阪神淡路大地震と熊本地震を経験した。
いづれでも、テレビ冷蔵庫がずれたり、戸棚の茶碗が飛び出したりしたが、大した被害はなかった。
当日以降、数日は水もらいに駆け回ったが、その後はボランティアに行った。
それから時間が過ぎ、テレビ報道を見続けている間に、感じ出したことがある。
「車中泊、避難所施生活、仮設住宅、と移り住んだ被害者が語る『元の家に場所に戻りたい、だめなら地震のない場所に住みたい』という切実な思い」を聞くにつけ・・・・(死んだ人はしかたない)これから活きていこうとする人にとって一番必要なこと、望むことは安住の地なのだ、とわかったことである。今時、地震直後はどうにかなる。その後が問題だということである。
という事は、国レベルで考えると、国土(領土)の安定こそが(これから活きていこうとする)国民にとって一番必要で、大切なことなのだということになる。されば、それを確保し守り続けることは一番目で、最大でのことではなかろうか。
自分・家族は守るが、国のためには戦う(守る)のはイヤだ、という人がいる。が国の3要件は国土、国民、主権である。国民とは自分であり、家族であり、親族であり、友人であり、地域の人であるのだから、矛盾してはいないか。
最近、憲法がらみで、人権人権といって殊更個人の尊重を叫ぶ者がいるが、個人も大切だが、同時に親を含めた地域のひとへの尊重がないがしろにされつつあることは、憂慮すべき風潮といえないだろうか。
はやりのブーメラン流に考えれば、自分もないがしろにされるということなのに・・・ああ~