアンタは?」
キミは何時でも反撃できるように身構えながら尋ねた。
「こいつらの面倒を任されている。フレデリック=ハラムと言う。オ
マエは?」
「絡まれちゃってね。ま、ご覧の通りだ」
ハラムは気絶しているふたりを見た。
「ひとりでか?」
「自慢じゃないがそう言うこと。図体はデカいが、余り良い部下じゃ
ありませんな、中佐」
「少佐だ」
「そりゃ失礼」
ハラムはニヤリと笑い、カウンターに座った。
「マスター、壊したモノは後で弁償する。取り敢えず飲むモノをくれ。
ふたり分な」
こういうさり気ない形で他人にモノを奢る人間に悪いヤツはいない。
ちょっと浅ましい気もしたが、キミはハラムの隣に座った。
「オマエに言われても反論できん。今、オレんとこにいる連中はそこ
で伸びているふたりと五十歩百歩だ。どいつもこいつも、悪い意味で
の戦争屋根性が染みついちまって、軍隊がどんなモンか忘れている」
吐き捨てるように言い、ハラムはグラスをグイッと呷った。
「オマエ、モビルスーツ乗りだな」
「ああ」
ごく自然に口から言葉が流れ出る。まるで意識の底から湧きだしたが
如く。
─何だ?モビルスーツだって?─
「エゥーゴか、ティターンズか…そんなことはどうでも良い、もう一
度、アクシズ相手にドンパチやる気はないか?」
・引き受ける:018
・断る:033
断ると、BAD ENDなので、018へ進みます。

018:
キミは奢りのグラスを持ち上げて見せた。
「OK。やってみましょう」
「オマエ、名前は?」
「シャア=アズナブルって言ったら怒るか?」
カチンとグラスを合わせて一気に飲み干すと、ハラムはテーブルに札
を置きながら立ち上がった。
「事務所まで案内しよう」
「事務所?」
キミが問い返すと、ハラムは自嘲気味な笑みを浮かべた。
「まだ組織もできていないような状態でな。取り敢えず集まった連中
をそのまま徴兵事務所に泊めてある」
「じゃ、訓練も?」
「─除隊届けはどこへ出すんでありますか、少佐」
・もう遅いよ:175
ハラムのところでワラジを脱ぐことになったとこで、次回に続きます。
コメント
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