コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

ヘルメス迷走 part16

2013年11月19日 | ゲームブック
アクシズとことを構えたいというハラム少佐に見込まれ、
彼のまとめる組織に入ることになったのですが…。

175:
ハラムに見込まれたキミは、事務所に寝泊まりすることになった。こ
この連中は訓練することもなく、一日中飲んだくれては騒いでいる。
キミはこれ幸いと街に出て何か手がかりになりそうなモノを探したが、
無駄足に終わった。
そんな調子で数日が経ったある夜、暫く姿を見せなかったハラムが、
思い詰めた顔でキミのところにやって来た。
「どうした?」
「うむ…ちょっと来てくれ」
ハラムに連れられ、キミは近くのパブに入った。奥まったところにあ
るボックス席で、ハラムは慎重な面持ちで切り出した。
「実はな…昨日上から呼び出しがあったんだ」
「上って言うと、サイド6の行政委員会か?」
ハラムは頷いた。
「ここじゃ軍隊はあそこの直属だからな。そこでオマエの話が出た。
オマエを追い出せ、と来たモンだ」
「追い出せ?行政委員会が?」
「なぁ、一昨日ヒョッコリ来たばかりで、報告もしていないオマエの
ことを、何で行政委員会が知ってるんだ?」
「さぁ…判りませんねぇ」
「何か非常に危険な気がするんだ。オマエ、一体何をやったんだ?」
─それを知っていれば、苦労はしないんだよなぁ─
・記憶喪失だということを話し、協力を求める:070
・適当に誤魔化して店を出る:136

070:
「オレはまだアンタに名前も教えていない」
ハラムは黙ったまま頷いた。
「教えていないんじゃない、教えられないんだ。オレは自分の名前も
覚えていない、完全無欠の記憶喪失なんだよ」
探るような目でハラムがキミを見る。
「嘘じゃないんだな」
「オレとしちゃ、嘘や夢の話であってくれた方が良いんだけどな、生
憎、みんな本当さ。とにかく、病院で目を覚ました時にゃ、自分のこ
とは何ひとつ覚えてなかったって訳。困ったモンだ」
「つまり、行政委員会についちゃ全く心当たりがない、と」
「全然。でも、誰かがオレをつけ狙ってるのは確かだな。病院に誰か
が圧力をかけていたと思われるフシがある」
ハラムがビクッと眉を上げた。気がつくと、傭兵連中がキミ立ちふた
りを囲むようにして立っている。
「何だ、オマエら」
「少佐殿…」
ひとりが嘲るような調子で言った。
「ちょっと席を外してくれませんかね。この新入りに話があるんで」
「オマエら…」
ハラムはゆっくりと立ち上がった。
「行政委員会か?選手交代と言う訳だな」
「さすが少佐殿、話が早い。そいつを行政委員会に連れて行けば、ま
た当分は酒代には困らない」
「それでも兵士か!」
「言ってくれるじゃねえか」
押し殺したような声で誰かが言った。
「初めて会った時から、オレはアンタが気に食わなかったんだよ。古
参だからってデカいツラしやがって、軍隊を辞めたオレたちに階級な
んざ関係ねぇだろうが!」
殺気立った集団に詰め寄られ、ハラムは後退りした。横目でキミを見
て叫ぶ。
「逃げろ!コイツらはオレが引き受ける」
「カッコつけんじゃねぇよ!」
一度にふたりに殴りかかられたハラムは、腕で頭をカバーして蹲った。
・抵抗せずについて行くからハラムを放せ、と言う:165
・ひとりで逃げる:069
・傭兵たちに殴りかかる:076
殴りかかる以外はBAD ENDなので殴りかかります。

076:
何か訳の判らぬことを喚き立てながらハラムを袋叩きにしている連中
のひとりの肩を掴み、こっちを向かせる。加虐の快感に酔い痴れてい
るその顔に、キミは右の拳を叩きつけた。男の体は仲間の2、3人を
巻き添えにして宙を飛んだ。
立て続けにふたりを片づけると、連中の動きが鈍った。
「大丈夫か?」
ハラムをソファに寝かせようとしたキミは、さっき殴り倒した男が腰
の後ろに手を回すのを視界の隅で捕らえた。危険を感じたキミが動く
より先に、男は年代物の大口径リボルバーを抜き様にぶっ放した。男
の手が真上に跳ね上がるのと、ハラムの右胸が砕けて血が吹き上がる
のが、スローモーションでキミの目に映る。
銃声の反響が消えると、嘘のように静かになった。ハラムの顔は既に
死色を呈している。キミはハラムの頬にソッと触れてみた。ハラムが
目を開ける。
「よぉ、オマエは…名前聞いてなかったな」
「好きに呼んで良いよ」
「酒場で死ぬのか…ジオンの戦士が、宇宙ではなく酒場で」
ハラムの目が閉じる。
「それも良いかもな…」
・“パンドラ”という言葉を聞いたことがある:161
・それ以外の場合:188
もちろん、聞いたことがあるのですが、ここから来週に続きます。
コメント
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