私たちのヨガは、パワーヨガでもホットヨガでもなく、ピラティスのような実利的なヨガでもありません。
人体解剖図の出現によって、私たちの身体感覚は劇的に後退したのです。
ですから、身体の仕組みからヨガを発展させる、というアプローチは逆方向なのです。
では古典的なヨガか、といえばそれでもありません。
永年の実績のなかで、参加してくださる方たちの観察を通して、どうやら頭が大きく(重く)腰の位置が低い私たちに適した動きを探してきていまのような形になっています。
動きはあくまでも小さく、
呼吸はあくまでもゆっくり
です。
ささやかな動きこそ身体の調整に役立つのです。
身体は刺激を加えれば鈍くなります。
刺激を受けることは快感であり、なんか「やった!」という感覚、私から言わせれば幻想、は、魅惑的です。
でも、ほんとうに心身を休め、自分を敬うのであれば、刺激ではなく、休息ではないでしょうか。