コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

ヘルメス迷走 part14

2013年11月05日 | ゲームブック
前回、エンディングを迎えましたが、
今回からは別のルートを辿ってみたいと思います。
多分、MADSのナオミと関わるルートが正規かと思います。
今回は前回ほどナオミとは関わらないルートになります。
が、新たなキャラクターが登場いたします。

079:
「オレには思い出さなきゃならないことがあるんだ」
「でも…」
「暇になったら、また顔出すよ」
「じゃあせめて今日一日はここにいて。折角、会えたのに直ぐに行っ
てしまうなんて酷いわ」
ナオミに泣きつかれてどうしたらいいか判らず、キミはリエを見た。
アタシは知らないよ、とでも言いたげにそっぽを向いている。
仕方なく、キミは倉庫で一晩を過ごした。
翌日も昼近くになり、キミはまだ拗ねたような顔のナオミに別れを告
げた。
「まずどこへ行くつもりだい?」
倉庫のシャッターを開けながらリエが尋ねた。
「オレを追って来たヤツらでも捜すか。マッポみたいだったって言っ
てたな?」
「警察に行って訊くのかい?教えてくれるもんか」
「そりゃそーだ」
「ま、せいぜい気をつけるんだね」
キミは路地を抜け、倉庫の正面を横切る大通りに出た。
右か、左か。同じよーなモンだな。
・右へ行く:130
・左へ行く:123
・近所を虱潰しに歩いてみる:072
できるだけ無駄に彷徨いてみたいので、130へ進みます。

130:
道はサイドの端に続いていた。山の麓にポッカリ口を開けた港行きの
エレベーターが人やエレカを次々に飲み込んでいる。
・エレベーターに乗って港に行く:047
・引き返す:123

047:
エレベーターで上った先は、雑然とした港の中でも最もいかがわしい
地区らしい。何層にも重なったプラットホームのそれぞれに、整備工
や沖仲仕の憩いの場─間違っても公園やスポーツセンターではない─
がゴチャゴチャと建ち並んでいる。
気の荒そうな連中が酒の入った目をしてのたりのたりと歩き回り、場
違いな格好をしたキミを無遠慮にジロジロ見る。余りいい気持ちはし
ない。
「お兄さん、お兄さんてば」
声をかけられて振り向くと、いかにもその筋の人間という格好をした
男がドギツい看板の前で手招きをしていた。
「暗い顔しちゃって、パッとやらない?安くしとくよ」
『パブ・チャイカ』と書かれた看板を見上げ、キミは溜息をついた。
・気晴らしにパブで遊んでみる:132
・そんな気分にはなれない:155
遊んでいきましょうか。

132:
薄暗い店内に入ったキミは、ブラリとカウンターに座った。バーテン
がキミの前のカウンターをダスターでサッと拭く。
地球産のブランディ─というのは望むべくもない。適当に無難そうな
モノを注文したキミの隣に、女性が座った。
「アナタ、見慣れない顔ね」
「そうかもしれない」
「何か頼んで良い?」
「どーぞ」
聞いたこともないカクテルの名前をバーテンに告げる彼女の顔を、キ
ミはぼんやりと眺めた。
「元気ないのね」
「気晴らしにと思ったんだが…こーゆー店は苦手なのを忘れてた」
バーテンがキミの前にグラスを置いた。ストローのついたパックでは
ない。無重力でも普通に飲めるように凝った仕掛けが施してあるグラ
スだ。ストローで飲むと、どんな上等なコニャックだってただの薬用
アルコールに等しい。
キミはグラスを持ち、店の中を見回した。奥のボックスがやけに賑や
かだ。
大男がふたり、女性たちを侍らせ、辺り憚らぬ大声で笑っている。既
にかなり出来上がっている様子だ。
─兵隊?いや、戦争屋だな─
キミにはピンとくるモノがあった。
・女性にボックスの男たちについて聞いてみる:071
・無視する:191

071:
「あれは?」
隣の女性がちょっと伸び上がって奥を覗き、顔を顰める。
「関わっちゃダメよ」
「兵隊だろ」
「判るの?」
「アクシズが来るって言うんで、サイドの行政委員会がエゥーゴの脱
走兵とかジオンの残党を集めてるの。要は食いっぱぐれたヤクザな連
中ってことでしょ?ホント、ガラの悪いのばかりで迷惑してるわ」
男のひとりがこちらを睨んでいるのに気づき、彼女は慌てて目を逸ら
した。しかし、ちょっと遅かったようだ。
「何か用か、ええ兄さん?オレたちのことを話してたんだろ?」
大男がのっそりと立ち上がる。
・謝る:064
・無視する:086
ちうこって、カラまれたトコで次回に続きます。
コメント
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